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チダイ(標準和名)は、庄内ではハナダイと呼ばれ、同地では船釣りの人気対象魚。姿形はマダイとそっくりであるため、見慣れないと判別が難しいが、簡単に見分ける方法としては尾ヒレの縁(フチ)が黒くなっているのがマダイで、黒くないのがハナダイである。また、ハナダイはマダイと比ベ(同サイズとして見た場合)、体高がやや高く、目の玉における黒い部分も大きく、背ビレの一部も長目であるなどの特微が挙げられる。金長においては最大でも40cm程度と、マダイ程は大きくならないが、その姿形と色合いの奇麗さではマダイを凌ぐものがあり、また小気味良い引きによる釣趣と、さらに食味においてもマダイを越える魅力を感じるため、ハナダイ釣りの人気は衰えを知らないようだ。
ハナダイの釣期と習性
ハナダイは初夏となる6月中句から始まり、初冬の12月にほぼ終りを迎える。このシーズンの最初と最後頃は対馬暖流などの影響が多く、大瀬や明石方面(マップ参照)などの水温がやや高い沖目の釣り場が好ポイントとなりやすい。
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