「討論のある授業」の実際


月夜のみみずく』(1)

 
◇国語の最後の学習になります。
 
 昨日からの課題が、これ。

このお話を二つに分けるとどこで分けられか。
 
  A「F/G」3人
  B「G/H」12人
  C「H/I」8人
  D「L/M」4人
  E「M/N」1人 という結果でした。
 代表的な意見をプリントして配布しました。
 今日は、そのプリントを見ながらの話し合いです。

反対意見を書きましょう。
 
「これは難しいよね。でも、いろんな考えすべてが正しいわけではない。
 正しいものがどれか、きちんと考えていくことが大切なんだ。
 一つ書いたら、持ってきて。」
こんな話をしながら、反対意見を書かせました。やはり出だしが悪かったです。
なかなか反対意見を見つけることができないでいるようでした。
 さて、話し合いです。Kさんが、口火を切りました。Bについてです。
 代表的な意見を載せます。
・Mさん「バランスだけでは理由にならないのではないですか。」
・Mさん「Hからは、深い森にいるから。」
・Yさん「そういう分け方だと、NOはどうなるんですか。」
・Mさん「森に入る前と、森に入ってみみずくを見つけた後ということです。」
・Mさん「ここまでで、Bに賛成の人?反対の人?(全員)
     じゃあ、×でいいですか?」
・全員「はい。」
 という感じで進み、最も人数の多かったBの意見が消えてしまいました。
 
 次に問題となったのが、C。
・Rさん「みみずくが出てきていない、出てきている、で分けました。」
これも×となりました。2番目に多かった考えも消えました。
 
 今日の最後が、A。
・Sさん「Fまでは、まだみみずくのいる所までは着いてなくて、
     そこら辺にいるからです。」
 話し合いがあり、これも×となりました。
 
 これで、A・B・Cが消えました。
 「場所でも、登場人物でも分けられない」ことに、少しずつ気づき始めたようです。
 残る、D・Eの話し合いの焦点は、ここになるはずです。
 続きは明日となります。
 この学級通信を読んでいるころには、おそらく話し合いも終わっていることでしょう。
 「場所」ではなく、「登場人物」ではなく、じゃあいったい何で分けるのが、
よりみんなが納得できる分け方になるんだ、という話し合いの決着が着いているでしょうか。

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