入川森林鉄道車両の製作編


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入川森林鉄道の廃線跡は何度か探索に行った事があり、特に独特の手作り感満載のDLが好きで、140号線の道沿
いに2号機らしき廃車体もありましたし、その辺は冒険記で記事として書いています。そんなDLを作ろうと言う事にな
り、実物は1号機・2号機・3号機と3両いたみたいです。1号機はあまりにも簡素すぎるし、3号機は近代過ぎる容姿な
ので、中間の2号機を製作してみようと思い立った訳です。さすがにDLに動力を組み込む技術力は自分にはないの
で、後ろのトロッコに押してもらう推進運転方式にしようと思いました。




下回りのシャーシの部分は乗工社のなべとろをベースに、車輪はペアーハンズの径3.5mmの小径車輪を使用しまし
た。転がりが大変良く、推進運転仕様車なのでいい感じだと思います。基本的にプラバンを利用してパーツを作りま
す。




エンジンケースを取り付け、そこからチェーン・減速機を取り付けました。椅子はプラモのパーツの中にちょうど良さそう
のがあったので載せました。右の動力装置は推進用にと用意したものですが、ちょっとオーバースケール気味なのでど
うしたもんかと困惑しています。




前後に道具入れ的な囲いを付け、レバー・燃料タンク・ベルトカバーなどを追加してそれらしく形になってきました。とり
あえず未塗装状態で完成でしょうかね。




フラットグリーンで塗装し錆色のウエザリングをして、運転作業員も塗装し乗せてみました。いい感じですねぇ〜、山と同
化してますねえ、一応これでDLは完成です。




次は推進動力車の製作です。色々とモーターや動力装置を買い込みましたが、結局の所イベントで購入した、ワールド
工芸製のTU−16Sの動力ユニットを利用することで形になりました。台枠は木材を利用しましたがちょっとばかりオー
バースケール気味になってしまったような(涙)。上回りの箱の部分は加工のしやすいプラバンで作りました。一応メンテ
が出来るように下から真ん中に1本ビス止めで取り外し可能にしてみました。




試走してみた所、軽すぎてまったく走らないので、鉛を適度に詰め込みました。肝心の連結部分も取り付けました。以
前たまたまリサイクルショップで見つけ購入した、WAVEのアールリベッツ角という、ナットの頭の部分を模したものを
取り付けました。やっぱりあるのと無いのではかなり違いますからね。シートカバーは車体をラップで包んで、その上に
適度に切り出したティッシュをのせて、薄めたボンド水溶液で固めました。乾いたらラップから離してかぶして未塗装で
完成です。




シート表現も中々上手くでき、ロープもそれなりに巻いてみました。塗装を施し、いい感じになったと思います。テスト走
行をしてみると、どうしても画像の位置でトロッコがストップしてしまい色々悩んだ挙句、動力装置の集電方式が車輪の
軸受けでやっている為、レールが歪んでいると接触が悪くなると判断し、ガスメカミニで余ったリン青銅線で、車輪の部
分にこする様に取り付けてみました。これが予想的中で、すこぶる快調に走るようになりました。しかしながら今度はト
レーラー(2号機)が軽すぎる為、脱線しまくりで全然だめでして、トレーラーにもウエイトを床下に可能なかぎり取り付け
ました。これも功を奏し、まぁたまには脱線しますが快調に走るようになりました。という事で完成で〜す。

2012.05.15



終わり



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