1.県産業振興への道

  山形県はとうの昔に農業県ではなく、工業県になっています。
  農業出荷額を工業出荷額が遙かに多くなっています。
 更に考えてみると、工場勤めの方の多くが農業との掛け持ちの人が多いのが現状で
すから、実質的には本県は工業力に支えられているといえます。
 しかし不況です。このままでは工業生産力は衰退していきます。このことは県の力も衰退す
ることを示しています。何とかこの不況をストップする方法を考えていかなければなりません。
 そこで私なりの不況脱出のための工業力増強の考えを述べさせていただきたいと思います。

 提議内容 平成14年

 平成20年以降の考え

  以上の提案は平成14年の段階での考えでした。そこでも述べていましたが当時も
  山形県は不況だったのです。しかしその後好転したかと言うと全くその逆でますます
  産業界は沈滞しています。県の人口は毎年8000〜9000人のペースで減少しています。
  平成20年に産業に関する講演会で山形市の今後の推移に関しての驚くべき事実を教え
  られました。
  その事実がひしひしと私たちの周りに押し寄せてきていることを強く感じさせられています。
  今回改めて県産業振興のための考えを述べたいと思いました。

    現在(平成20年12月)の大不況は世界的に見て金融の力が異常に膨張した結果だ。
    そしてこれを救えるのは工業技術力があるか無いかの違いであると言われている。
    しかるに残念ながら日本の工業技術力は大きく低下してしまっている。
    現在大学工学部は定員割れも生じており就職したい企業に純粋な物づくり企業が入るのは
    稀になっている。(ちなみにソニーは純粋な物づくり企業からは脱落状態である。)
    世界的に韓国、中国、インドの技術力の向上は目覚しく日本は完全に追い抜かれたのだ。
    これを改善するためには優秀な人材の確保が必要である。
    韓国サムスングループの会長は「一人の天才が10万人を養う」と言い世界中から優秀な
    人材を集めている。社長の年俸より高い年俸を払うから求めて来いと叱咤しているとのことである。
    日本ではこれは出来ない。年功序列制のためにこのようなことをしたら会社内が大騒動になる。
    しかしこのサムスンのような意気込みがあれば世界中から優秀な人材は集まってくるだろうし、
   日本の若者も六本木ヒルズ族を憧れた傾向が再びしっかりした工業人の湧出につながることと
   思う。
   しかし考えてみれば企業は人であり「一人の天才が10万人を養う」という事実を考えると
   このことは大切なことであると思う。
   社長の仕事は優秀な人材を獲得することであり他のことは不要とまでいえると思う。
   (でもこれも出来ないなあ、日本では社長が最も優秀だとなっているから)。
   でもいつかくるのではないかな。「当社には社長より給料の高い社員がXXX名居ります」と
   アナウンスされる時代が。

    
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