滑川温泉 福島屋
住所は米沢市峠となっています。交通手段は奥羽本線峠駅下車で駅まで宿のマイクロバスが
迎えにきてくれます。車でも行けますが本当の一車線で片側は断崖ですから気をつけてください。
ここ滑川温泉は温泉だけを楽しむのではなく峠駅の昔のスイッチバックの遺構を見学するのも
十分に見る価値があります。それにしても昔はとてつもない物をよく作ったものですね。
ぜひ列車の時間待ちの間に見学して欲しいと思います。
さて細く狭い山道を車で約30分(その日の状況で大きく異なります。
途中には一回では曲がれないためハンドルを切換えししてスイッチバックで登る急傾斜もあります。
5/5は雨とガスと擦れ違いの車で進めなくて一時間近くかかりました)で宿に着きます。
向かって右側は一般宿泊客用、左側は湯治客用となっていますが希望でどちらにも泊まれます。
なお駐車場は狭いので出来るだけ旅館の車を利用したほうが良いでしょう。
次が玄関です。いかにも山峡の宿という雰囲気をかもし出しています。
館内に入ると全て木の造りです(当然ですね)。
旅館の片側は渓谷です。この渓谷は一度雨が降ると暴れ川になり手がつけられなくなります。
平成19年の台風のときは露天風呂が完全に水に持っていかれたそうです。
建物は増設と改修が積み重なり大変複雑な形態をしています。館内を巡るだけでも面白いです。
さていよいよ肝心のお風呂ですが大きく分けて内風呂と露天風呂に分かれます。
露天風呂はさらに二種類に分かれます。
次の画面は川を上から眺めながら入れる桧露天風呂です。
その桧露天風呂の様子です。さわやかですよ。ここも大雨で何回も全壊しているそうです。
次は岩露天風呂です。時間で男女の利用が交代となります。
自然一杯の本当の露天風呂です。
次は内風呂です。ここは男女混浴と女性専用とがあります。
この白濁は自然のものです。湯が軟らかくて本当に気持ちがゆったりする湯です。
別の角度からの光景です。
さて湯にも入ったし次は大滝探訪と行きましょう。
宿の傍の川に架かったつり橋を渡り山道を20分ほど登ると次の看板が出てきます。
ここから滑川の大滝が展望できます。この滝は「日本の滝100選」に選ばれています。
次が大滝の姿です。左の太い滝が大滝です。この写真では下部は見えなくなっていますが
高さはそうとうにあります。下まで行くには道は無いので川の中を渉っていきます。
右側の高い滝は雪解け時のみ現れる滝です。なかなか見られません。
さてもう一つ見るべきものがあります。それが次の奥羽本線板谷峠スイッチバック遺構の
巨大シェルターです。
ここ板谷峠超えには福島県の赤岩駅、山形県の板谷、峠、大沢の各駅にスイッチバックして
登る施設が作られました。
当時の蒸気機関車やEF型電気機関車はこのスイッチバックを利用して板谷峠の急坂を
上り下りしたのです。
そのための施設の一つがこの豪雪用のシェルターです。
とにかく巨大です。ただ残念ながらここ峠駅のシェルターは当時の半分となっています。
ほぼ全容が残っているのは大沢駅の施設で赤岩駅のものは無くなりました。
今はこの中に峠駅の駅舎が存在しています。各駅停車の奥羽本線でここから乗降します。
山形新幹線が音も無くこのシェルター内を走っていく姿は迫力がありますよ。
ぜひ訪れてみてください。