あゝ涙のADSL奮闘記


今回のお話はつい最近のことです。今盛んに情報が流れていますブロードバンド「ADSL回線」です。実は、小生の契約しているプロバイダでもやっていて、昨年11月から価格がダウンしたのです。これはチャンスと早速予約申し込み、「回線適合性の合格」をもらって、本申し込みを行いました。そして、昨年末そろそろ工事日程ご案内が間近ですよと連絡を受けたのです。
多分正月明けには連絡がくるに違いないと思っていました。そうそうLANボードを、我がマシに装着しておかなければ!1月4日ショップにてLANボードを買ったのです。


現在の我がマシンの状況を説明しますと、I社製のSCSIボードに、CD-RW、MO、スキャナが繋がれているといったところです。
空いているスロットにLANボードを差し込むことになるのでありますが、買ってきたLANボードがM社製だったのです(というよりM社製のしかなかった)。
ちょっと嫌な予感がしたんですが。
というのは、CD-RWを増設したときにトラブルが解消されず大変苦しんだ経験があるのです。
そのときは、M社製のSCSIボードでMO、スキャナを使用しておりました。
そこへCD-RW(I社製)を増設したんですね。
そのトラブルとはCD-Rの書きこみ時にエラーが起き、フリーズしてしまうというものでありました。
メッセージには、SCSIエラー的な内容で、メーカーのサポートに問い合わせ、指定された対処をしてもいっこうに解消はされなかったのです。
ショップに事情を話したら、新しいのと交換してくれました。
取替えた直後は一旦出来たのですが、しばらくするとまた同じ現象がでて、以後成功することはありません。
「あと考えられるのは、CD-RW機本体とSCSIボードとの相性ですかねえ」というショップのアドバイスで、I社製ののSCSIボードを新しく買い求め、取替えてやっと解消されたといういきさつがあります。
そのときのトラブル解決の際に、ハードディスクのフォーマット、再インストール作業を2回ほどやりました。(その都度SCSIボードをはずして、プリンタ、MO、スキャナから2000年問題修正プログラムまで全部!)


案の定、LANボードを取りつけ、再起動「新しいハードウェアの検出」から、要求されたドライバソフトのフロッピーを入れても読んでくれません。
それどころかフロッピーディスクを入れてOKクリックのとたんに「強制終了!」。
違う方法からやっても、結果は「強制終了」に行きついてしまいます。
LANボードのドライバってのは、実際にLANに接続していないとインストールできないのかなあ?と思ったり。
まあLANボードは1500円程度なので、もしI社製のSCSIボードがあったら、買ってみるつもりでKショップとかNショップへ行ったりしました。
そのときにショップの店員さんが「LANに接続していないとインストールできませんしね。」とかなんとかいうので、一旦納得しかかったんですね。
niftyの掲示板で「教えてください」というのがありまして、そこへ投稿してみることにしました。
翌日・翌々日と5名の方がメールをくださいました。
ところが答えは全員「つないでなくてもインストールはできますよ」でした。
原因を見つけるのはやはり難しいらしい。
リソースの競合だとかいろいろアドバイスしてくれるので、そのように試してみましたが結果は同じでした。


やっぱり自分の思っている疑問(メーカーの相性)を試してみるしかないと、Y電機まで足を伸ばしましたが、I社製のボードはなし。
仕方がないので他メーカーのSCSIボードを買い、差し込んでみましたたがあえなく結果は同じだった。もう打つ手はないなあ。くたびれてきた。
そうしているうちに、月曜日の夜アッカネットワークサービスより電話があり「工事日が今週の土曜日午後に決定しました」。
工事日までもう休みはない。どうしよう。
「LANボードがつながってなくても、工事の者がノートブック持参で行きますので、モデムの設定だけはやれますよ」という説明を受けたのだが、どうせ来てくれるのだから実際のパソコンで繋いでもらいたいわな。
翌火曜日、残業が終って帰宅したのが9時ごろ。
今夜ハードディスクを全部フォーマットして、またまた再インストール作業、そしてLANボード・SCSIボードの順に繋ぎなおしてみる。
最後の手段であろう。これでダメだったら仕方がない。
設定だけやってもらっておいて、あとなんとか考える。
最悪はSCSIボードを引っこ抜いて、LANボードだけでも。
なんにも繋いでなければLANボードはつながるはずだ。
切羽詰っていた。
10時ごろからかかれるが、手間取ると徹夜だな。


急いで食事をとり、準備にかかりました。
まずは、データのバックアップ、メールアドレスやら着信したメールやら。
それとFTPツールの設定などもプリントスクリーンでコピーして、出力とこまごました作業をしなければならなかった。
子供の分もはいっているので、見逃すと叱られる。
なんやかんやでデータのバックアップに1時間かかってしまいました。
もう11時だ。
さていよいよフォーマット開始です。
リカバリーのCD-ROM、起動用システムディスクも準備しました。
始めて40分、Windows95の再インストールは終了、設定も終。
続いてoffice97(outlook、word、excelの順)をインストール。
前のCD-RWのトラブルの際に何回かやっているが、その度に2000年問題の修正プログラムも実行しなければならないのです。クソッ。
さあ、いよいよ問題のボードです。
まずLANボードを差し込み、再起動。うまくいってくれよと念じる・・・。
「新しいハードウェアの検出」が始まり、LANのドライバソフトのフロッピーを要求されました。
付属のフロッピーディスクを挿入してOK!
ややっ認識しない。
再度挿入の要求メッセージだ。
しかも今度は「c:\windows」を呼んでいる。なんだこりゃあ。
とりあえずwindows95のCD-ROMを入れ、OK。
やっと読んでくれた!よかった。
「じゃあ、この付属のフロッピーディスクはいったいナンなんだ!」
続いて、SCSIボードを差し込み、同様にインストール、これも付属のフロッピーは読んでくれずにwindowsから読みやがった。
わからない・・・がとにかく、CD-RW・MO・スキャナもなんとか使えそうだ。
よかった。なんとか両方成功しそうだ。やった。やった。
時計を見ると、2時を回るところである。
まだまだやることがある。NiftyManagerをインストールし、ダイヤルアップの設定を終えた。
通信もOKだ。
今日中に、ウィルスバスターも入れておきたい。
インストールしてパターンファイルの更新設定をする。
ライセンスキーが必要なのだが、再セットアップなので再発行が必要になります。
インターネット上から手続きし、再交付のメールを待ち、ようやく更新の準備ができました。
通常、最初のアップデートはエンジンのアップもはいるので、30分くらいかかる。
丁度回線が込み合う時間帯らしくなかなかスピードが上がらない、やっぱり止まってしまいました。何回かフリーズしたところであきらめました。
もう寝る。とりあえずボードがつながったので一安心です。
まだホームページビルダー・ACCEES97などいろいろインストールが残った状態だが、今日はやめ!。
風呂へ入って寝たのが3時半でありました。

こんな苦労をしてやっとこさ向かえた工事の日。
来ました来ました!待ってましたよ。準備万端の小生、あとは工事の方が「はい!終わりましたよ。」というのを待つばかりのルンルンルン・・・。

ところが・・・本当のトラブルはこれからでしたんのヤ。
最初の一声「ずいぶん局から遠いですね」
「えっ、そうですか?たしか直線で1.4kmと聞きましたけど」
「まあとにかくやってみます」事務的に作業を進める工事の方。(この段階ではまだ工事の方と呼んでおきます)
「あのお・・・外にガスの警報装置がありまして、電話線とつながってるんです。あれがあるとダメなんです。」
直ちにガス会社へ電話を入れる小生、テキパキ。
「ADSLをつなぐんで、お宅のガスの警報装置と電話線を離してもらいたいんですが」
「申し訳ございません。この3日間休みなんで担当者がいないんです。火曜日ならなんとか」
「ええ?そうなの?なんとかならないんですか?」
小生の攻勢に事務員らしき女性困った様子です。続いて男の人が。
「お世話になります」
なんだいるんじゃねえかよ。
「あの、警報装置の下側にスイッチがついているので、それを倒していただけると切れますので」
「そかそか」小生、ひとまずガス屋さん(ガス会社がガス屋さんになってしまいました)の了解を得て、工事の方がわかるだろうと。
「ああそうですか?でも、スイッチを切っても線がつながっているだけでノイズを拾っちゃうんです」
そのうちに、工事の方もなんか切羽詰ってきた様子で、車からはしごを出してきました。そして電話線とガスの警報装置そのものを切り離しにかかりました。
「そこはどこの管轄ですか」
「NTTです」さっきまでは「ここはガス会社の管轄ですので」と尻ごみしていたのですが、今はその先の大元の部分を工事してくれております。大胆!
とりあえず今は設定だけでも終わらせたいとの事でした。
そのあと、ガス会社の方に、警報装置を切り離してもらおうというのです。

モデムの設定をすすめ、NTTの局にいる係の方と交信しながら、通信のスピードを見ていますが・・・
「スピードがでませんねえ。」
「回線の距離が4kmもあるんです、通常2kmまでしか保証できないんです」
「スピードをあげると切れちゃうんですよねえ、・・あっ切れた」
10分くらいテストを繰り返した後、係の方との携帯電話を小生に差し出し、
「ちょっと代わっていただけますか」
担当の方がいろいろ説明してくださいました。
NTT局との回線距離が遠くて、ADSLのサービスができない状態です。現状では64Kが最高です。(それはISDNクラスのスピードです)申し訳ございません。

気球に乗って意気揚揚と飛び上がった小生・・・途中で気球がしぼんでしまいました。シューと空気が抜けて地上に落っこちてしまった感じです。
工事人(もう方ではない)は、次の工事が横浜とかでそそくさと帰っていかれました。でも丁重に謝ってくれましたが。
お話では、ADSLに関しては電話局の近くに引っ越すしか方法はありません。
電話局が新しく建つことはありませんので。光ファイバーもこの辺まあ当分はできないと思います。あとはケーブルテレビくらい・・・。

家族によると、工事中の小生の高いトーンから、工事の方が帰るときの小生の落ち込んだトーンの落差は相当だったそうです。

それにしても予約申し込み時点のniftyからいただいた「回線適合性の検査合格」は、いったい何を検査してくれたんでしょうかねえ?


「パソコン奮闘記」に続く