(情報 SideL)
「セントラの施設?」 「そう、ガルバディアの大地に埋もれていたそうだ」 書類へとサインをしていたラグナの手が止まる キロスの言葉に辺りへと視線を向ければ、すでに周知の事実なのか、他の奴等の反応は無い まぁ、それは良いとして、セントラの施設か………って、 「………ガルバディア?」 あんまり聞きたく無い単語が聞こえた気がする 「ああ、ガルバディアだそうだ」 皮肉気な笑みを吐いて、キロスがはっきりと断言する ………ガルバディア、か 発見したというセントラの施設が、どんなモノかは知らないが、下手にガルバディアがその技術を取り込もうとすれば、面倒な事になるかもしれねぇな まぁ、たいていああいう奴は手に負えないってのが相場は決まってるけどな 「今現在、ガルバディアを国を挙げて学者達と共に賢明の発掘作業の最中という話だ」 そりゃ、大変だな そう言うはずだった言葉が止まる 「発掘作業、だって」 叫びかけた言葉を押し殺し吐き出された、低い声 セントラの施設、そして発掘という言葉 なにより、埋もれていたという言葉 連想される一つの……… ラグナの表情が強ばる ………まさか、そんなはずは無いよな? 心の中で言い聞かせるように呟き、心を静める 「ラグナ君?」 「いったいどこだ?」 声が強ばる 知らず握りしめた手の中のペンが軋む 「場所なら―――」 キロスが告げた場所は ―――やっぱり、あそこか……… 痛い程の衝撃を引き連れてきた ―――墓参りに行ってくる
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