これから発展する企業を考える


 これからは県内の工業社会においてどのような企業が成長するのでしょうか。
 もっとも、これには正解は無いでしょうが一つでも考えていくことが大切と考えます。

 現在不況であることは明白です。しかし、全ての企業が厳しいのかというとそうでもなく、
 忙しいところは忙しいのが現状です。ただ忙しくとも利益が薄くなっていることは事実です。

 私も平成14年度から実際の工業社会に飛び込みましたが、そこで感じたことを述べてみます。
 案外、外野に居る者の方が見える所もありますので(岡目八目)
 @ 量産企業は減少する
   大勢の社員を食べさせていける仕事が年間安定して獲得できるということは困難になっていくからです。
 A 大量生産・単純作業の業種は無くなっていく。
   中国に行ってみると独りでに分かります。
 B 小人数で何にでも対応出来る小回りの利く形態の企業がしぶとく生き抜くであろう。
   現に私の所属している現企業がこの形態です。しぶといですよ。
 C 難しい分野(新製品試作、制御ソフト作成等)への仕事はいくらでもある。 
   まったくこのとおりです。他人がやれない難しいことへの需要はいくらでも仕事がきます。
 D 企業の狙い・方向性に合致した社員・技術者が存在している企業は発展する。
   結局は「人」です。社員一人一人が勉強して、会社の方向を実現できるように自己改善していくことが
   これからの企業に必要であり、これが結局は社員自身を幸せにしていくのです。
 しかし、いずれの場合でも多人数の就業は出来ないということです。
 この点から考えれば県民の安定した就労を工業生産部門だけでカバーしていくことは困難です。
 


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