がんばれ元気

関拳児を目指して




 東日本の新人王に輝いた元気は、全日本新人王をかけて西日本新人王、海道卓と対戦した。海道はスキー、 カーレースでもチャンピオンに輝いた天才だった。ボクシングなどは自分の一番になるスポーツの一つとしか 考えず、元気さえ軽く考えていた。この才能に努力を加えたなら必ず、怪物的なボクサーになるだろうと予感 した元気は海道との対決に、初回、ダッキングしてから上に回転を加えたパンチ「アッパー・ストレート」で 海道を倒して全日本新人王に輝いた。海道は元気に敗れたことを機に日本を離れ打倒元気を目指して旅立った。
 新人王をつかんだのもつかの間、フィリピンから東洋太平洋3位、トニー・ゴステロがやってきた。ゴステロ との対決はどちらがボクシングにかけているか、どちらの背に思いを背負い込んでいるかの勝負だった。母国に 家族を残してきたゴステロと父、三島、火山の思いを受け継いだ元気との壮絶な相打ち合戦が続いた。一度は 力つきてリングに沈んだ元気だったが、心の奥に潜む思いが爆発してゴステロをめった打ち。ついにゴステロを キャンバスに沈んだ。
 強敵を倒して前進してきた元気に対してWBA世界フェザー級チャンピオン関拳児は元気の存在を気にし始めた。 自らが指名する世界ランカーと元気を対決させた。そして「3ラウンド30秒でKOしてみろ」と予告KOを 義務づけた。関は防衛戦の相手をことごとく予告KOし、元気が自分と戦いたいなら同じ予告KOで勝てなければ 自分と戦うのは無理だと元気に伝えた。元気は関の言葉通り、相手を予告KO。ついに世界ランカーまで上り詰めたのだ。
 関に一直線に向かい、目指す元気にストップをかけようとしたのは幼い頃からの親友、皆川昇だった。昇は 日本タイトルを取っているが、元気とは差があり、格下。昇相手に初回KOを予告した。昇にとっては元気との 対決が目標であり、頂点であった。予告KOをはねのけ「最終ラウンドのゴングが鳴っても立っていて見せる」 と宣言。昇は新人王の準決勝で元気と対戦するはずだったが、試合を認められず棄権させられている。この試合に かける意気込みは相当なものであったが、お互いがリングに上がると実力差は歴然としていた。試合開始から元気の 猛攻で連打を浴び、ダウン。予告KOを逃れようと必死の反撃も届かず二度目のダウン。昇はめった打ちにされながら 必死に食い下がり、何とか初回KOは逃れた。しかし、ダメージは申告で2ラウンドは戦える状態ではなかった。 昇のセコンドは危険を要請するが、昇ははねのけた。「俺は新人王の時も棄権させられた。最終ラウンドまで 立っていて見せる。棄権させないで欲しい・・」
 2ラウンドの開始早々、元気は昇をめった打ち。全力で打っても昇は決して倒れなかった。手も足も出ない 昇に対してレフリーはリング中央ながらスタンディングカウントをとった。何と、昇は立ったまま、意識を失っていたのだ。 元気は勝者として勝ちを宣せられたが、寝たままの10カウントを聞かないと言う昇の執念を見せた試合だった。
 元気は親友の皆川昇もTKOに仕留め、関拳児へ今一歩、近づいたのだった。
 そんな頃だった。海外からかつて元気と全日本新人王をかけて戦い敗れた海道卓がWBC世界フェザー級 タイトルを取ったという報が入った来たのだ。海道は元気戦から海外転戦し18連敗。その後、45連勝して 世界タイトルを取ったというのだ。帰国した海道は初防衛戦の相手として堀口元気を指名したのだ・・・。  
WBC世界フェザー級挑戦 VS海道卓に続く

以下、続きは工事中

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