(はじまり)
その日、一つの偉大な報告が世界になされた 「古代遺跡の発見」 遙かな文明の足跡に、人々は注目し、称えた 世界中の学者達は、こぞって遺跡を解明しようと集まり 深い森林の中に忘れ去られていた遺跡は、人々で溢れかえった 見つけだされる様々なモノ そして、中央に鎮座した巨大な神殿 学者達は、その神聖な建物に群がり 閉じられた扉をこじ開けた ―――やがて 遺跡発見のニュースが人々の記憶の中に埋没しようとする頃 恐怖の悲鳴が上がった 遺跡の様子を映す映像は、吐き出される幾多のモンスターの姿を見せつけた 遺跡に群がっていた人々は逃げまどい 誰かの悲鳴を流し出す 「これはもはやモンスターの巣でしかない」 決して触れてはいけないモノだと、そう言い聞かせ 学者達はその地を後にした 残されたのは幾多のモンスター その不気味な存在に、じわじわと恐怖の波は広がっていった 数ヶ月後、ガーデンに依頼が舞い込んだ
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