JBLのミニシアター用スピーカー!
1999年発売定価¥168000(税込)。ミニシアター用スピーカーとして販売されていた業務用スピーカー。取り付け金具による壁掛け型タイプですが、スイッチの切り替えでオーディオ用とTHX認定のサラウンドスピーカーとして使い分けができるスピーカーです。
THX認定のサラウンド用3ウェイスピーカーなので映画用イコライザを内蔵しており、本体上部にあるスイッチの切替えによってサラウンドスピーカーとsて使用することができます。ホームシアターの壁掛け用として開発されたスピーカーなので、使用状況を考慮してフロントバッフル面は15゜下向きに設計されており、バナナプラグ対応の入力端子になっています。
業務用スピーカーですが、不況の影響で入手し易くなっていたので試しに購入しましたが、これが期待以上に優秀なスピーカーでした。壁掛け用としてデザインされているので本体が5角形、フロントが15゜下向きと特殊なデザインなので、一般家庭では使い難いという難点はありますが、業務用機種だけあって本体が頑丈な造りになっているので耐久性も抜群で、音質もJBLらしいリアルで抜けの良いサウンドを楽しめます。約50cm四方という大型で、ミにシアターで大勢の人がリスニングする環境を前提に設計されているので、小音量での表現力に不安がありましたが、実際に使ってみると、小音量でも繊細な表現力があり、J−216などの定番スタジオモニターのミにシアター版と考えればいいと思います。スピーカー本体のスイッチでオーディオ用とTHX対応のサラウンド用に切り替えできるので、ピュアオーディオ、AV兼用でJBLサウンドを楽しめます。私は、壁掛けではなく、出窓に設置して使っていましたが、変形デザインの割には重心が安定しているので、J−216のスケールを大きくしたような音質なのでAV兼用で愛用していました。小音量でも抜けの良いJBLの音を楽しめますが、このスピーカーの本領を発揮する為には、できればパワーのあるアンプで存分に鳴らした方がいいと思います。住宅環境などでサブウーファーやリアスピーカーのシステムが組め無い方には最適だと思います。ただし、壁掛け、出窓などに設置可能な方以外はセッティングが難しいので、実用性を考えると使う人を選ぶスピーカーだと思います。また、業務用スピーカーなのでデザインは無骨でインテリア性に欠け、サランネットもネジ止めタイプなので、サランネットを取り外すのは面倒です。
業務用スピーカーですが、近年の不況でミニシアターの閉店が相次いだ事が影響して中古オーディオとして入手し易くなっています。海外では今でも人気が高く5万円前後の相場ですが、日本では実用性に欠けるために人気がなく、3万円ほどで入手可能です。3枚目の写真はプラスティックボディの8330Aというモデルです。