junior Kaisei Fan 管理人 私の中学軟式野球
私は海星高校野球部のOBですが、中学時代は地元の学校の軟式野球部に在籍していました。
最近は海星高校野球部にも、海星中の出身者が毎年在籍していますが、以前はあまりいなかったと思います。
その頃はまだ、中学の硬式野球経験者も少なかったので、地元中学の軟式出身者がまだまだいましたから。
最近は、三重県内にもボーイズリーグやシニアリーグ、ヤングリーグなどのチーム数が増え、硬式野球が盛んになってきた関係もあり、野球部のない海星中学から硬式野球チームに在籍する例も多くなってきています。
そして海星にも中学の軟式野球部が誕生することになり、20年間海星高校の野球部を指導されてきた湯浅監督が指揮をとるということで、非常に楽しみに感じています。
楽しみである理由は、中学校の軟式野球部数は非常に多く、全国大会はもちろん、東海大会などのブロック大会や県大会への出場も非常に難しい状況だからです。
三重県内でもチーム数は160以上。全国でみると約9,000校が加盟していることを見ても、状況はわかると思います。
非常にチーム数が多いということもあり、わたくしが中学で軟式野球部に在籍していた頃を思い返しても、なかなかハッキリとした目標をイメージできずに毎日のクラブ活動をこなしていたように思います。
1980年代でしたから、もちろんインターネットも今のように普及していませんでしたし、全国大会への道のりも正直なところ、全く知りませんでした。
情報は唯一、体育の教科書に横浜スタジアムで行なわれた全国大会の写真が載っていて、「全国大会は横浜スタジアムなのかな?」なんて、思ったのを憶えています。あと他の情報といえば、野球漫画の名作「キャプテン」(故・ちばあきお著)でしたね(笑)。
漫画の中で、弱小・墨谷二中が全国制覇する姿を自分達に重ね合わせて、当時投手だった私は、毎日ランニングしまくってたのを懐かしく思います。
おかげで野球は県大会へも出場できませんでしたが、陸上部として出場した地区大会で入賞し、伊勢陸上競技場で行なわれた県大会に出場しました(苦笑)。
話が逸れましたが、その頃は「全国大会は勝ち続けたチームが結果的に到達するところ」という考えでした。
やはり投手力が大部分を占める軟式野球で、しかも学校の部活動である中学チームが、全国を意識した常勝チーム作りをするのには、壁があるというのが実情だと思います。
しかしながら、全国にはそんな中学軟式野球界で、何度も優勝している名門チームがあります。
高校野球でも馴染みのある、石川県の星稜中や、高知県の明徳義塾中です。
そういった常勝チームは、入学時点から日本一を意識した取り組みを行なっているはずです。
高校野球と同じで、目的を持って普段の練習はもちろんのこと、日常生活でも自覚をもって行動しているのでしょう。
そういったチームは、「結果的に全国大会に出場した」のではなく、「必然的に負けない」のだと思います。
海星中も当然すぐには強くはなれないはずですが、近い将来必ず、全国大会で活躍するものと信じています。
可能性を持つ選手たちが、同じ目的を持って集まるチームに、大いに期待したいと思います。
私自身が中学時代、夢に描いていた「中学軟式野球の全国大会」へ、またチャレンジできる心境です。
平成20年3月1日 管理人