「討論のある授業」の実際


国語:『わらぐつの中の神様』(1)

 
◇一の場面を学習をしました。

 この場面からは、どんな音が聞こえてきますか。
 

     ・しょうじのカタカタ
     ・後かたづけの音
     ・水音
     ・雪がサラサラ
     ・雪の音

 これらの音が発表されました。
「こんな音が聞こえるのも、とっても静かだからこそ。こんな中で
 二の場面のおばあさんの話が聞こえて来るんだよ。」
と話しました。

 マサエはスキーぐつを持って行きたい、おばあさんはわらぐつを持って行きなさい、と言っています。あなたはどちらを応援したいですか。
 
  ◎マサエ→10人 おばあさん→18人
 理由を書いた後、意見の交流をしました。
 12分間で、12人の発言がありました。もちろん、「指名なしでの討論」です。
途中で、
「まだ発言していない人で、意見のある人は言って下さい。」
という宏二さんの発言がありました。いろんな人の意見を促す発言です。
こんな、全体を見た発言も、いいですね。
 話し合い後、もう一度人数の確認をしました。
◎マサエ→14人 おばあさん→14人
 最後に感想を書かせ、今日の国語でノート1ページ完成させておしまいです。

(Bさん)K君は、もしマサエの立場だったらわらをはいていくと言ったけど、そもそもスキーぐつはスキーをやる時にはいて、わらぐつは雪の時にはきます。
 だから全然使い方がちがうので、やっぱりマサエを応援します。

(Yさん)Rさんの意見を聞いた時、ピン!ときた。そこら私はマサエにかえた。
 その私のピンと来た意見は、やっぱりマサエははずかしいだろう。おばあちゃんだからあまりはずかしくないんだろうと思った。
 
 冷静に考えれば、Bさんのようにマサエ、感情的にもYさんのように
マサエを応援するんでしょうね。

(Mさん)Y君やT君やぼくが思うように、マサエは自分でぬらしたんだし、それに対してやさしいおばあちゃんが、
「わらぐつはいていきない。」
と言っているのだから、かわりません。

(Tさん)ぼくは意見を言ってもいないし、K君ばかりじゃなくてぼくも意見を言った方がよかったです。
 ぼくはおばあちゃんをおうえんします。自分がぬらしたから、せっかくおばあちゃんがわらぐつをはいていきな、と言ったから。
 
 おばあちゃんの気持ちを考えている人もいて、面白い意見の交流が見られました。
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