ヒメカイエビは現在のところ三種に分類されています。
①ミスジヒメカイエビ
②ムスジヒメカイエビ
③ヤマトウスヒメカイエビ
①と②のヒメカイエビは田んぼにて生息していて ③のヒメカイエビは田んぼ
ではなく一時的に出来る水たまり・雪解けによる池などに発生しています。
現在確認されている場所は 栃木県戦場ヶ原の赤沼・群馬県赤城山の血の池・青森県むつ市の
融雪プール・島根県の地倉沼 なのが生息の確認がされています。
ミスジヒメカイエビ(メス) ムスジヒメカイエビ(メス)
私の住む地域では ヒメカイエビは非常に少なく 見られる期間が短く採取するのも大変です。
ヒメカイエビは採取に当たり取れるのはメスがほとんどでオスは10~20匹採取して1匹取れれば
いいほうです。貝部が透明である為でしょうか メスは背中のタマゴの白が目立つので簡単です。
ヒメカイエビの産卵・タマゴ
ヒメカイエビの産卵は土を掘ってタマゴを埋めて行います。その後死亡します。
タマゴは小さい固体から出来ていき成長するに従って増えていきます。タマゴは体についてなくて
少し浮いた形で細い糸のような物で浮いて体から離れています。
タマゴは球体ではなく保護膜のような膜で覆われています。
タマゴは約20~25度程度の水に浸かると約20~50時間で孵化しますがすぐにカラから出てくるのではなく
透明の膜に覆われて出てきます。その後4~5時間して膜を破り出てきます。(周囲の条件より異なります。)
膜から出てまもなく約0.2㎜(顕微鏡撮影) 約0.5㎜(顕微鏡撮影)
ヒメカイエビの稚魚(約3~4㎜) ヒメカイエビの採取
タマゴが増えていく過程
オスのヒメカイエビで中々採取が難しいです。交尾を行う為の把握器(はあくき)が見られます。
カイエビ・トゲカイエビは交尾しているようすは田んぼで見られますが絶対数が多い
メスですので交尾しなくても受精卵としてタマゴは産卵されるのでしょうか ??????
最後に私が採取した一番サイズが大きかったのを紹介いたします。