晴れ渡った空に強く輝く星の光
白く低く輝く月の光

水の流れる落ちる音が聞こえる
水の流れる音が聞こえる
サラサラと一定のリズムで聞こえる音
音色は涼しげで、眠りが誘うよう手を伸ばす
頭上には、凛と輝く月が1つ
足先に感じるゆっくりとした水の流れ
瞼を閉じても感じる月の光を遮る様に手を翳す
開いた目に、指の間から覗く青い月が熱を払うように、冷たく輝く
強い月の光に邪魔されて、多いはずの星の光が微かに見える
いつもよりも強い光はきらきらと光を纏いながら、草の上に寝ころんだ身体へと降り注いでいる
月をみつめる口元に小さな笑みが浮かぶ
その微笑みに誘われる様に
草原を一陣の風が巡る
少し冷たく感じる風が1つ
辺りを巡る、留まっていた筈の熱を奪い取る
そして、辺りの気配が変わる
足を浸した水の温度
聞こえなかった筈の虫の声
草原に満ちた草の匂い
そっと、引き抜いた足を風が冷やしていく
苦笑を浮かべて見上げる空には相変わらずの青い月

風に思い出した様に鳴き始めたのは秋の虫達
浸した水が告げるのは、澄んだ秋の温度
草原を巡る風が運ぶのは、秋の香り
そして……
さえざえと輝く月の光

夏の夜の終わり
 

秋の始まり

 
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