1. バッドランド
2. アダムとケイン
3. サムシング・イン・ザ・ナイト
4. キャンディーズ・ルーム
5. レーシング・イン・ザ・ストリート
6. プロミスト・ランド
7. ファクトリー
8. ストリーツ・オブ・ファイヤー
9. 暗闇へ突走れ
10. 闇に吠える街

1. Badlands
2. Adam Raised a Cain
3. Something in the Night
4. Candy's Room
5. Racing in the Streets
6. Promised Land
7. Factory
8. Streets of Fire
9. Prove It All Night
10. Darkness on the Edge of Town

歌いすぎている、その分演奏が弱い

１９７８年発売。ブルース・スプリングスティーンの４枚目のスタジオレコーディングアルバム。全米ヒットチャートで最高位５位を記録。後にライブの重要なレパートリーとなる『プロミスト・ランド』『バッドランド』などの名曲を収録。

　ジョン・ランドーをプロデューサーに迎え大成功を収めた前作『明日なき暴走』に続き発売されたアルバムですが、マネージャーとの契約問題や、イマジネーションが溢れるように湧き上がり新曲を量産していた為、アレンジ、収録曲の選択などで迷いが生じて発売が大幅に遅れ、ブルース・スプリングスティーン自身にとって満足できないアルバムだったようです。また、名盤『明日なき暴走』『ザ・リバー』に挟まれて印象が弱くなっています。しかし、アルバム１枚に収録しきれない程、曲が生まれ、アレンジのアイディアも次々に浮かんで考えすぎてしまうほどイマジネーションに満ち溢れていた時期の作品なので駄作になるわけがありません。実際、このアルバムからは後々までライブの重要なレパートリーになる名曲が数多く収録されています。ブルース・スプリングスティーン本人は、『歌いすぎている、その分演奏が弱い』というコメントを残しており、『明日なき暴走』で信頼関係を築いたＥストリート・バンドの演奏をもっと強調してバンドとの一体感を出した方が良かったと後悔しているようですが、秀作ぞろいのエネルギッシュなアルバムとして、もっと評価されてもいいアルバムだと思います。

　このアルバムは、以外にノーマークの人も多いのではないでしょうか？『明日なき暴走』『ザ・リバー』というロック史に残る名盤の影に隠れて埋もれているイメージがあります。しかし、知名度は前述の２枚のアルバムに譲るとしても、やはり、この作品も名盤です。『アダムとケイン』『プロミスト・ランド』などには、一般的なアメリカ人としてキリスト教からの影響も感じられ、哲学を超越した深遠なテーマさえ感じられます。キーファー・サザーランド、メグ・ライアン主演の『プロミスト・ランド』という映画がありましたが、この曲にインスパイアされて製作されたのかもしれませんね。

 

 

■　バッドランド 　■

　ライブでは観客と一体になったパフォーマンスで演奏される名曲。アルバムのオープニングを飾るにふさわしいパワフルな曲でブルース・スプリングスティーンのライブでは、かなり重要なレパートリーです。ライブでの演奏を聴くと鳥肌が立ちます。

 

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豪華なボックスセットが発売になりました。

　 闇に吠える街・The Promise:The Darkness On The Edge Of Town Story(DVD付) というボックスセットが発売になりました。すでにリマスター盤や紙ジャケットは発売になっていましたが、『明日なき暴走』のボックスセットのような豪華版です。収録内容は、デジタルリマスター＋未発表曲2CD＋未発表映像３DVDという豪華な内容。信じられない音源・映像の数々が収録された３CD+３DVDのなんと６枚組、トータル８時間以上。２９歳の若きブルース・スプリングスティーンの未発表ライヴ映像、２００９年のアルバム全曲演奏ライヴまで、貴重な映像が満載！だそうです。んー私はまだ買っていませんが、欲しいですね、どうしても。

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