社員旅行のスタッフ<後編>

前回からの続きで、我が社に存在する○友会なる親睦会の様子を紹介します。

写真は二次会を必死に盛り上げようと努力している小生の姿です。気安く肩を組んでおりますが、となりのお方、相当おえらい方なんですよ。
(危・・・)


いよいよ明日出発という前日、さすがに小生も胃がちくちく痛んできました。
いよいよ当日。

集合は辻堂駅北口。観光バス3台が待機しております。集合は7時45分、出発が8時です。
我々幹事は、7時30分にバスにつきました。酒屋さんが冷やしてくれた飲み物を運んできてくれました。それを3台分振り分けなくてはいけません。
バスの幹事さんに手伝ってもらい、手早くそれぞれのバスに積みこみました。
同時に点呼を取り、出発の段取りは順調に進んでいきました。
8時を若干過ぎた時刻、なんとか出発できることになりました。
あと1台のバスは、秦野から出発しているはずです。
横浜の大黒パーキングで最初のトイレタイムです。バスを降り、トイレを済ませるとやっと少し落ち着いてきました。
あとは、次の東北道までなんとかスムーズに行ってほしいと願うだけす。この間が一番時間が長いのです。缶ビールをガンガン開けているのですから、ちょっと心配!
幸いなことに、首都高速も思ったより混んでなく、東北道の手前のトイレタイムまで問題は起きません。ああ良かった、後は東北道に乗れば、いくらでもサービスエリアはあるから。
ということで、東北道に乗ってまもなく先頭のバスがトイレタイム。
後のバスもそれに続きます。
日光の手前、あの下見の時に中華をごちそうになった場所で「下見の時とは違った、割と質素なお弁当」をいただきました。
でも、バスの中でいろいろ飲んだり食ったりしているので、そんなに不満じゃありません。楽しい楽しい昼食なのです。


昼食が終ると、もう日光は目前です。いろは坂をゆらりゆらりと曲がりながら登っていくのでした。食事のあとで大丈夫かなあと心配しておったのですが、おかまいなしです。
遊覧船の中禅寺湖を何食わぬ顔で通りすぎ、竜頭の滝に向かう一行です。
あの遊覧船の船長さん、今日も一生懸命に操縦しているのでしょう。
竜頭の滝では、上までバスで行き滝に沿って徒歩で下ることになっていましたね。
下見でいろいろ考えたのです。
単なる時間つぶしの為に歩くことにしたなんて誰も知りません。心から楽しんでくれております。
紅葉の時期はとてもきれいな竜頭の滝ですが、まだ少し早くただ豪快な水の勢いだけに圧倒されてしまいます。
この後、華厳の滝に向かいました。
人間はなんて水が好きなんでしょう。川を見て喜び、滝を見て写真を撮り、心は騒いでしまうのですね。
さあ、あとは今回の旅行の最大の難関「ホテルの大宴会」が待っているのです。幹事長もそろそろ落ち着かなくなってきている頃でしょう。
なんてったって宴会場の広さが一番心配なのです。間仕切りになるのは、もうわかっているので仕方がないのですが「いやあ、せまいなあ」と言われないかと気がきじゃないのです。ホテルに到着してからすぐに宴会の準備をしなくてはなりません。
ところが、ホテルに到着して大ピンチ発生!


代表幹事3名のうち、唯一の経験者の前幹事長がバスの中でダウン!なんでも随分と飲んだらしい。ホテルに着くなり部屋で寝込んでしまいました。
小生と幹事長の二人で仕切らなければならなくなってしまったのです。
心配している暇もありません。
荷物を部屋に置き、浴衣に着替えてすぐに宴会場に向かいました。
まずお膳の並びをチェック。案の定、両側の席の後ろが空いてないので歩けない。
すぐに指摘して直してもらうことにしました。
舟盛りの位置を確認し、マイクのチェック(上座の役員席にもマイクが必要なのである)その後、宴会の係にも集合してもらい抽選会の景品を順番にステージに並べるのです。
その後、抽選箱の確認、くじの名札をいれたりと段取りがいろいろあります。
そして、幹事長と二人で役員の部屋に出向き、お土産を渡す等々。
なんとまあ忙しいこった。


あわただしく時間過ぎ、は刻々と開宴時間は迫ってくる。
館内のアナウンスがはいり、いよいよ開宴となりました。
司会の人がマイクに向かい、始まりました。もうせまいとか広いの問題じゃない。
必死であるよ、ほんとに。
小生は副幹事長なので、係の人にいろいろ指示をだすことになっていました。
カラオケが始まると、出演者には舞台の袖に待機してもらうため時間前に連絡をしなければならないのです。
出演者の誰がどの場所にいるか、宴会場のすみから把握するのです。
「あそこにだれだれがいる、次の次出番だよ」と、カラオケ係に指示して、連絡するのです。ごちそうを食べている暇もないのよねえ。
カラオケが終り、抽選会と進みました。これも景品が多いので、時間がかかるです。
わずかな時間をつくり、ほどほどに飲んで酔うことができやした。
なんとか一次会は終りそうだ。でもこれで終わりじゃないんです。中締めが終り、二次会に移るのです。


二次会はもう酔った勢いでなだれ込むように始まりました。
ここは、カラオケの係がオーダーから司会までやってくれるので、楽しく飲むことができることになっていました。一次会が終って、「なんとか終った」と肩がすーっと軽くなりました。
半年前からいろいろ心配したけど、なんとか終えることができたのです。
二次会が終って、ラーメンを食べた後スタッフ部屋で「乾杯」をあげました。結構な充実感で、その夜はぐっすり眠ることができました。


翌朝、二日目のスケジュールが決まっています。バスのなかの飲み物の残りを調べてもらい、補充しなければならない。どのバスもウーロン茶が足りないようでした。
午前中の「江戸村」を見学している間に、ウーロン茶を配達してもらうことにしました。
猿軍団の見学がダメになって、望みを託した「江戸村」。下見の時もおもしろかったが、これが大好評となりました。「おもしろかったよ」「よかったよ」と皆からいわれ、ほんとに苦労が報われる思いです。
確かに下見のときもおもしろかったし、期待はあったがいい評価をもらってほんとに良かったと、満足感でいっぱいになりました。
これで、宴会場の不満も帳消しになったわ。
たしかに宴会場は狭かったが、不満はでなくて終わりそうでした。
昼食をとってから、帰路につきました。途中、日光名物の「漬物屋さん」により、お土産も揃え皆んな楽しそうである。




<写真>
日光名物「漬物屋さん」での休憩を終え、あとは藤沢を目指して帰るだけ。旅行のヤマを終え、ほっとしたころ。バスに乗り込む前にちょっと記念撮影。
何考えてんのやら。

幹事の役目もなんとか終えることができました。「合格かな」ひそかに自分自身を誉めてあげたい気分です。
その翌年は幹事長、翌翌年は補佐役と3年間に渡って○友会の旅行に関わりました。
翌年は伊東で現地集合のパターン、そしてその次は伊香保温泉バス旅行。
いろいろ勉強にもなったし、一緒に頑張った仲間ともいい時間を持つことができました。

約3年間の○友会幹事の経験は、宴会に関連する各種のノウハウを得る貴重な人生経験となったのでありました。(ちょっと大げさかな)


次回 「美白の女王 前編」に続く