報告


 
………何やってんだよ……
ガルバディア大統領が演説、なんてものを行ってから数日
ようやく届いたキロスからの一方的な報告
あの騒ぎの中心地に居たんだ、それなりに大変だろうってのは予想が付いてた
心配もしてたが、キロスの事だ、上手くやるだろうとは思っていた
……だけどよ……
「……何考えてんだ……」
報告書を机の上に投げ出し、ため息を吐く
報告書の上にウォードの手が伸びる
………
『こんなものだろう』
ウォードの手から、報告書がこの場にいた人々の手に回されていく
彼等は一様になんとも言い難い表情を浮かべ、ラグナを見遣り納得したような顔をする
……………
「何れにしろ、ガルバディアの動向には気をつけた方が良さそうだな」
今更“魔女”なんてものを引っ張り出してくるなんてろくなものじゃない
『その件に関しては既に動いている』
「それと、問題はその魔女だな……」
一口に魔女、なんていっても、力や性質は様々だ
出来うるならば、その魔女自身の事も情報として知っておきたい
本人の意思ではないって事もあり得なくもないからな
「どういう人なのか調べてくれ」
ラグナの言葉に、数人の人間が退出していく
『ガルバディアが危険だという事はこれで分かったが……』
「バラムガーデンか……」
バラムガーデンへと向かった二人からは今だ連絡は来ない
……もっともキロスからの連絡も数日遅れで届いている現状からすれば
バラムからの連絡も数日の誤差が生じるのは仕方がないといえる
手を組んでる、なんて事態にならなけりゃ良いけどな……
責任者の間で裏取引があれば、先日の撤退の件も簡単に説明がつく
だいたい資金不足、なんていう理由も可笑しい
ドールは落ちぶれたとはいえ、金持ちが集まる国だ
「……どう思う?」
独り言のような問いかけた言葉にウォードは小さく肩をすくめた

―――SeeD達に同行し、ティンバーを脱出
暫く彼等と行動を共にする―――
「……これもどうにかしないとなんねぇーよなぁ……」
ラグナは複雑な面持ちで、報告書を取り上げた
 

 To be continued
 
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