建物製作編






黒淵停車場の林鉄小屋の巻


今まで建物を製作する時は下地にプラバンを利用していましたが、これまでイベントに何度も足を運び、レイアウトやモジュールを色々と見てきて、
今までは自分流でやってきましたが、こういうやり方もあるのかと参考にさせてもらい、工作用紙を利用してみました。工作用紙を使うなんて小学
校以来なんで、なんか物凄く懐かしさを感じました。やはり紙なので加工はしやすいですね、でもその反面強度には不安が残りますが。前に寸法
を取って設計図を書きました通りに、工作用紙にケガいていきます。ドアや窓をカッターナイフで綺麗に切り取っていきます。柱や窓枠には1mm厚
のヒノキ板を利用し、2〜3mmに切り出した板を木工用ボンド速乾(←これホントに速くて便利です)で貼り付けていきます。戸袋や出窓も1mm厚
のヒノキ板を利用しました。2006.10.19〜22




柱や窓枠などに貼り付けた板にフラットブラウンで塗装しました。塗った後に思ったんですが、地のままの方がよかったのかなと言ってもあとの祭り
ですね。STウッドを貼り付けていきます。横の勝手口?の部分が平面かと思っていましたが、どうも段差があるようで製作中でありながら改造して
しまいました。屋根の部分が2・3重になっているのはこういう事だったようです。それも表現したいから重要ですね。2006.10.24〜26




マスキングテープで仮止めしてレイアウトの上に置いてみました。自分で言うのもなんですがなかなかいい感じです。形になったので裏面に3mm
の角棒で補強しました。画像を見るとちょっとやり過ぎ感がありますが、製作中変な置き方をしていると、おそらく湿気のせいだと思うんですが「へ
なぁ〜」ってなってしまうので強めにしました。お陰でガチガチになりました。2006.10.27〜29




建物の塗装をしました。基本下地はフラットブラウンで塗り、資料を見ると太陽の日が当たる側と当たらない側では、壁面の劣化度の違いがあるの
で、フラットブラック・デザートイエロー・グレー等でウエザリング表現してみました。建具は今回は既製品を使わず、建物に合わせて作る事にしまし
た。0.3mmプラバンを使用し、まずは外枠だけ切り出し適当に細めに切り出したプラバンで、内側の枠をプラモ用の接着剤の流し込みタイプで貼
り付けていきます。紙の上でやると比較的やり易いと思います。自由型なら既製品で良いのですけど、今回は設置場所の制約がある為大変な方
を選ばざるおえませんでした。この方法は製作は大変ですが、窓の開閉が自由に出来るという利点があります。窓から顔を出してるシーンとか出
来ますね。まぁ今まで既製品を使えばいいはなんて思っていた私が、自ら建具作りをするなんて思ってもみませんでしたけど。仮にはめてみました
けど中々いい感じではないでしょうか。2007.4.11




形になったらブラウン系で塗装しておきます。今回は0.2mmの透明プラバンを使用、重ねてプラモ用の接着剤の流し込みタイプを使用し、内側に
はみ出ないように注意し流し込みます。乾燥後はさみで切り出して側面をヤスリで成形しプラバン部分に塗装もしておきます。2007.4.28




資料を見ながら曇りガラスの部分に、エコーモデルの曇りガラス板を使い切り出して合成ゴム系接着剤のクリヤータイプで貼り付けます。出来た物
を指定の場所へ同じボンドで本体に取り付けます。中々いい感じになってきました。いやぁ〜しかしこれだけ建具を作るのは大変ですね。

2007.5.3




煙突はプラのランナーを利用してガスだか水道配管は真鍮線で作り、ひさしは切り出した0.3mmのプラ板に細めに切った同板を、等間隔に流し
込みタイプの接着剤で貼り付けて窓の上に取り付けます。2階にはタミヤの1mm角棒とプラバンで組んで手摺りを取り付けます。中は本来ならこ
こまでしなくてもいいと思うのですが、壁板がどれも内側に反ってきてしまうので、角棒で補強しました。まぁこれを付ける事によって、ここを持って
作業できますので楽になります。あと窓から中が丸見えなので暗黙板?を付けてみました。完全に窓越しが真っ黒になってしまいますので、これ
がいいのかはわかりませんがよしとしましょう。2007.5.19




屋根は0.5mmプラ板に1mm程に切り出した0.3mmプラ板をここは流石に寸法をケガいてそれにそって貼り付けていきます。2007.5.20




屋根をスカイブルーの艶消しで塗装します。勝手口側の特徴ある3段の屋根もプラ板で作り、ここは横幅・高さに制約があり、スケールオーバーに
ならないよう0.2mmの透明板を使いました。白の0.2mm板って売ってないんですよね。たしか...。2007.5.21




ドアはお遊び心でちょっと開けた状態にした為、中が見えるのでそれを隠す為簡素ながら内装を付けてみました。それと雨どいを付けてみました。
エコーモデル製で今回が初の試みでしたが、結構簡単に付けられました。実物もこんな色だったので塗ってみましたがいい感じですねぇ。勝手口
の横にトイレの排臭管?らしき物をプラのランナーで作りました。上のクルクル回る?所もしっかり作りこみました(たぶん)。ちょっと管が太いように
見えますけどよしとしましょう。たくさん排臭出来るように、なんちって...。2007.5.22




最近気ずいたのですが、渓流側の地下の部分は建物自体が少し張り出していたようですが、気づいた時はすでに遅しで台枠も出来てましたし、こ
ればっかりは妥協し雰囲気雰囲気という事で...。実物も張り出した先に雨よけのようなものがあったようで、2.3mmの角棒と屋根の継ぎ目用
に使用した時の切除した残り物を利用し組み立てて、波板を貼り付け塗装します。2007.5.23




細かい所はまだ手直しすると思いますがこれで一応完成しました。実物は近年取り壊されてしまったようで、実際実物を見に行かずで終わってし
まいましたが、ここに模景ではありますが黄泉がえる事が出来ました。どうも勝手口側の外から地下へ降りれたようで、崖に手摺りがあった様なの
でそれも再現出来るかなぁとワクワクしています。いやぁ〜しかし完成まで随分時間が掛かってしまいました(笑)。2007.5.23