こんなちっちゃなくせして

ペットのなかで、犬はとても人気があり可愛いものですね。でも、小生は結構苦手です。申しわけありません。
いろいろ書いちゃったけど愛好家の皆さん許して!


学生服の訪問で一番困ったちゃんは犬。
わん公である。
ワンワンうるさくほえやがってほんとにやりにくいことこのうえないのよね。
もちろん吠えるために飼っているんだろうけど。


プライバシー保護のため、マスクをさせていただきました。
なお、本文の犬とは全く関係のない犬でございます。


こちらとしては大変なのよ。
犬にかみつかれると,セーターなんかすぐにほつれちゃうし,かといってお客さんだから文句言えないし。
また最近は家の中で飼っているのも多いのよね。
小生、犬の毛が気になって仕事になりゃしねえのよ。

採寸用のズボンをはいてもらい,裾を針で止め,脱いでもらってから股下をメジャーで測るんだけど。
ばさっとズボンを床に置いたら犬の毛がいっぱいくっついてとれやしねえ。
猫も同じでありんす。
こたつの布団にもいっぱい着いていて,そりゃほんとに困ったちゃん。

だけど飼ってる人ってそこら辺が気にならないのかね。信じらんねえ気持ち。
犬も当然うんこするんだろうけど,どうしてんのかね。
ちゃんとおまるにやらせんのかしら。
玄関の中へでっかいの何本もおっこってる家もあるんだよ。
ある日「ごめんくださーい」って,ガラッと戸を開けて片足をよっと入れたとたん。
グニューッと鈍い感触が足元に伝わってきて。

靴にべっとり。

いやーっ。まいったよ。

おまけに奥からでてきたのが結構可愛い女の子なんだから。
なんともアンバランスな雰囲気でなんにもいえねえ。
どうなってんのかね。

臭くはねえのかってんだ。

また小さな犬に限ってキャンキャンと声ばかり大きくて耳に響くんだよ。
「こんにちわ。学生服の○○でーす。配達に来ました。」

「キャンキャン」

家の人がでる前にわん公が出てきやがりやす。
「まあまあ。○○ちゃん静かにしなさい。ダメでしょ。」奥からお母さんの声。
−−そんなこと言ったって犬がわかる訳ない。何がダメなんだ。−−
「キャンキャン」
うるさいこと限りなし。
「これがご注文の上履きです。○○になりまーす。」
値段を言って暗に「こっちは配達で忙しいんだから早くお金もってこいよ。」という意味をお母さんにわからせようとする。
「わかりました。○○ですね。ちょっとお待ち下さい。今取ってきます。」

そう言って奥へさがる。
「キャンキャン」
犬は「お母さんどうぞ取ってきて下さい。この怪しい奴は私が見張ってますから」とでも言うように,相変わらずうるさい。
あんまりうるさいので,小生きげんをとるつもりで子犬の腹をなでようと手をあてた。

「あれっ。こいつ雄だ。まあ考えてみれば大体雄を飼うわな。雌を飼ってた日にしょっちゅう子供ばかり産んで始末に大変だ。」
それにしても。

体長30センチ位しかないこいつがずいぶん大きなものをもっていやがるぞ。
さわってみると10センチはある。
うっ、体長30で10 !!?。
10割ることの30イコール0.33333。(体長の3分の1)
小生の身長165。
165×0.3333イコール約55センチ!

ゲッ!ずいぶん生意気な奴。いや。うらやましい奴だ。
しゃくにさわるので少しなでてやった。

そしたら。あらら。
急に今の今までキャンキャンうるさかった奴が。
「クーン。クーン。」と鼻にかけた声を出し小生にすりよって来たではないか。
あそこもずいぶん固くしおって。
こりゃおもしれえ。
いいこと知った。

イヒヒヒヒッ


「お待たせしましたーっ」お母さんのかん高い声。
思わず手を引っ込める小生。
危ういところで気づかれなかったわい。

「あら。○○ちゃん,急におとなしくなっちゃて。どうしたのかしら。」
「クーン。クーン。」
子犬の奴、いいところで中断させられてしまい不完全燃焼のまま、さっさと帰る小生を未練がましく見送るのでありやした。

「お母さん。日頃から動物の気持ちを理解してあげないといけませんなあ。」
それにしても犬ってのはうらやましい動物であるぞ。
こうして、今日もいろんなお宅へ配達は続くのでありやす。


思えば30代はハチャメチャな10年間でした。
次回はいよいよ40代に突入!!人生をもう一度考えなくちゃいけません。
という訳で、一大決心。


第6章 新たなる試練「5人の仲間 -前編-」に続く