定番モニターJ216を超えた名機!
1991年発売当時、定価90000円、後に94500円(ペア)。ピュアチタンダイアフラムツィーター、165mmウーファーを採用、3ポジションの周波数コントロールが可能で、それぞれの音楽ソースに合わせて楽しむ事ができます。スタジオモニターとしてベストセラーとなったJ216の音質を更に贅沢にした名機です。
JBLのスタジオモニターと言えば4312シリーズと、実際に世界中のスタジオで採用されているJ−216が有名ですが、このJ316は、J−216の音質をグレードアップしたモニターとして人気がありました。J−216の知名度があまりにも高く、スタジオモニターの定番として定着していた為、J216に比べるとマイナーではありますが、その音質は、J−216を超える音質で、コンパクトサイズながら、メインスピーカーとして通用する実力機です。コンパクトサイズのスピーカーとは思えないJ216の豊かな低音には驚かされましたが、このJ316では、豊かな低音、JBLらしい音抜けの良さに加え、ピュアチタンダイアフラムツィーターの威力で、中高域の音の輪郭がJ216よりもクリアになっています。更に、出力が大きくなると赤く点灯するパワーインジケーターを内蔵しているので、ビジュアル的にサウンドを楽しむ事が出来るようになっています。J216の上位機種というイメージが強いですが、スピーカー端子もバナナプラグ対応、本体の造りも丁寧に仕上げられていて、高性能のスピーカースタンドでセットすれば、4312BMKUなどの4312シリーズに近いサウンドを楽しめる名機です。TAOC製のスタンドなど金属製のスタンドを使用すれば、4312BMKUなど大型のスピーカーをセットするスペースが無い方でも、4312BMKUに近いJBLサウンドを楽しむ事が可能です。ただし、木製のスピーカースタンドを使用すると、低音の輪郭が甘くなり、コンパクトモニターのレベルを超えられない低音の音質になってしまうので、TAOCのSSTシリーズなど金属性のスタンドを使用した方がいいでしょう。J216に比べて正方形に近いデザインなので、このデザインが嫌いな方にとってはルックス的にキビシイかと思いますが、音質、性能に関してはJ216よりもはるかに優秀なスピーカーだと思います。
現在は生産終了している為、中古でのみ入手可能です。J216を超える音質、パワーインジケーターを内蔵したオシャレなデザインでいまだに人気が高く、中古で4万円から5万円が相場になっていますが、性能、音質を考えれば、5万円でも安いと思います。
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