H a r m o n y o f W i n t e r - i D - KinKi Kids Concert Tour 2006-2007 at TOKYO DOME 2006.12.30 - 2007.01.01 |
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M14 99%Liberty
光一さんはアッキーとふざけたりしてましたけど、一応ちゃんと2コーラス歌って、間奏部分でメンバー紹介が入ります。予想としては、終盤に「Night+Flight」でメンバー紹介かな、と思っていたので、前半のうちにやったのはちょっと意外でした。イントロデュースは勿論光一さん。バンドさんがコンサートに加わるようになってからは恒例となりましたが、このコーナーが終わると、不思議と場のテンションがやる前よりも必ずグイッと一段上に上がるんですよね。みんな笑顔になるというか。アレ不思議だよなあ。
バンドさんはみなさん割とクールに紹介をこなしてましたが、ストリングスさんは「第九」とか弾いてくれて盛り上がりましたね。それにしても下神さんの皆勤賞ぶりはすごいな。愛されてんなあ剛。最後に建さんが「キンキキーッズ!」と紹介してくださって、毎回KinKiさんは打ち合わせも特になしと思われる探り探りコンビネーションダンスを披露。向かい合わせになって互い違いに腕を前に出すロックダンスとか、手を持って股下から引っ張り上げるやつとかやってた。ぎこちなくゆっくりとやってんのがオモロイ。31日だったかなあ、最後の方で剛さんがブレイクダンスの回るやつ(トーマス?)みたいなのを突然やってシメたんで、光一さんが次の歌いだしフレーズ、♪最高だあなたは〜、というところを、剛さんを指差しながら歌ってたッス。
12月30日MC −その2−
よく風邪をひいてますね。
光 (わざとらしく)あっ!帽子がない。 ←30日のこの時だけ被らなかった。
剛 ずっとさっきからありませんよ。
光 久々に見るわー帽子ないの。
剛 マリモが乾燥するといけないから水につけてます。また後で被るけどね。
光 乾燥はいけないよね。東京ドーム結構乾燥するよねー。もうちょっと自分の腕とか粉ふいてるもん。オイルを塗ってあげたい。
剛 毎年リハーサルで風邪を引くパターンやねん。周りに、風邪ひいてマスクしてるのに、「剛くん、ここはさ…」って近くで喋る時にわざわざマスクを取って喋る人多いよな。逆やろ?なんかもう顎あてみたいになってる人おるやん。
光 マスクの意味をなしてないっていうね。
剛 だから自分がマスクすることにしました。
光 それは賢いかもね。
剛 だって一番近いマネージャーとかが風邪ひいてんねんもん。「うつしたら殺す!」って言ってますから。「SHOCK」の稽古場とかで風邪ひいてる人いない?
光 おぅ!いないねえ。考えてみたら。それだけ気合いが入ってるってことですよ。
剛 今の「おぅ!」って妙にサワヤカでしたね。久保田利伸風でしたね。
へぇ〜。
光 僕も年明けてすぐ「SHOCK」の初日で…その後は…ああ、これはまだ言われへんのやった。
(「えー?!」と不満の声)
光 これはまだ僕と剛くんだけの秘密なんだよ。 ←それよりもSHOCKの話題に対してお客さんの反応がほとんど無かったのが意外でした。
剛 大人になると言えないことがいろいろあんねん。頃合を見て、「プッ」とね、発表しますので。
光 剛くん、お下品!「ブリッ」だなんて。
剛 違いますよ。なんですかその濁音は。「プッ」はかわいいもんですよ。「ブリッ」には悪意すら感じますよ。
光 じゃあ「プッ」と出す時は教えて。ライター用意するから。
剛 あれかなり火が出るんでしょ。
光 僕のソロの時とかも火柱が上がったりしてますけど、あれは全部下にスタッフがいてお尻を向けてるんですからね。
剛 全部下にびんぼっちゃまがいますからね。「ぽっくんもまぜてクリクリ」っておぼっちゃまくんが。 ←正直ヨクワカラナイ。
光 …なんかこの冬のコンサートにかなりの頻度で「おぼっちゃまくん」が登場しますよね。
剛 去年も登場したなあ。
ガラの悪い事務所。
剛 こないだのMステのリハーサルとか面白かったわ。オープニングで一組ずつ出てくるところで、普通「よろしくお願いしまーす」とか言いながら出てくるのに、長瀬智也はステージの上で普通に携帯で喋りながら出てきて、「あ、うん、今リハーサル中だからさ、後でまた電話するわ」とか言うてんねんもん。
光 アレは流石に後で注意しました(苦笑)。 ←長ちゃん…ネタじゃなかったのか。光一さんのメリーさんっぷりが非常にツボ。
剛 ほんま自由やなあ。松岡君はオレの衣装着てるしさ。
光 でもああいう沢山の人が出てくる番組とか見てるとさ、やっぱうちの事務所ガラ悪いよ。
剛 そう考えれば僕らはとても平和なグループですよ。
光 そうですか。
剛 そうですよ。TOKIOなんて獣のようですよ。で、その飼育係が城島君なんやな。「ほら、エサやでー」って。
光 V6ではイノッチが一人で騒いでて。三宅健とかにも「うるさいよ」って相手にされないみたいだから。だからTOKIOとかと一緒になるとはしゃいでますよね。僕もその辺にいることが多いんですけど。
剛 「太一くんいいよー、いいよー」とか、エロプロデューサーみたいな喋りでね(笑)。 ←ミヤケケンとかイノッチのモノマネが面白かったっす。
パラパラ漫画て。
剛 これがこの人の本当の姿ではないですからね。Mステとかでも言ったけど、リハーサルと打ち上げの時のアナタは40近くですよ。挨拶も「うぃー………」って、洞窟の奥から聞こえてくる生物の声みたいな。ここは洞窟か?と思いましたもん。
光 あかんなあ、来年から頑張るわ。
剛 詳しくは言われへんけど、こないだ海外に行ったときにね、最後にコーディネーターさんに御礼の手紙を書こうってことになって書いたんですけど、それに写真もつけようか、ってことになって。移動中に、トイレ行きたいって止まったドライブインみたいなところでみんなで撮った写真をつけたんですよね。で、オレは左の端で、木の下で「ああん?!」って感じで気合入れた表情で、その横にはスタッフがにこやかな表情で写ってんねんけど、光一が写ってへんねん!よく見たら端っこに、黒のジャージ上下に黒の靴下に黒のサンダル履いて、ポケットに手つっこんでボーッと立っとるわけですよ。夜だから同化してオバケかと思いました。
光 写真機は苦手なんだよねー。
剛 もっといろいろ撮っていかなあきませんよ。オマエのプライベート写真、全部こう(ポケットに手つっこんでボーッと立っている)じゃないですか。何枚めくってもこうだから、パラパラ漫画になれへん。微妙に位置が動くだけですよ。
光 だって仕事でいろいろ撮られるじゃないですか。
剛 プライベートの、ですよ。ああこのリハーサルん時こうやったなー、とか。35歳ぐらいになったとき、プライベートの思い出がなんにもなくなっちゃいますよ。デジカメとか買ったらええねん。
光 デジカメはあるんです。ただ家から一回も持ち出したことがない(笑)。窓から空撮ったりして。
ナカメっていうのか。
剛 こないだデジカメが突然破裂したんですよ。
光 ええ?!
剛 撮ろうとしたら「ボンッ」って。
光 どうしたんですか。
剛 どうしようもないですよね。「お疲れ様でしたー」ってことですよ。で、デジカメ買いに行ったんですよ。また派手な格好で行ってしまったんですよね。あのマリモ帽子にデッカいサングラスをかけて。だから店員さんが寄ってこーへんのよ。普通「何かお探しですか?」とか来るやん。
光 マリモだと思ったんじゃないの?
剛 ああ、そうかもね(流した?)。しかもなんでか日曜日に行ってしまったんやな。すごい人でした。
光 気付かれた?
剛 5人ぐらいかなあ。あんまり派手すぎて、気付く前に誰も目を合わさないというか。
光 「見ちゃいけません!」みたいな。それにしてもどこらへんに行くの?
剛 渋谷、原宿、中目(中目黒のことかっ!)、恵比寿…
光 渋谷!?
剛 あなたの知らない渋谷ですよ。 ←田舎モノにはカチンとくる物言いだ。
光 知ってるよ。マルキュー。センター街。
剛 ファイヤー通り知ってますか?
光 そんなの知ってるに決まってる…わけない。あれ、猫通りってあったっけ。
剛 キャットストリートね。原宿ですけど。道とかめっちゃ聞かれますよ。こないだもおばあちゃんに「岡本太郎美術館どこですか?」とか聞かれた。
引きこもり生活。
剛 キミは「今日ちょっとどっか行こうかな」って時、どこらへんに行くんですか。ナカメのカフェとかは違う気がする。僕としては六本木か銀座ぐらい言うて欲しいんですけど。
光 六本木…行かへんなあ。今年どっこも行ってへん。去年は思い切って「んー、ベルギー行くわ!」って行きましたけど。それぐらい思い切らないと。コンビニに車でいくくらい。
剛 コンビニってどこの?
光 自宅から40メートル。
剛 40メートル?どれぐらい?(と言いながらステージ上を移動する)
光 東京ドームって40メートルがすぐ取れるからすごいよね。
剛 これぐらい?アホかっ。歩けよ(笑)。思いっきりアナタが見えますよ。自宅から紙に買うもの書いて投げ縄みたいなやつで投げ入れたら、きっと店員さんが品物つけて返してくれますよ。
何故かS話に。
光 たまに車乗ろうとしてバッテリー上がってると凹むよな。
剛 凹む。キーを挿してさ、ジミヘンが♪○×△☆〜、って鳴ってるのに、エンジンは「シュンシュンシュン…」っていっくらやってもかかんなくって。
光 ジミヘンが歌ってくれるならまだいいよ。あのリモコンのスターターあるやん。それでやってもウンともスンともいわんから、「あっかんわ」ってすぐ諦めた。
剛 なんかさ、こないだそういうふうにジミヘンが♪○×△☆〜、で、エンジンが「シュンシュンシュン…」ってやってるときに、なんやしらんけど運転席の窓ガラスが「ヒューン」て急に下がりよってん(笑)。3分の1くらい。あれなんなんやろな。
光 あれじゃないの?車の内圧が…車の話してもいい?
剛 いいですよ。
光 密閉されてると内圧が上がりすぎて、ドアが閉まらんようになる時があるから、そのために開くようになってるとか。
剛 んー、でもちょっとじゃなく結構開きよったからなあ。取り敢えず仕事行かなアカンし、JAFの人に電話して来てもらってんけど。
光 思わぬところで車の話をしてしまったなー(満足げ)。あれですよ。剛さんがpHがなんや言うてるのと一緒ですよ。「エラ呼吸と肺呼吸両方しとんねん!」とか言うのと同じですよ。
剛 ボクは「これエラ呼吸ですかね?」とか聞かれたときに「エラ呼吸と肺呼吸ですよ」と答える程度ですけど、アナタは違いますやん。楽屋入るなりメイクさんに「昨日F1見た?」「ちょっと見てないです…」「昨日はさ、雨が降ってさ…じゃあなんでレインタイヤ履いてるのか答えてみて」
光 その質問おかしいな(笑)。雨やったらレインタイヤ履いてるの当たり前やん。
剛 「答えてみて」「ちょっと…わからないです…」「なんでレインタイヤなのか、答えてみて」「わかりません…」「いいから、答えてみて」
光 …完っっ全にSやな(笑)!(小声になって)でも、プライベートではドMらしいですよ。踏まれたいみたいですよ。
剛 知らんがな(笑)。オマエのプライベートなんか。どうぞ。勝手に踏まれてたらええやん。長与千草とかに。 ←提案が健全。
金の剛。
光 あっ、水が!(光一さんの飲み物が例のステージと前板の間に落ちてしまいました。一体何に動揺したんでしょうか(笑)。しかしすぐ下から上がってきたようで)…すごい、今スタッフがすぐ取ってくれた。
剛 この下には仙人が住んでるからね。「お前が落としたのは金のドリンクか、普通のドリンクか?」って言われなかった?
光 それって女神じゃないの?
剛 ここにおるのは仙人やねん。オレが落ちたら…(笑)。
美川憲一がいるよ。
剛 こないださ、友達と食事に行ったのよ。したら隣のテーブルに、40代ぐらいの女の人と30代ぐらいの女の人と、20歳そこそこぐらいの女の子の3人組がいたのね。どんなグループなんかわからんけど。で、その40代ぐらいの女の人が、どう見ても美川憲一やねん。あんまり美川憲一やから、友達に「ちょっと携帯のメール画面にして」って言って、「この店に美川憲一がいるよ」って打って、皆…5人かな、回して見せてん。したら、全員が「ふぐっ(鼻息)」って。 ←笑いをこらえようとして全員下を向いているさまが想像できて大変面白かった。
光 自分達の話に集中しなさいよ。
剛 一番面白かったのは、その携帯を見せた時に、「メガネかけないとわかんない」って人がいたんだけど、その人がわざわざメガネかけて見ても「ふぐっ」ってなってたからね。そしてその美川さんがお酒強くって、日本酒おちょこでぐいぐいいくねんけど、たまに「へっ」とか、奇声を発するねん。そのたびにまた(全員下を向く)。
君は変わった。
光 キミは変わった。ほんとアクティブになったよね。キミに比べたらオレは引きこもりですよ。
剛 まあゆうても食事に行くくらいですけどね。
光 いや、変わった。紙コップでコーヒー飲んでたりさ。オッサンやなーって。
剛 中身はミルクと砂糖でおこちゃまなんですけどね。
光 でも前はコーヒーとか全然飲まへんかったやん。
剛 うん。
光 あと、お酒も前は全然飲まなかったのに、今も梅酒とか中心だけど、飲むようになったやん。前は…仕事が忙しかったんもあったんやろうけど、飲み会とかでも割と早めにいなくなってたやん。そういうのもなくなったし。 ←なーんか、ちょっと淋しいですね…。
剛 まあ…大人の男になった、ってことかな(とかっこつける)。
12月31日MC −その2−
いたんだからいいじゃない。
光 先ほど「FRIENDS」という懐かしい曲を歌いましたが。知らない人もいるんちゃうかな?10年ぐらい前の曲ですよね。
剛 「友達たち」ね。友達の少ないオレらが歌ってますよ。
光 今日発見した。「FRIENDS」で泣いてる人いた。
剛 デッカいホコリが目に入ったんでしょうね。
うろ覚え。
光 今年で東京ドームでやるのは何回目?8回目?9回目?
(しーん)
光 こんなに人がいるのに全員がうろ覚えだということでね(笑)。
剛 7回、6回、5回、そのへんですよ。
光 ボクらはデビュー前からコンサートをさせていただいてるわけですが…
剛 いきなり「ユー、明日、武道館だよ」って言われて。いや、前日ではなかったけど、2週間前とか、それぐらい直前でしたよね。
光 普通は目標が武道館だったりするわけですけど、ボクらはいきなり武道館でやらせてもらって。
剛 最初はなんのことか全然わかりませんでしたよ。何も知らない子供に「ユー、武道館だよ」って言われてもね。
光 オレ、本当に格闘技とかやるのかと思った(笑)。
平仮名で「つよし」。
光 それ(ベスト)、リバーシブルなの?
剛 うん。
光 ちょっと逆に着てみてよ。
剛 (裏返してみたらタグのところに)思いっきり「つよし」ってかいたある。合宿所やないんやから。こんな派手な服、かかんでもオレやってわかるやろ。合宿所の時なあ、オカンがパンツに「堂本」書いてて、「もう一人おるがな!」って思ったわ。
光 でもオレは「光一」だったから。
剛 でもオマエが疲れている時に「堂本」を履いてしまう可能性はあるわけやろ。
親戚のおじさんと子供。
(ステージをウロウロしながら、ドラムを叩いたり、ピアノを即興で弾いたりしてる剛さん。ピアノ結構ウマイ)
剛 こんな広い場所で音鳴らすと気持ちええなあ。
光 今の終わり方微妙やったな(笑)。
剛 そういうのもあるのが音楽なんです。
光 君はほんとに…思いついたことをすぐしてしまうんやな。
剛 東京ドームで何かする機会なんて滅多にありませんから。キミも思いついたことを何でもしたらいいんですよ。 ←完全に思い出作り。
光 ……そう言われるとなんにも思いつかへん。
剛 キミは海外行ってもな、何にもせえへんもんな。部屋入ったら壁かと思ったわ。
光 (突然剛さんの腹に突進して頭突き) ←光一さん、カワイイ!
剛 うぐっ…やられた。…なんやねん(笑)。
光 剛さんのベストがキラキラしてたから、つい虫の気持ちになってしまって。
剛 親戚のオッサンみたいなリアクションしてしまったわ。「おーほっほっ、なんだなんだ?元気がいいなあ」って。
光 ほんま自由やな。なんか楽しなってきた。
結局この日は4回飛んだ(涙)。
光 オマエあそこ(ドラムセットのある一段高くなったステージ奥のところ)好きやな。
剛 ピカピカしとるから虫のように行ってしまうねん。
光 今日あそこから2回飛びましたね。 ←「Rocketman」と「- so young blues -」ね。
剛 1回増しで300万円増しですからね。
光 そんなにもらえるの?だったらオレいっぱい飛ぶわ。
剛 それはダメですよ。希少価値の問題ですから。でも、機会があったらもう1回飛ぶわ。でもわからんで。機会がなかったら飛ばへんで。知ってる?あの台は7人の人間によって支えられてんですよ。ジェロニモみたいに。どうしてもあそこだけ資材が足りなくって。募集して。岸谷さん一家が入ってます。こっちは多田さん一家ね。 ←関係ないけど剛さんって「岸谷さん」って苗字よく使うね。
光 このステージオレの知らんこといっぱいあるわー。
ファンサービス。
剛 1・2・3・4・5・6・7・8、って、授業中に(手のウェーブの)練習したな。これできるようになっとけ、いわれて。先生に「堂本、授業中やぞ」とか注意されながらね。
光 そんなん言われたんや。…これ(なんか手をまっすぐ前に出して肘間接だけを外側に回す動き…光一さん、サイボーグすぎ)できる?
剛 なにそれ?
光 こう(剛さんの手をもって)。おまえかったいなあ(笑)。
剛 (客席に)きゃーきゃーうるさいっ。…全然できひん。
光 これを東山さんに「できるようになっとけ」って言われたことはある。
剛 俺、なんか肩の辺りが堅いのよ。ボクシングやったせいかなあ…。 ←と言いながら突然シャドーボクシングに夢中になる27歳。
光 あなたは本当に自由ですね…。
これが一番面白かったそうです。
光 うわーっ(飲んでた水をハンドマイクにかけてしまったようです)。
剛 あー、高いマイクが。
光 100万のマイクが(慌ててタオルでふきふき)。「あ、あ、」大丈夫。
剛 交換する?交換する?(となんかステージ奥の方でスタッフと話してる)
光 …うわっ!いまスタッフが10人くらい裏にいた。
剛 きっと今日アンコール終わるなり、こう(首根っこをつかんで連れて行かれる)ですよ。そんでこう(ボコボコにされる)ですよ。
(剛さん、殴られ役を熱演しすぎて帽子が取れる)
光 ひゃはははは!これ一番おもろかったわ。ヅラやないんやから別に取れてもいいハズなんやけど、なんか「ああっ!」って思ってまうのよね。それは取らないの?
剛 取りませんよ。今の僕は頑固なんですよ。
1月1日MC −その2−
ステージ上で個人的なストレス解消をする男。
剛 ちょっと、ミット持ってきて。
光 何がしたいんですか。
剛 いや、打ちたくなったから。
光 ホンマ自由やな!
(秋山くんがグローブとミットを持ってきて、剛のパンチを受けます。最初は両手で持つビッグミットで。なんだか途中からウエストサイドみたいになってジャンプして立ち位置を入れ替えたりしてた。次に普通のパンチングミットで。ワンツーのタイミングで剛さんの帽子をミットでちょっと触る、ってのを繰り返してた。アッキーオモロイなあ)
光 気が済みましたか。
剛 ……………30分休ましてくれ。
光 自由すぎや!秋山も汗だくやんか。
少年隊と剛。
剛 昨日カウントダウンの時、楽屋でなんかミット打ちしたくなってやってたら、植草さんが来てね、「ちょっとやらして」って言わはるから、じゃあどうぞ、ってお貸ししたら、ずっと打ちながら、「どうだ剛?」「どうだ?」って聞かはるんですよ。どうだって言われても…(笑)。「いやー、流石っすね」って言うしかないですよね。今度サンドバックを打ってたら、東山さんが来て、こうじーっと見てはるんですよね。で、「なかなかいいパンチしてるな」「キックボクシングやってたのか」とか言わはって。キックボクシングて…(笑)。で、錦織さんは廊下で会ったとき、「(マユゲを上げてマブタを下げて無言で素早くうなずく)」って(笑)。 ←この表情が面白いんだけど。
光 なんか少年隊って出来上がっとるなー。
「お菓子!」
剛 長瀬智也と楽屋でぼーっとテレビ見てたんやけど、植草さんが入ってきて、ミットを無言で持っていきはったわ。普通「ちょっと貸して」とか言うじゃないですか。なんかこそっと(笑)。トモヤベイビーはひっきりなしにお菓子を食べてたね。
光 長瀬はね、マネージャーの名前を松本とすると、現場で(コワい顔で)「松本!お菓子!」って言うからね。
剛 「お」はつけたアカンやろ(笑)。ほんまかわいいなあ。
光 オレはK-1とかの結果見たくないから、MAの楽屋でバスローブでリラックスしてボーッとしてたんだけど、音がすごく響いてくる楽屋で、なんかすごいドンッ、ドンッ、って音がするから、「始まってんの?」って聞いたら「始まってる」って(笑)。
剛 オレは長瀬智也と同じタイミングでスタンバってた。
光 昨日も言ったけど、オレら年越したのここの裏の階段やからね。
年男。
光 カウントダウンで年男の口上があったじゃない。坂本くんとかサンチェさんに「おいイノシシ!」って言われてた。
剛 イノシシセブン+1ね。
光 そうそう。ジャニーさんがね、「来年が2007年で年男が7人なんだよ。だからイノシシセブン」って得意げに言ってたのに、2日前ぐらいになって、「風間忘れてた!」って。だから「+1」。
剛 風間くんかわいそうですよ。
初詣。
光 初詣はどうでしたか。
剛 どうもこうもあらへんがな。あんなもんやろ。 ←若干気が立ってるもんで。
光 あれなんかお菓子みたいの出てくんじゃん。甘く煮た昆布と、豆と、ビスケットみたいな。
剛 だるまのビスケットな。
光 そのビスケットはまだいけんねんけど、昆布とかが…でも縁起もんやから食べなアカンやん。
剛 ボクは美味しくいただきましたけどね。
初詣2。
剛 オレの横に光一が座って、その横にイノッチが座ったんやけど、まずオレにお守りを女の人がすごい勢いで持ってきてくれて、で一回戻って、次に何故かイノッチにまたすごい勢いで持ってきてな。「これ、お守りになります」って。したら、イノッチは何故か「ありがとうございます。握手してもらっていいですか?」って何故か握手して。相方飛ばされた、って思ってたんやけど、次に光一のところに持ってきてくれてな。折角やからじゃあオレも「握手してもらっていいですか?」、イノッチも「もう1回握手してもらっていいですか?」、で光一も「じゃあオレも」って。女の人、「あ、ああ…」ってかなり困惑してたで。
光 どっちが芸能人かわかれへん。
剛 お神酒も飲んだよな。
光 おみき?
剛 お神酒って言わない? ←【おみき】 神前に供える酒。
光 お屠蘇やろ? ←【おとそ】 年頭に、一年の邪気を払い延命を願って飲む薬酒。
剛 おとそって…「おとうさん」みたいやんか。「あ、おとーそん」って。
光 そんなこと言うたらおみきだって、「ちょっと、おみき。お茶」「はーいー(高音)」って感じじゃないですか。お屠蘇のほうがメジャーですよ。むしろお神酒っていう言い方があることを知らんかったわ。
剛 お…とそ?(まだしっくりきていない)もな、お前が最初飲みたい言うてんで。やから「あのー、これっておかわりとかしていいんですかね」って訊いて。ほんでおかわりもらって、折角やからーいうんでオレが光一に注いだって。…(客席に向かって)こんな話がええねやろ? ←その通り!(児玉清風に)。
初詣3。
剛 イノッチにも注いだってな。で、オレには光一が注いでくれて。で、イノッチの隣に岡田座っとったから、「岡田も飲む?」つったら「いや…」とか言うからやな。こっち3人はええ気分になっとんのに。「オレの酒が飲めへんのか?!」って言うたら、「…わかりました」って飲んどったけども。
光 そうやな。岡田はなんかいっつもクールな感じよな。
剛 枚方パーク出身のくせになあ。 ←岡田くんを「こっち側」に取り戻そうと必死な剛先輩。
光 いつもだと俺の隣とかに太一くんがおんねんけど、TOKIOは今日「笑点」があったから全員来れなくて。太一くんも甘い物全然ダメな人なんで。あの最初に出てくるお菓子を前にして、「光一、何からいく?」「昆布…ですかね」「じゃあ俺も……ダメだ飲みこめねえ。飲んだ?」「まだっす」とかいう会話をするのが、毎年恒例になってたんですけど。
剛 お屠蘇飲んでたら、マネージャーが「写真いいですか?」って撮られたんやけど…アレ何に使うんやろな。
光 オレは撮られなかった。
剛 手越とかオレの斜め前あたりに座っとったけど、かわいらしい顔で撮られてたでー。オレ、お屠蘇の盃持ってこんなして撮ってたわ。
それだけかい。
剛 こないだハワイ行ったやん。で、寒かってんけど、折角やからプール入ろうってことになって、マネージャーと入ったのよ。したらなんか現地のオッサンがプールサイドにおるわけ。帽子落としとんねん。だから拾ったったがな。したらなんかまだおんのよ。よく見たらメガネも落としとんねん。苦労して潜って取りましたよ。で、プールから上がる時にこんなふうに(昇龍拳、みたいな感じ?)やって出てってんけど、オッサン「Thank you.」って。…それだけかい!「TH」の発音は完璧やけども。嫁はんもおったのに。
光 ええ!?キミ嫁いたの!?
剛 アホか。紹介するわ。紹介するわ。いたら。そのオッサンの嫁やがな。帽子取る時には横で見とってん。でも、メガネ取って上がってきた時にはもう向こうに歩いていっとったわ。まったく女ってそうやな。
プチ家出。
光 キミはほんとオモロイなあ。 ←光一さん、とにかくこればっかり言ってた。
剛 オレがどれだけお笑いのビデオみて研究したか。途中からキミもやりたい言い出したけど。
光 やりたいなんて言うたかなあ?全然憶えてへんわ。
剛 ……(剛、相方に愛想をつかし、床にマイクを置いてステージをはける)
光 …まあすぐ戻ってくるでしょ。折角だからマイク2本で喋っちゃおうかなー。
剛 ……(本当にすぐ上手の登場口から出てきました)
光 ホンマ普っっ通に出てきたな。
剛 違うねん。ホンマはあのビジョンの前あたりに出てきてやな、「昔のオマエはそんなんやなかった!」とか言いたかったのに。裏が予想外に複雑やってん。スタッフさんに普通に「おつかれさまでーす」とか言われたわ。
人間には見えないらしいです。
光 ボクはもうキミを見てるだけでオモロイ!もう後姿が。ちょっと背中丸めてみて。ひゃはは。
剛 (ビジョンで自分の後ろ姿を見ながら)おばあちゃんやん。
光 クッパや。 ←光一さんには剛さんがクッパに見えるそうです。ワタシには釣具屋のオヤジに見えたが。
剛 こんなおばあちゃんおるよな。 ←クッパは認めたくなかったらしい(笑)。
光 おるおる。 ←すぐひよったらしい(笑)。
剛 「ちょっと道をお尋ねしたいんですけど…」って、目標物を教える前に自分が目標物みたいな派手なおばあちゃんね。
もう全部面白くなっちゃったみたいです。
光 …っく、っく、っく。 ←周りには何が面白いのかわかりません。
剛 だから相方にマジウケしてどうすんねん。
光 だって、オレンジ色て。 ←履いてるジャージの色。
剛 何がオモロイねん。
光 花柄? ←ベストの柄。
剛 そうや。これ(インナーのかわいらしいブラウス)はドット柄、ここ(その袖)はサテンや。
光 水玉じゃないの?
剛 間違いではないけどオッサンの言い方や。見たまんまやないか。酔っ払いやん。「おう、なんや黒のジーンズ」って。
光 その頭はちょっと見せとんの? ←紫のマリモ帽からちょっとだけオレンジ系の柄物のバンダナが見えてる。
剛 ちょい見せですよ。これがオシャレなんですよ。
光 たいしたもんやなあ。
剛 ホンマに酔っ払いですよ。「たいしたもんやなあ」て。
光 これ(ベスト)リバーシブルなんでしょ?
剛 そうや。ホンマは裏が衣装やってんけど、ここキラキラしてかわいいかな思て。なんかこんなキラキラしたん好きやねん。「キラキラしてかわいい」とか言いよるからな。そういうカマみたいなトコがあんねん。メイクさんとかスタイリストさんとかと一緒に買い物行くと、「わー、キラキラしてかわいい」ってハモってまうもん。 ←かわいい買い物。
光 オレ物を「かわいい」って言ったことないなあ。
剛 キミはあんまり実用的な物に興味ないでしょ。
光 うーん。
剛 で、なんか木彫りの馬とか、何百万とするようなやつを「何となく」買うたりしてそう。 ←それってヒガシ…。
光 それはないわ(笑)。
剛 家行ったらなんとか三尊像とかが置いてあったりして。「ああ、気にといて」とかって。
もう客とか全然関係ないみたいです。
剛 イヤモニが…。
光 ひゃっはっはっはっはっは。
剛 どこいったかと思ったらここにあった。波平さんのメガネみたいなね。
光 今のオマエの顔おもろかったわー。 ←だから全然伝わりませんってば。
剛 テレビだったら100点の顔ですよ。オレが本気出したらこんなもんじゃないですよ。
ハゲネタ卒業(多分できない)。
光 カウントダウンの時、客席に「ハゲ」っていうボードを見つけてしまいまして。
剛 あったあった。
光 で、東山さんがわざわざオレに、「光一、ハゲって書いてあるぞ」って言うんですよ。こんなに人がいるのに何故オレだと!?
剛 そろそろこのネタあかんよなあ。ファンに「ハゲ」って言われるの、どうかと思うで?
光 ハゲてないしね!今年からはね、色男になります。
剛 色男はね、色気がないとダメなんです。カメラの前とかではメイクさんとか、カメラマンさんとか、プロが色気を出してくれますけど、普段からそれがなければダメなんです。楽屋のキミは座敷童子ですよ。部屋の隅っこで、小さくなってコーヒーすすりながら、新聞かなんか読んで。マネージャーに「チョコとかある?」って、こう(チョコを受け取ってもぐもぐと)。これ(腕関節)しか動かないんですよ。単三電池で動いてんのかってぐらい省エネですよ。
光 そんなにオレヒドイかなあ。建さん、どうですか。
建 「堂本兄弟」の光一はヒドイね。
光 えー!?
建 「光一、ここのAがさ…」っていう一言がすごく切り出しにくい。
光 そんなに話しかけづらいっすか。
剛 昨日もゆうたけど、こないだ撮った写真なんて亡霊かと思ったもん。真っ黒なカッコで。派手な服着とったから、オレばっかり妙に目立っちゃって。
光 確かにまあ、ジャージでええか、と思って。
剛 あとコンサートの後の車の中とかな。
光 そこは普通やろ。
剛 いや、オレは座席にもたれかかって、お気に入りの音楽なんか聞いて、こういう感じ(リズムに乗ってる)で寝とんねんけど、オマエは両方の手すりに手を載せてこう(とにかく不動)ですよ。
光 ええやないか別に誰もおらへんし。
剛 いや、もう「AKIRA」の世界ですよ。これマネージャーが運転しとんやなくてオマエが動かしてんちゃうか?と思うことあるもん。今ウインカー出したのオマエちゃうか?とか。 ←剛さん、ほんと光一さん観察が好きですね。
勝負パンツで頑張れ。
剛 じゃあ来年からオマエはピッチピチでいけ。
光 コーラスの人に赤いパンツもらったから、それを履きますよ。明日履いていくよ。
剛 明日履くのはええけど、どこに履いていくねん。オレ知らんがな。
光 帝劇に行くんでね。
剛 じゃあそのパンツだけで踊ったらええやん。「…光一くん、ズボン履いて下さい」ってなると思うけど。
光 勝負パンツ。
剛 誰と勝負すんねん。
光 自分と。
剛 自分と勝負するのに勝負パンツて。う○こで始まり勝負パンツで。うまくシマったな。
光 こんなこと言うてると、もう多分ほんとにう○こ踏んだことになってると思うで。
剛 ホンマやな。なんか剛はう○こ踏んで不機嫌になって、ステージから一時いなくなったみたいですー、とかなるねん。
光 そんでイラッときて秋山を殴ったとかな(笑)。
とにかく剛さんが思いつきでパッパッといろんな話をするのを、光一さんが楽しそうに聞いているという感じ。元旦は剛さん、内心イラッときてたとのことで、言動の端々にちょっとアグレッシブな感じはありましたけど、そのビッグマウスぶり(オレがオモロイのは当たり前、とか、少年隊に割と失礼なことを言ってたりとか(笑)が逆に面白いなーと思って見てました。
これまで東京ドームのコンサートでは、必ずジュニアだとかMAだとかとのお喋りタイムがあったと思うんですけど、今回は全くなく、MCはほぼ完全に2人の世界。それでも元旦は1時間近く喋ったらしいから(ドーモト・ドームデ・ダイニンキのMC記録を塗り替えたかどうかは不明)、今回はとにかく2人のMCを満喫したコンサートだったなあ、という印象が強いです。オフの話とか、昔の思い出話とか。何より剛さんが光一さんの、光一さんが剛さんの話をするのを聞けたのが良かった(個人的には光一さん同様に「コーヒー飲む剛」に時の流れを感じました…)。あ、10周年だから何かしたいよね、みたいな話もしてたのに全然入れてなかった。
M15 孤独の街角
吉田建アレンジ曲。ソプラノサックスのソロで長めのイントロ。シブいッス。マーチンへの道も遠くない。でもそんなに長い時間ではなくて、すぐ歌に入りました。2人ともあーんなユルーい空気からよくすぐ切り替えるなあ、と妙な感心をしてしまいました。
ゴールドの衣装に替えてきたKinKiさん。センターに並んで立ちます。剛さんの紫のマリモ帽が金に映えます。ちゃんとカラーコーディネイトされてるんだなあ。この曲もサビアタマで歌い出しが光一さんなんですけど、その時剛さんが横で腕を上げてポーズをキメてるんですね。なんかこういうキメキメの剛さんを見るのが珍しくて「おっ」と思いました。この曲はラテンなアレンジだし、ドレスを着た女性ダンサーさんを後ろに従えて踊ることもあり、なんていうか振り付けが女性っぽいんですよね。単にジャズダンスってことなんだろうけど。光一さんはSHOCKとかで見てるし、あまり違和感がないんですけど、剛さんがやると「へえ〜」って感じで。昔はむしろ剛さんの方が、こういうしなやかなダンスは得意だったりしたハズなんですけどね。
M16 Black Joke
この曲のダンスは一転してポッピングを多用した、まーオトコノコっぽいダンスです。バックもMAのみ。ゴールドの色味の照明が衣装とマッチしてキレイ。イントロが始まった時、ちょっと「キャー」って声も上がった。なんでかな?曲として意味深だからかしら。でも「Love is...」とかの方がナニゲにすごかったりする。
M17 Love is the mirage… - 剛 -
歌というよりはパフォーマンス全体として非常に鮮烈な印象が残った曲。まずは女性ダンサーさんが乗ったアクリルステージがアリーナの中央をゆっくりと横切ります。ダンサーさんは6人ぐらい固まって、各々が心のままに身体を動かしてます。紫の煙がたちこめるようなモヤモヤとしたillな音のなかで、赤い照明に浮かんだその様子…H・アール・カオスかと思ったよ(見たことないけど)。
衣装替えした剛登場。上は銀ラメの割と身体にフィットめのシンプルなカットソー、下はゼブラ柄のジャージーな感じのパンツだったんじゃないでしょうか。真澄ちゃん度最高潮ですっ。剛さんは時折カラダをピクピクと動かしながら歌ってましたね。でもここではワタシはほとんど後ろの屋良くんと米花くんを見てしまいました。2人とも今まで見たことないような雰囲気で。シャツを羽織っただけの屋良くんは、まるで萩尾望都のマンガに出てくるバレエダンサーみたいでステキだったし(髪型か?)、米花君はピッチリした黒の衣装を着てたこともありセクシーでした。しかも少年の持ってるセクシーさというか(これも髪型か?)。最初米花くんだって気付かなくて、「剛がお気に入りのダンサーのコでも連れてきたのか!?」とか思ってしまいました。わはは(自爆)。剛の希望で、ダンサーさんも含め決まった振り付けは最後の8小節しかなかったとのことで(MAのジャニウェブより)。「コンテンポラリーダンスとは、『あなたがあなたでありなさい』という踊りである」と言ってた人がいました。だからこのパフォーマンス全体にコンテンポラリーな雰囲気が漂っていたんですねえ。なるほど。剛さんの興味が音楽だけじゃなくて芸術全般にわたっているというのがよく理解できました。
M18 futari
個人的にはここから「プレ10周年祭」って感じの構成だと思ってました。剛さんはそのまま残って、ベージュの革ジャンかなんかを着た光一さんが出てきます。壁面のアーチ状になっているLEDスクリーンに、古ぼけた時計盤の目盛のような映像がぐるっと映し出されます。その微妙なブレと、印象的な原曲のイントロとの相乗効果で、まるで一瞬時空を超えるような感覚をおぼえました。この曲の趣旨から考えれば、抜けたところはさしずめ広大な宇宙でしょうか。でも星空がフィーチャーされてたぐらいで、それほどスペイシーな演出でもなかったんじゃないでしょうか。とにかくバンドさんの演奏と、曲自体の広がりに圧倒されました。ピアノ美しい。2人ともギターは持ってませんでしたね。
ストリングスの後奏が流れるなか、中央のビジョンにはKinKiさんの過去の映像が、時間を巻き戻すようにモノクロで次々に映し出されます。ドラマの映像とかが多かったかな。サマスノ、俊平、リモート…あとLOVE×2とか、デビュー前のコンサートの様子とかもちょっと。最後に「硝子の少年」のテレビ出演時の映像と思われるものが流れるなか、画面に「あの頃から始まった僕らの宇宙は、これからもずっと続いていく…」というようなメッセージが入ります。こういう直接的な言葉のメッセージ、エンドリさんのライブの演出に通じますね。
M19 硝子の少年
「あの頃」の曲、「硝子の少年」が始まります。赤い衣装に身を包んだキンキさんが現れて、元の振り付けのまま、正面ステージで歌い踊ります。ワンコーラスのみ。この衣装、「iD」のジャケットで着ている赤いタキシードを基本イメージとしていると思うんですけど、インナーは白シャツじゃなくて光一さんは黒、剛さんは赤の光る素材のノースリーブシャツ。さらにパンツの上に赤と黒のスカートみたいなんがぶわっと巻いてあります。そのせいでパンツはほとんど見えなかったけど、写真見ると、上と色が互い違いで、剛さんが黒、光一さんが赤みたいでした。スカートがちょっとデコラティブだなあと思いましたが、ジャケットが短くて、さらに腰周りがサッシュベルトみたいにキチンとマークされているので、バランスとしてはなかなかでした。特に光一さんはキュッと締まっててカッコよかったなあ。光一さん+赤、ってのはホントに最強の組み合わせだし、さらにお似合いアイテムであるユルタイまで締めてくれてましたからね。剛さんは衣装でお似合いなやつって滅多にないから。今回はさらにマリモにヒゲでしたし。登場時のコートが一番合ってたかも。
M20 僕の背中には羽根がある
M21 Anniversary
左右に展開して、花道からトロッコにのって外周を回ります…?うー、確かアンコール意外でも白いトロッコは使ったはずなんですけど、どのポイントだったかいまいち思い出せない。左右花道先端からトロッコなのかアクリルステージなのかが曖昧だ。まあいいや。クロスして左右のアクリルステージに乗り、2人だけが中央のステージに乗ったこところで、「Anniversary」。正面ステージの方に動いていきながら歌います。今回は光一さんほとんど「エビバデセ!」って言わなかったなあ。
M19〜21ってのは、KinKi Kidsを振り返る意味で特に重要な3曲、というチョイスなんじゃないかなあと想像するんですが、実にそのうち2曲が織田哲郎の曲なんですよね。「99%Liberty」とかもコンサートには外せない曲になってるし。実は近年のKinKiさんを形作っていたのは織田曲なのだなあ、ということを再認識しましたね。これからは林田曲なのかしら…でも最近の林田起用の多さって、どうしても「青いイナズマ」以来のルサンチマンに基づくもののようで、なんか腑に落ちなかったりするんですよねえ。
M22 Love is... 〜いつもそこに君がいたから〜
ここで2人のご挨拶。まずは剛さん。「通り一遍のことをただ言って終わり、ってのはヤダ」と言わんばかりに、自分の言葉を探しながら、非常にシリアスに、訥々と喋ります。初めて見る人には正直「重い」かもしれないですね。でもこれが剛。何よりも剛さん自身が「これがオレなんでしょうがない」って腹をくくっているのがわかるので、受け止めるのみです。3日間とも興味深かった。
30日は、「周りは10周年って騒いでるけど、僕はもうずっと前から、その日(10周年の記念日)を意識してやってきました」と。「うたばん」に出た時も思ったけど、この人は本当に「KinKi Kids forever」という言葉を信じてるんだなあ…。31日は、「人を信じられなくなったり、ステージに立つのが嫌になる時もありましたけど…」と。これは2ndソロライブ「First Line」の時にも物議をかもした話題ですが。その後光一さんが挨拶した時に、「僕は人を信じられなくなった時もないし、ステージに立つのが嫌になったこともありません」とソッコーで否定してたのが面白かったですね。普通は剛さんのあれだけ真面目な話を茶化すことなんてできませんよ。でもそれができてしまうのは、全幅の信頼を置いている相方だから。なんか光一さんが眩しく見えた(笑)。元旦は、剛さんは「いつもここで何を言おうか楽屋で考えるんですけど…」と言ってから、「僕らの歌を心の支えや、励みにしてくれている人がいる。ここで僕らのありのままの姿を見せることが、何かの励みになればと思って…」みたいなことを言ってましたね。KinKi Kidsとしての責任への自覚が感じられてちょっと泣けたけど、「MCでミット打ちしたりしてる姿見て何かの励みになるかなあ?」とも思った。わはは。その後をうけて光一さんはまた「いつもここで何を言おうかとは全く考えてないんですけど…」と。…やはり眩しい(笑)。そしてこれだけノー打ち合わせなのに全く揺るぎないKinKi Kids、なんかカッコいいぞと思った(笑)。光一さんはその後、「一つわかったことは、僕はステージという場所が大好きだということです」って言ってました。光一さんはとにかくONとOFFの差が激しくって、それこそ剛さんにOFFのOFF具合を心配されるぐらいですけども、ステージみたいな虚飾というかフィクショナルな場でこそ真に生きることができる人もいる。そこでしか自分を解放できない人もいる。光一さんはそういう人だと思います。だから光一さんにステージがあって本当に良かったなあ、とちょっと神に感謝したりした。
「これが今の僕らの気持ちです」と光一さんが紹介して、この曲。中央ビジョンに映画のエンドロールのように歌詞がずっと流れていきます。あー、これで終わりなんだなあ、と一行一行をかみしめます。…ん?これが今の気持ち?…作為的にミスリードしたくなる要素満載で思わず赤面。お幸せに!とか言いたい感じ。まあそれはさておき。何よりもKinKiさんの歌の良さを堪能いたしました。ハモリもCDよりイイぐらい。特に光一さん。今回のコンサートは全体的に声が出きってないような、出すのが難儀そうな感じが若干あったんですけども、この曲の「♪いつの間にか近くに感じていた〜」の高音の伸ばしは素晴らしかったです。光一さんの声のいいところがスコーンと出てて聞きほれました。コンサート後に頭の中でいつまでもリピートしたのは結局この曲でしたね。
M23 Night+Flight
一転して華やかなブラスのイントロ。落としてあった照明が一斉につけられ、銀テープが射出されて光を放ちます。オーラスにして胸躍るような高揚感に溢れました。アルバムで一番好きな曲だったりしたし。正面ステージでセリ上がりながら歌ってました。剛さんはほぼ毎回曲が始まると同時にジャケットを脱いで赤いノースリーブになってたな。光一さんは脱がなかったと思います。ジャケット姿がカッコ良かったのでそれでも全然OK。でもカウコンでは脱いで黒いノースリーブになってた。短めですがやはりメンバー紹介がもう一度入り、これにて本編終了。KinKiさんもステージ真ん中の退場口から消えていきました。
E01 雪白の月
ここからアンコール、なんですが、ホントにすぐ出てきてくれたし(衣装替えする時間だけだったんじゃなかろうか)、衣装も白のスーツとカッチリしてたし、4曲もやるしで、ほとんど本編みたいなモンでしたね。衣装は上下白のスーツなんですが、中のシャツの胸元に黒いレースがあしらわれてた。ナニゲに最近レース使い多いかも…。胸には大ぶりのコサージュ。光一さんが赤、剛さんが青です。
いきなり「雪白の月」。前回の冬コンで一番印象に残った曲。あー、でもやっぱり前回の「雪白」の方が良かった。前回は光一さんスゲー歌うまかったし、剛さんもすごく情感がありましたからねえ。アレを超えるのはなかなか至難の業だと思います。でも、これからもコンサートで歌い続けていって、KinKiの新しいスタンダードにしていってほしい。そんな気持ちにさせる歌ですね。
E02 買い物ブギ
E03 たよりにしてまっせ
左右に展開して今回は間違いなくトロッコに乗って外周を回ったはず。スタンドに向かって、「オッサンオッサンオッサンオッサン!」「ほんまにたよりにしてまっせ!」とあおります。あおりながらもKinKiさん全部ちゃんと歌ってたな。それにしても「買い物ブギ」と「たよりにしてまっせ」は間違いなくKinKiのスタンダード(いや本来は笠置シヅ子の、だが)なんですけども、近年は特に登場頻度高い。なんか、KinKiさんの「オレらの原点はこれであって勘違いしたらアカン」っていうような謙虚さと、「でも、これでここまでやってきた」というような心意気とを両方感じます。だってE01〜04のラインナップのバラバラ加減を見ても…こんなの一度にやれるのはKinKi Kidsだけでしょう!これは褒め言葉です。31日だけ、「たよりにしてまっせ」終わりで剛さんがまた例の場所からジャンプしてシメてました。これで3回目〜。
E04 Harmony of December
ステージに戻って改めて「Harmony of December」。ここでのバンドさんの演奏は明らかに最初の「Harmony of…」とは違って聞こえました。実は直前の「たよりにしてまっせ」でもバンドさんがすごいことになってたりしたんですよねー。ライブの中で蓄積されていくうねり、みたいなものがあるのが生演奏。その醍醐味を味わわせていただきました。ここで全て終了。…「そしてオレたちが、KinKi Kids!」っていうのはもう言わないことに決めたんだと思われます。…我慢する(エラいオレ)。
忘れられないのは31日、バンドさんとかが全員はけて、KinKiさんも挨拶してはけようとしていた時。光一さんが「こっちこっち」って感じで剛さんの手をひいて、例の場所に2人で上がって、「せーの!」で一緒にジャンプしてライブの“シメ”をやってくれたんですよねー。くぅーっっ。ドームでは久々の名場面だ(泣)。光一さんもそっから飛びたかったんだねえ(笑)。剛さんは31日は結局4回も飛んだことになりました。
E05 MUSIC OF LIFE
元旦のみのスペシャルアンコール。客電はずっと上がったままです。規制退場のアナウンスとかもなく割とすぐKinKiさんおよびバンドさん登場。KinKiさんは2人とも黒いツアーTシャツを着て、手にはアコギを持ってます。あっ、剛さんはマリモ脱ぎでバンダナです。ここで光一さんからご挨拶。バックに流れるピアノの伴奏に合わせて、剛さんはギターを軽くつまびきます。それがスゲー上手い。今更ながらですがギター上手くなったなあ。「CDとかにもなってない曲をやります」ということで「MUSIC OF LIFE」の紹介をします。やっぱりやってくれるんだなあ、嬉しいー、とか思って聞いておりましたら、次に剛さんからもご挨拶。「ミュージシャンが音楽に込めた思いとか気持ちとかが、紙に書かれるとなにか薄っぺらいものになってしまう…」と。その時は「マスコミに何か嫌なこと書かれたのかな」ぐらいに思ってたんですが。某紙にこの曲をやるってことが先に出ちゃったことを言ってたんですね。後で知りました。よくわからないながらもちょっと不穏な雰囲気だというのは感じまして、「大丈夫かな…」と思って聞いておりますと、剛さん、「…と、いうことでうちの若手のホープ、堂本光一くんに一言お願いします」とかなんとかシメて、ちゃんと空気を緩和させたんですよね。この時までは剛さんはちゃんと堪えていたんだと思います。この時までは。
さて、曲が始まりますと、1音目からバンドさんのテンションは非常に高く圧倒されました。そして剛さんの歌はライブを通して一番迫るものがあったと思います。ひとしきり盛り上がった後で、再びサビを繰り返す前の「ワンツースリーフォー!」という掛け声なんて、絶叫に近かった。ですが…。この曲は確か、孤独な音楽の戦士が声を上げて、勝利の歓喜が広がっていく…というようなイメージで作られたハズ。この曲全体として客席の反応が微妙なままで終わってしまったのは、やはりそこに“歓び”の歌がなかったからなのかもしれません(ワタシはあんまり気にせず盛り上がってましたが…)。直前まで堪えていたのに、音楽を純粋に表現しようとすればするほど心に素直になってしまって、“怒り”の感情が浮上してきてしまったんでしょう。曲が進むにつれて、そういう感情が抑えきれなくなる様子がなんとなく声から感じられた。曲終わりで剛さんは堪えきれずばっと退場し、光一さんが慌しくバンドさんやMAを紹介して幕となりました。
前にも書きましたけど、今回は「プレ10周年」という感じで、いろいろ特別な感じのあるコンサートになりました。でも、よく考えたら「iD」から全曲やってるんですよね。それなのに、アルバムを基にコンセプチュアルに作った感じとか、アルバムの曲を聞かされる感じってのは全くしませんでした。KinKi Kidsのコンサートとして自然体で聞けた。それだけ「iD」っていいアルバムなんだろうし、他の曲とのバランスも良かったんだろう。でも、こんなにいつも特別なものを見せてもらってると、「この先」が不安になるというのが不思議なところ。来年はドーム10回目だからいやでもアニバーサリー的なものになるんだろうけど、まあフツーのコンサートをいつまでも続けいって欲しい、というのがワタシの今の願いであったりするので。あー、でも、いろいろスペシャルな要素があったにも関わらず、ドームが一体となって盛り上がる、みたいなところは少なかったかも。剛さんもほぼ「上がって」たのにねえ。客に歌わせたりとか、客にハイタッチして回ったりとか、そういう行動にKinKiさんをもっていけなかったことに関しては、客として力不足を感じます。次ガンバリます。1/50,000だけど。
最後の最後にひっかかりが残りましたけど、ワタシは、こういうのがあるのがKinKi Kidsじゃないかと思っていたりします。達観なんてものじゃなく、こういうところをこそ面白がって好きになっている自分がいるので、逆にワクワクしたりしてる不謹慎なワタシでした。それだけこの日(光一さんの誕生日でKinKi Kids10周年突入日)にあの曲(剛さんが作曲して光一さんが作詞した初めての曲)をやるってことに特別な思い入れがあった、ってことも嬉しいし、なんか、音楽の力ってのを逆説的に示してくれた気もするしね。
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以 上