廃鉱 福舟鉱山を訪ねる       平成11年11月

 5年ほど前に尾花沢市北部の寺内や牛房野をあるきっかけで訪ねたことがありました。
 その時に時間が余り、ついでにどこかを廻って帰ろうと考えました。
 よく見ると寺内の部落の奥の方に、まだ立派な道が続いています。
 こんな立派な道があるならこの先にはまだ部落があるに違いないと考えました。
 この道をどんどん行きますと南沢という部落に入りました。
 地形的には丁度尾花沢から広がっている平野の北のどん詰まりで、舟形町の
東部の長沢から展開している山の麓あたりになります。
 これは以前に聞いたことのある、尾花沢から国道47号線に通じる裏街道が
あると聞いており、この近辺はその起点地なのではないかと考えました(いつ
も私の地理判断はこのようにいいかげんなものです)。丁度T字路(後で写真で
ご覧なれます)に出ましたが、私得意の勘の冴えに賭けて左の方に入っていき
ました。
 しかし、道はどんどん狭くなり車1台がやっとという状態になってしまい、さす
がの私も今回ははずれたかなと観念しましたが、どうせここまで来たのだから
もったいない!行けるところまで行ってしまえという考えで突き進みました。
 ここからの道の途中に出会ったのが廃鉱跡でした。
 丁度、西部劇のゴーストタウンに出会った感がしたのを覚えています。
 この時は夕暮れも迫っていたので心細かったために先を急いだのですが、
 廃鉱の名前も分からず何か心に引っかかったままになっていました。
 平成11年の11月に、これもあることで寺内の近くに行く機会が出来ました。
 余った時間で再びあの地を訪ねてみようと考え車を進めました。
 これからの記事はその廃鉱の再訪問記です。

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