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☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 星の金貨ストーリー ☆★☆★☆★☆★☆★
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     彩・・・君の上に星が降る

      倉本 彩           永井秀一
 北海道の美幌別診療所に住む倉本彩(酒井法子)は耳と口が不自由で捨て子である。彩が愛したのは、この診療所に赴任してきた永井秀一(大沢たかお)だった。彩の育て親が病死すると秀一は東京へ帰ることになった。しかし知らぬうちに彩を愛していた秀一は彩と結婚の約束をする。
   すぐに戻るから。そしたら結婚しよう
 星の金貨の話は秀一が彩に手話で話してくれた童話の話である。彩は秀一との約束を信じ、診療所で帰りを待つが、待てど暮らせど秀一は帰っては来なかった。
 帰らぬ秀一をあんじて彩は一人、北海道を起ち東京に探しに出たのだ。東京で右も左も分からぬ彩が出会ったのは秀一の弟拓巳(竹之内豊)だった。拓巳に知合ったことで秀一が事故で入院した事を知る。秀一は東京にやってきた日、結城祥子 を助けるため自分が犠牲となったのだ。
 重傷で意識不明の秀一が意識を回復したが、
事故のショックで記憶喪失となっていた。彩は
秀一が大病院の御曹司と知るが、秀一と祥子の
仲が急速に深まり、彩は辛い日々を送った。一
方、秀一と腹違いの弟拓巳は愛を信じぬ、誠実
な秀一とは正反対の性格の持ち主だった。しか
し彩との出会いで彩を愛していく。
 秀一と拓巳の父誠一郎が経営する永世界病院
ではあくどい陰謀が渦巻き、副医院長の小森
外科医小泉美和と組んで病院を乗っ取ろうと企
む。小森は誠一郎の妻美千代と不倫関係となり
美千代の実の息子拓巳を院長にするとウソをつ
       いて病院を乗っ取り自ら、院長になろうとしていたのだ。
そんな陰謀が渦巻く中、秀一は医者としての記憶を取り戻す。しかし北海道での彩との仲を思い出すことはなかった。秀一に思いを寄せる祥子は彩と秀一が結婚の約束をしていたことを知り秀一と彩を遠ざけようとする。
 一方、拓巳は小森の陰謀にはまり患者を植物状態にしてしまう。そのことで病院は経営難に陥り秀一と祥子が結婚するという条件で管財人に彰子の母結城グループ社の社長貴子が就任する。
 そんな中、彩は拓巳に思いを寄せていた女性に誤解から刃物で刺され、重傷に陥る。彩を緊急手術で助けたのは秀一だった。彩を助けようとする意識が秀一の記憶をよみがえらせたのだ。
 記憶を取り戻した秀一は彩と再び結婚の約束をする。
  あの日の約束どおり北海道で結婚しよう
 ようやく秀一に辿り着いたと思った彩であったが、祥子には秀一の子を宿しており、秀一の心はゆれていた。
 植物状態に陥っていた患者を秀一と結束した拓巳が蘇らせ小森の陰謀を砕き、小森は美千代に刺されて死亡。
 やがて院長誠一郎はガンの為、他界。秀一を院長に、誠一郎を愛し、小森から離れた小泉美和をその補佐役に立てた。
 祥子に自分の子が出来たことを彩に打ち明けた秀一は祥子と結婚。
秀一の幸せを祈る彩は自殺を決意するが親友遠藤園子が思い止まらせた。北海道に帰ろうとする彩に納まりがつかぬ拓巳は秀一を説得し、彩のもとへ向かわせる。
 彩への思いを捨て切れぬ秀一は空港で彩を説得し、北海道に二人で帰ろうとするが、彩は拒絶。
 彩は捨て子で、いつも親の帰りを待っていた。秀一にはそんな親になってほしくないと手話で思いを伝え、納得した秀一は永遠の別れを誓った。
 北海道に帰った彩を追い掛けてきたのは拓巳だった。彩に全てを捧げる思いで彩と診療所で暮らすのだった・・・。
 拓巳は手話で彩に伝えた。「おまえの気持ちが、俺に向くまで、待っててやるヨ」
ただし、100年だけな!


                 星の金貨・終わり

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