歴代ベスト・ライヴ・アルバム

　１９７８年発表、シン・リジィの２枚組ライブアルバム。フィル・ライノット（B・Vo）、スコット・ゴーハム（G） ブライアン・ロバートソン（G）ブライアン・ダウニー（Ds）というメンバーの１９７６年のライブ音源。シン・リジィの代表曲の他、、ボブ・シーガーのカヴァー『ロザリー』も収録しています。

　伝説のライブ盤ですね。このライブアルバムは、イギリスのラジオ局プラネット・ロックが実施した歴代のライヴ・アルバムを決める一般投票で１位に選ばれた名盤です。イギリスのラジオ局の主催した投票というのも影響したとは思いますが、すべてのライブアルバムの中から１位に選ばれるというのは、やはり凄い事です。このライブアルバムは安定した演奏力はもちろんですが、ライブの曲順の構成がしっかりしていて起承転結のある物語のように最後まで飽きさせずに楽しめます。収録曲は『脱獄』『ドント・ビリーヴ・ア・ワード』『ヤツらは町へ』『カウボーイ・ソング』などロックファンにはおなじみの名曲ばかりで、ボブ・シーガーのカヴァー『ロザリー』では、『カウガール・ソング』につなげるなど粋なアレンジで楽しませてくれます。また、『それでも君を』の悲痛なギターの叫び、『シャ・ラ・ラ 』での豪快なドラムソロ、全編に渡って美しいメロディを聴かせてくれるツインリードギターなど本当に完成度の高い魅力的なライブアルバムです。そして、もはや伝説とも言える『カウボーイ・ソング』から『奴らは町へ』のメドレーのカッコ良さときたらモー最高！。んー、文句無しの名盤ですね。

　最高峰のライブアルバムの名盤ですが、私はＣＤで発売されてから買ったのでリアルタイムで聴いていた人よりは、だいぶ遅れました。正直後悔しました。もっと早い時期からライブの名盤ライブラリーに追加しておくべきでした。今からでも取り返そうと、最近かなり聴き狂っています。バンド活動をしていた時も、このアルバムから、『カウボーイ・ソングス』『自殺』の２曲をカヴァーで演奏した事もありますが、やはりギタリストにとっては、このライブアルバムは特別な存在感があるらしく、今まで一緒にバンドで一緒にプレイしたギタリストのほとんどが、このアルバムを絶賛しています。ギタリストの方で、このアルバムを持っていないという人は、すぐに購入しましょう。とにかく最高ですから。

　  　

 

■　サウスバウンド　■

　ちょっと地味な曲を選んでみました。この曲を聴くとギターのメロディに癒されて、何かホッとするんですよね。緊張感を和らげてくれると言うか、気楽に行こうぜって気分にしてくれます。

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色々発売中

　歴代ベスト・ライヴ・アルバムに選出されるほどの名盤なので、リマスター盤の他にデラックスエディッション、ＤＶＤ付きなど色々なバージョンが発売されています。ちょっと高いんですが、リマスター盤にライブ映像のＤＶＤを加えたデラックスエディッションは、映像でもシン・リジィの映像を楽しめるという点で特にオススメです。国内盤は高めですが、輸入盤なら３０００円以下で購入可能です。フィル・リノットが死去してしまったのでシン・リジィの再結成はありません。せめて、このＤＶＤの映像で楽しみましょう。

 

 

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