カイエビ


カイエビの中のカイエビで少しわずらわしいのですが 広範囲で見られる種です。

私の観察している地域では大量発生する田んぼがあります。(その他の地域でも多くのところで見られるかも????)


発生・概要

そのほかの種もそうですが 田んぼに水が入り田植えが終わる頃には見られはじめ稲が約20~30㎝なる頃には
見られなくなり短命の一生ですが永久卵のタマゴを生みます。また 田んぼの生育過程で中干しと言って田んぼの
水を抜いて土を乾かす工程があり これで死んでしまう生物もいてカイエビも同様にしんでしまいます。・・・・・・・・・・
(中には中干しをしない田んぼでは12㎜を超える大きく育つ物もいます。)



   

大量発生した田んぼのカイエビ


  

成熟したオスのカイエビ約9㎜                 成熟したメスのカイエビ(タマゴが見える)


  

泳ぐカイエビ(普段は底を這う)                        正面から見た泳ぐカイエビ



カイ部が出来るまで


タマゴから孵化しカイ部が出来るまでの顕微鏡撮影


タマゴから孵化しても最初はまだ薄皮透明膜に入っています 数時間後膜から出てきます。

  


  

生まれた直後約0.2㎜                         数時間後約0.3㎜


  

約0.5㎜少しカイ部の膨らみ                   半分のカイ部約0.6㎜


約0.7㎜のカイエビほぼ出来つつあります。


  

もうカイ部と本体が分離する直後約0.8㎜                  カイ部剥がれて約1.0㎜       


カイエビの成長

田んぼでは田植えが終わり濁っていた水が澄む頃には約1.0~3.0㎜になっています。
澄んだ清水が好むのか給水口に集まっているのが田んぼではよく見られます。
成長するのは脱皮を繰り返し少しづつ大きくなり脱皮痕が多く見られます。


  

カイエビのタマゴ約0.1㎜                        タマゴの拡大(約200倍)


  

カイエビの幼魚約1.0~2.0㎜                     成長したカイエビ約6.0㎜前後


  

ここまで形がわかる脱皮痕は少ない                       多く発生した田んぼ


  

カイエビの殻の成長 脱皮するたび成長線がふえる


田んぼでは稲の生育過程で約30㎝程度になると中干しと言って水を抜いて土を乾かす工程があります。
その時にほとんどの生物は死滅してしまいます。カイエビも同様に死滅してしまいます。


  

中干し後の田んぼのようす 死骸がいっぱい



中干しをしない田んぼでは約14㎜ちかく成長したカイエビも見られました。




田んぼの生き物・・・・カイエビ