通常版 / 狂乱の元旦版
今年は客入れの音楽が「KinKi Kids」だったんですよねー。コレってありそうでなかなかないチョイスというか。通常のライブだと、客入れの音楽ってそのアーティストの好みを伝えるメディアの一つだったりすると思うんですけど、そんでジャニーズは当然にその辺はテキトーな感じなわけだけれども、今回のコレは。「敢えて」って感じなのかな。大いに深読みすれば、ライブ前に「過去のKinKi」を充満させといて、ライブが始まるや「ΦなKinKi」をみせる…という意図があったのかも。…なかったのかも。
30日は人生初のスタンド最前列。アリーナは何回もありますけど、スタンド最前はまた格別です。なんたって目の前に広がるクリアーな視界。何にも邪魔されずにライブに浸ることができる。でも、ライブ中も目前をスタッフさんやら関係者やらトイレ休憩の人やらがひっきりなしに行き交いはします。終盤スタッフがぞろぞろ動き出した…と思ったらアクリルステージの人力回転要員だったり。あと頭頂部しか見えなかったけど、薄茶に染めたふわふわ白髪ヘアーが2度ほど通った…社長じゃなかったかなと思います。
今回はドームの真ん中に円形のメインステージ。周りを囲むように外周ステージ。その真ん中を1塁側から3塁側に向かって細長いステージが貫いており、上から見ると「Φ」を90度回転させたカタチになってます。円形ステージからバックスクリーン側に花道は伸びてますが、バックスクリーン側のステージは足場程度で全く使いません。そちらの方には壁一面にLED。右上隅と左下隅だけ高画質なLEDビジョンが嵌め込まれてました。前回のあの大ビジョンは使わないんだねー。今回は360度ステージということもあり、確かにほとんど映像には頼ってなかったと思います。実際あんまり目に入らなかった。MCの時とかは大画面だと嬉しかったりもするんですけども。さらに左右上方と、向かい側のバックネットの方にいつものプロジェクションスクリーンというセッティング。
バンドさんは「Φ」の半円部分、円形ステージと外周ステージの間に前後に分かれて配置。まるでオーケストラピットのようでもあります。今回もストリングスの皆さんがいらっしゃいますねえ。すっかり普通になってますけど、かなり贅沢なことです。中央にメインステージ、というセッティングは、「10th Anniversary」イベントの成功から実現したものなんでしょうね。バンドさんにしてみれば、音響面でメインスピーカー(壁際に配置)と離れたセンター配置は特に難しいらしいですが、あの時の演奏は本当に素晴らしかったですからね。それが自信につながったのでは。そういやバックスクリーンから左右のフェンスに沿って伸びる横長LEDもイベントと同じだった。
Φ Φ Φ Φ Φ
M01 lOve in the Φ
暗転からそれほどひっぱることもなく、アルバムのオープニングチューンでもあるこの曲から。イントロはちょっとアレンジされてましたけど、とにかく演奏の再現率はすごい高かったです。こんな難しそうな曲なのにー。
発破とともにステージ中央に現れたKinKiさんは、身体半分が黒でもう半分が銀のツナギといういでたち。胸には「Φ」のマークが。2人並んで立つと内側の銀色に輝いてる部分が「2人で1人」みたいな感じでチョット素敵。着膨れ感はありましたが。剛さんは黒い中折れ帽というか…ツバがあるけどちょっとくしゃっとした黒の帽子を被ってました。赤いリボンが巻いてあったような?うろ覚え。
ここからM3まではダンスナンバー。とはいってもダンスが全面にフィーチャーされている曲ってのは今回なかったかもしれません。サビの♪lOve in the Φ…ってところでは、ポッピングで腕を回して大きく円を描き、斜め上から下に手をヒラヒラさせるという振り付けがありましたね。まさに「Φ」。皆マネしてた。
M02 Bonnie Butterfly
イントロだけ聞いて何の曲かなーと思ってたら、ボニバタ。でも違和感のない流れでした。振り付けは元のままだったと思う。ワンコーラスのみで、最後の英語のフレーズでふっと演奏が消え、ボーカルのみに。会場のビジョンも消えたのかな。
M03 涙、ひとひら
一瞬の無音・暗転の中、♪Just get up…というコーラスがカットインしてくると同時に、ビジョンに白い光がスーッと広がっていきます。すんげえカッコイイ演出でした。KinKiさんは細長ステージを左右に分かれて先端まで出ます。そのままそれぞれ宝塚で言えば銀橋(笑)の部分を回って再びセンターに戻ってきた。曲自体も力強いし、ライブで最初にお客さんに接近するところでもあったので、ひとしきり盛り上がりました。別に煽ったりなんだりは全然していないんですが。剛さんは最初っから手をヒラヒラしてお手ふりに応えてましたねえ。
Φ Φ Φ Φ Φ
12月30日のMC
光 今日、警備員に止められた、堂本光一です。
剛 警備員に止められることもなく参りました、堂本剛です。
光 KinKi Kidsのコンサートやーゆうねん。
剛 あやうくKinKi Kidのコンサートになるところでした。でもねえ、ボクも正直、リハ中に光一さんを見失ってしまうんですよね(笑)。
光 でも2人して止められなくてよかったよ。通ろうとしたら、「あー、ちょっとちょっと、パス」って言われたから、「…KinKi Kidsです!」言いました。
剛 言うたんですか(笑)。ソレすごいなあ。でもオレも何回か止められたことあるわ。一度バスローブ姿で止められたこともある。大体なあ?わかるやんなあ。
光 ニューアルバムの「Φ」が出ましたけれども、まだ買ってないという人ー?…ハイ、後でしばきこねくりまわします。
剛 通常はしばくだけなんですけども。
光 このステージ、スタンドの方はよくわかると思うんですけど、「Φ」の形になってるんですよね。
剛 「Φ」なの。
光 そうなの(笑)?今回はメインステージがセンターになるので、いつもよりも僕らを近く感じていただけるんじゃないかと思います。
光 ほんとにキミらはすごいトコにおるなあ。東京ドームの天井のトコにおんねんで?(2階スタンド最上段の人に向かって)
剛 あの「0120」の下のあたりとか怖いわー。なんか下ってるとき「わっ、わっ、止まらへん!」みたいにならへんのかな。
光 階段落ちならぬスタンド落ちになってまうからね。
剛 10という数字は、「完成」を表すんです。
光 へー。
剛 …なんか全然ですやん。
光 何?もっと盛り上げるところやった?じゃもう1回言って?
剛 10という数字は、「完成」を表すんです。
光 まーじで?!
剛 もういいです。
光 わかる、わかるよ?
剛 だから、10周年でKinKi Kidsが一旦完成をみたということです。
光 んー。
剛 そしてここからまた新しいスタートを切るわけですよ。…なんか流されてるし(笑)。
光 あと数日で29歳になります。でもね、体力的な衰えは感じませんね。20歳ぐらいのときより全然動けるよ。
剛 「20歳のときより全然動ける」っていうアナタのその発想がもう衰えてるんですよ。
光 あっ!(と言って自分の頭をポカリと叩く)
剛 それ(頭を叩くやつらしい)オレのやんかー。
光 …パクったらアカンのか?!
剛 ちょっと待ってくださいよ。そんなこと言われたらケンカできないでしょ(笑)?「オレがやったらアカンのか?!」ならまだしも、「パクった」言うてますやん。
光 …上着脱ぐの忘れてた。
剛 光一さん、ちょくちょく忘れてますよ。
光 (脱いだ上着をステージ上に正座して畳んでいます)
剛 どこに嫁に行こうとしてるんですか。
光 (畳んだ上着を奥に放り投げました)
剛 オマエそういうトコB型やなあ。
剛 光一さん、また静電気にイタズラされてます。(光一さんの頭頂部の髪の毛が何本か直立してました)
光 だから人毛(じんもう)やないとか言われんねん。人毛ですよ?!
剛 すごいな。コンサートで「人毛ですよ」って(笑)。
剛 今日は、皆、いっぱい愛し合おうぜ! ←うろ覚え。
光 (両手を広げて歓声を受け止める)
剛 何ですかソレ。
光 声援ドロボウ(笑)。GLAYとかこういうポーズやるでしょ?今日はコレちょくちょくいれていくからね。次の曲とか…
剛 ええっ!それはちゃうやろ。次の次の…、えーっ?
光 いや、歌はちゃんと伝えていこ!でもゴメン、万が一やってもうたら…
剛 その言い方は確実にやるいうことやろ!?
光 いやいや、でも万が一…
剛 ええーっ(笑)!そんなん気になってしゃーないわ。だってどうせ、オレのソロパートとかの時にやるんやろ?
光 (爆笑)
剛 そんなんこっち向いて歌ってても、気になって歌われへんよ。
光 キミ歌ってる時はやりませんよ!
光一さんは「ノーチューンド」終わりに1人ステージに残ってやってたのを確認。剛さんもアクリルステージが回転してるとき、光一さんのソロパートの最中にやってました(笑)。
剛 じゃあさ、今日だけオレのパートとオマエのパート取り替えたりしてみる?
光 アンコールとかで…?
剛 でも光一のパート、わからんくなる。
光 そうやねん。こないださ、「スシ王子!」の映画の打ち上げでカラオケに行ったのよ。で、中丸に「REAL FACE」歌えって言ったんだけど。
剛 かなりリアルなフェイスでしたか。
光 リアルっていうかまあ本物だからね。かなりリアルですよ。でも、途中ずーっと「ここ、田中のラップです」って言って歌わねえんだよ。
剛 そこでオマエが歌わな!
光 オレが(笑)?!サビしかわかんなかったなあ。でもそれだけね、本人の曲でもパートが違うとわかんないもんなんですよ。
剛 歌って、休んで、その間に気持ち作って、また歌ってってやってるから、カラオケだと全部歌わなアカンやん?よくわかんなくなるよな。そんでKinKiの曲って、勝手にクローバーだのスペードだの割り振られてるやろ?別に今まで一度も「俺クローバ〜」とか決めたことないのに(笑)。
光 色も青とピンクとか、男女デュエットみたいになってたりして。オレピンクか?っていう。
剛 青と緑とかかなり紛らわしいのもあるよな。
パート交換を実際にやってたかどうか覚えてないなあ。やってたら気づくと思うんだけど。
光 じゃあそろそろ歌にいきますか。…キミ達ねえ、MC終わりの時に「えーっ?!」って言うのが恒例みたいになっているけど、それオカシイですよ。
剛 機会があったらね、東京ドームかはわかりませんけど、「KinKi Kids 漫談」っていうのをやりますから。
光 アホ!オレは喋りが苦手なんじゃ!
剛 アホ!オマエのそこがおもろいんやないけ!
Φ Φ Φ Φ Φ
12月31日のMC
光 皆さんこんばんは。堂本光一です。
剛 堂本光一兼、堂本剛です。
光 どういうことですか?
剛 こうクロスで動いて…ココ(重なった時)!ココがそうです。
光 じゃあその時は僕も堂本剛兼、堂本光一ですよ。ほんと年末のお忙しい中来て下さって。ありがとうございます。皆さん実家に帰った方がいいと思いますよ?大阪ではね、クリスマスにライブに来てるってことは皆淋しい人たちなんだな、ってことがわかったんですけど。年末年始に来てる人は多分家がない人たちなんじゃねえかなと。
光 今回は360度ステージということで、後ろの方はお尻見てんじゃねーよ!…お客さんにしたら「お尻見せてんじゃねーよ!」ってことになるんですが。スタンドの方にもね、いつもよりは僕らを近く感じていただけるんじゃないかと思います。あの「ドラマチックセントラル」の下辺りの人もね。
剛 どこ?…ああ。あの「文化シャッター」の下あたりもね。今あの辺すごい盛り上がったな。文化シャッターの社員ぐらいの喜び方でしたよ。
光 さっ、上着を脱ごう。
剛 僕は忘れてませんよ。今まで一度も忘れたことはありません。君ですよ。
光 ちょっとコレ何?!(剛さんの腰に「Φ」の文字が入った小物入れみたいなのがぶら下がってたんですよね)
剛 (イヤモニの)受信機入れです。作ったんです。
光 へー。
剛 君のも作ってあげよか?
光 いやいらない。
剛 キミはいつもそうですよ。「作ってあげよか?」「いやいい」ってすぐ言うわりに、長いことイジるんですよ。
光 コレさあ。
剛 ホラ(笑)。
光 これホンマ作ったの?それ考えたらなんだか可哀想になってきた(笑)。
剛 そんなこと言うたらキミのこの辺の方が可哀想ですよ。 ←「この辺」が何やらわからんかった。
光 2人で慰めあうの止めよう(笑)。
光 オレのはズボンの中に収納されているからね。…ズボン言うたらアカンのか?!
剛 いや別に僕は何も言ってませんよ。
光 コレはパンプス?カットソー?
剛 覚えたの全部言ってるだけじゃないですか。
光 これ(剛さんの上着のことらしい)は…ジャンパー。
剛 まあ…ジャージ地のアウターかな。
光 アウター?!ケッ!上着でアカンのか?! ←一杯ひっかけてるわけじゃないんですよね…?
剛 (光一さんの衣装の内側に収納されている受信機を触って)オマエのケツ固いなあ。
光 あのー、ワッシャーつかむのやめてくれません?
剛 生尻だったらワッシャーまずいけど、受信機やからね。
光 これ何も知らん人がココだけ見たら、コンサートで相方の尻つかんでるって、どんなこっちゃと思いますよね。
剛 キミはオレの尻よく触るじゃないですか。ホンマ今度尻に毒塗ったろかな思てるんですけど。
光 オマエのモノはオレのもの。オレのものはオレのもの。ジャイアンや。
剛 ジャイアンは「剛田武」やから、どっちかゆーたらオレがジャイアンですよ。キミはスネオです。
剛 それでは、男だけで「剛」って言ってみましょうか…(つーよしー!) ←お約束。「光一(光ちゃん)」「剛」と毎回男子に呼ばせてました。
光 キミらK-1とか見なくていいの?
剛 今度さ、親子席みたいに、「男席」って作ろうか。その一角だけ男っていう。女の子には勿論優しくいきたいとこやけど、男には餅とか投げてみたいよな(笑)。
剛 大阪やったらね、オイコラいてまうぞハゲとかゆうても…
光 ハゲ言うな!
剛 …打ち合わせとかの時にさー、自分からふっといて低いテンションで「ハゲ言うな…」って言うのやめてもらえません?「ハゲ言うな!」やったら笑えるけど。
光 そんなこと言うても、オレのこと好きなんやろ? ←コレを言い出したキッカケは正直忘れました。
剛 オマエこそオレのこと好きなんやろ?………ホンマねえ、オレが男の客やったら、「何を言うてんねん」ってMCですよ(笑)。「どーでもええがな」って。
剛 コンサートの時さ、アリーナの前の方とかよっく見えるやん。ずっとこう(ブラを直している)してる人とかおるよな。
光 そりゃこんなMCしてたらずり上がってもくるわ(笑)。
光 今日は止められないように、「KinKi Kids」って書いてあるパーカー着てきましたから。
剛 パーカーといえば、アナタは今世紀初ですよ。パーカーのフードを前にしてステージに出てきたの。僕らがSMAPさんのバックやってる頃… ←性格には「20世紀最後」ですか。
光 当時衣装さんなんて僕らについてませんから、コンサートの時の早替えとか、自分でやりやすいように袖に用意しておくねんな。それでコンサート中にぱっと袖に入ったら、きっと「ここオーレの〜」って置いてた場所が邪魔だったんでしょうね。衣装がなくなってて。で、探すねんけど暗いから全然見つからなくて、とにかく慌てて着て出てきたら、フードが前に。
剛 ビックリしましたよ。なんかそこに入れたろかなと思いました。
光 でも長瀬智也はもっとすごいですよ。カウントダウンで、皆で「アンダルシア」やったとき、ポップアップですんごいカッコつけて出てきた瞬間、ケツがビリッと破けて。そのまま最後まで通しましたからね。
剛 きっとケツがカウントを待ちきれなかったんでしょうね。
光 あと数時間で僕は29歳ですよ。
剛 オヤジの入り口に立つということでね。
光 いや、ポージングとかも若いよ(と人差し指を立てて…)。…なんか微妙な「わー」やね。
剛 「ポージング」いうのが既に若くないですからね。
光 いい、今日はコレをやり続けます。
剛 そんな微妙なのやり続けないで下さいよ。
光 人は慣れていく生き物やからね。だから、剛くんのソロの時、もしこうしてしまったらすいません。
剛 皆、わーっとなってもいいですよ。でも、僕のことも考えてくださいね。一応リリックを自分の中で読み込んで、愛というフィルターを通して、歌にして皆に投げかけているわけですから。
光 そういうこと言うと皆「キャー」ってなんねんな。
この後の会話で、光一さんがすぐさま「愛というフィルターを通してね」とパクっててオモロかった。光一さん、今回はパクリまくり(スティ)。
光 あのね、僕のわけわからん話を聞いてもらえる?多分…maybe、違うかもわからんけど、
剛 多分、違うかもわからんことをアナタは喋ろうとしてるわけですか?!
光 多分ね、僕ちゃん、生まれて今日で10,5XX日なの。 ←忘れたけど下一桁まで言ってました。
剛 うん。
光 そんでさ、ここに今集まってくれてる人の1日ずつを集めたら、55,000日やん。オレのこれまでがたったの10,500日。そう考えると、皆がここにこうして集まってくれてることってすごくない?…あ、こんなに拍手もらえるとは思わんかった!
剛 そうですよ?1人1人の人生がここに集まってるわけですよ。そんでお客さんの人生と、オレらの人生をここでぶつけ合うわけですよ。
光一さんが言いたかったのは、この場にこれだけ多くの人が足を運んでくれている、っていう労力というかエネルギーの総量がいかにすごいものか、ということだったんだと思います。確かにドームに行くために、各々がほぼ1日を費やしているわけで、その人生の1日は、1人にとっては30,000分の1日かもしれませんけども、それが55,000人分積み重ねられれば、1人の人生の2回分くらいの時間と労力がその空間で費やされていることになるわけですね。その重さっていうのにふと気づいた瞬間があったということなんでしょう。結構ロマンチストやなあ。
Φ Φ Φ Φ Φ
M04 Harmony of December
ツナギを脱いで、光一さんは胸元とか、袖口とかにちょっと黒のキラキラしたポイントがある白シャツ姿。剛さんは白シャツの上に、スパンコールのついたキラキラした黒のベストを着てたんですけども、サイドの身ごろだけ薄いキレイなピンクでした。アレ衣装だよなあ?ここでは剛さんは帽子は脱いだり脱がなかったりだったような。
前回のライブでかなりフィーチャーされた曲なので、敢えて今回はやらないかと思ったんですけど、全然そんなことはなかったですね。ステージ上では白いファーのついたドレスで、ダンサーさんが妖精さんのように舞ってました。曲の終わり近くでは大量の羽根がドーム内を舞ってましたね。スタッフの人が頭に羽根を載せたままその後も普通に歩いていたりしてた。
M05 the EDGE of the WORD
ファンタジーな世界をつんざく電子オルガンの音色。バロック音楽のような重厚なフレーズが流れ始めます。これはライブ用のエクステンションで別曲なんですけど、雰囲気で「the EDGE…」にいくんだろうなということはスグわかりました。そしてこの曲では、なんといってもこれまでのKinKiコンでは聴いたことのないギターの音に衝撃を受けましたね。「もしかして…」と思ったらやはり葛城さんでした。「10th Anniversary」の時はあんなに出るかどうか気にしてたのに、今回は全く気にもとめていなかったという。でも全開の音一発でその存在が思い浮かびました。もうすげーカッコ良かった。
非常に硬派なロックバラードで、往年の「みはり」とか、前々アルバムの「未完のラヴ・ソング」とかを彷彿とさせますが。とにかく演奏がすごくてCDよりも断然イイと思いました。ギターは勿論,、ベースもやりすぎなんじゃないかと思うほどでした。それに一歩も引けをとらない剛さんのボーカルは流石。光一さんは…ちょっと負けてたなあ。他の曲でもちょっと差がついてるなあと思うところがありました。でも多分剛さんの方が異常なんだと思います。KinKiは前後の銀橋の真ん中あたりの小さいリフターにそれぞれ立って、背中合わせでせり上がって歌うのですが、この曲では葛城さんとバンマスもせり上がってた。最後の真っ赤なライティングが目に焼きつきました。
M06 停電の夜には −On the night of a blackout−
この曲は意外だったです。自分の中では、勝手に「名曲になりきれない曲」として処理してしまってたんですが。今回のバンドさんの演奏ではドラムのビート感が心地良くって、以前よりも好きになってしまいました。ワンコーラスとDメロ・大サビでいいとこどりした聴かせ方でしたし。それにしてもM4から6までの流れは、ほんとKinKiならではの「聴かせる」ナンバーの畳み掛けで、無理矢理「Rocketman」とか「あの娘はSo Fine」なんかを持ってこないところに逆に感心しました。
M5からの衣装は、白黒の細いストライプの丈長めジャケットに、緑のベロアのパンツ。オープニングを除いてみれば、今回の衣装テーマは「王子様」なんではないかと。基本的にカッチリジャケットだった上、ほとんどにエポーレット(肩章)みたいなんまでついてましたからね。360度ステージで王子様衣装ってのは、これだけ聞くとものすごい原点回帰というか、1995〜1997年という感じですけど。28歳の彼らがやると全然文脈が違ってるのがまた面白い。ダンサーさんはロウソクに見立てた灯りをもって、芝居っぽいパフォーマンスを展開してました。
M07 Lose Control <光一ソロ>
屋良君と米花君が出てまいりまして、細長ステージの端でダンス。炎の特効も上がります。しばらくして衣装替えした光一さんがダンサーさんらと共にセンターに登場。光一さんの衣装は抑えた色味の金色のノースリーブベストに、これも金の色味の入ったデニムっぽいパンツだったんじゃないかなー。勿論腕とか腰とかいろいろディテールは凝ってます。アラビアンなこの曲は個人的には「絶対薄着(ってか薄物)!」というイメージだったので、ノースリーブは嬉しかったケド、ちょい素材がハード過ぎるような気もしました。…ってすごい個人的な趣味ッス。
今回の振り付けは前回に引き続き屋良君が担当したということで。曲から受けた印象で「エロさ」を出したということですが、確かに女性ダンサーさんとのカラミなんかもありましたけども…光一さんのエロさはこんなもんじゃないと思うぞ(笑)。それから、やっぱり正面から見れないと群舞のフォーメーションは堪能できないですね。左右のスタンドから見た時には、光一さんのいるセンターの位置に、ステージにくっついているライトの支柱がずーっと被さってて見えなかったりしてかなり悔しかったです。まあ、ここは劇場ではなくライブですから仕方ない。
M08 since1997
最初に剛さんが歌いだして、急いでジャケット羽織った光一さんが合流、って感じか。このジャケットが赤金でオスカル様のようでしたね。KinKiっぽくなーい(笑)。アルバム中でも好きな曲ですが、ライブでは難しいだろうなあと思っていたのですが。ましてや東京ドームでは。しかしやりましたねえ。そこにある意志を感じました。
間奏部分で、細長ステージの端と端に外向きに立って、離れた場所で光一さんと剛さんが同じ振り付けで踊るところがあったんですけど、30日の剛さんは結構流した感じで、「あー…」なんて思ってたんですが、31日以降はビシビシ踊ってた感じに見えました。笑顔も見えたような?
M09 風の色
この曲が比較的盛り上げソングになっちゃうっていうのが、KinKiコンのセットリストのすごいトコ。光一さんも「今回のライブは大人っぽい感じになっている」と言ってましたしね。
歌いながら銀橋のあたりを歩いて回ってたんだと思うんですが、31日は光一さんが大サビ前の♪吹き抜ける風にも…を歌っている時に、剛さんがケツタッチして通っていったもので、光一さんが思わず反応してしまい、最後まで歌えなかったということがありました。歌終わりのMCで剛さんに、「あそこ、(歌の)いいトコ!」と抗議していました。嬉しそう(笑)。歌のシメ際に花火がステージを取り囲むように上がりました。
Φ Φ Φ Φ Φ
12 月30日のMC
剛 いや〜、キミが変な事言うから、「Harmony of December」の気持ち作りにくかったわ。♪乾いた北風に〜…
光 北風「が」、ですよ。歌詞を間違えないで下さい!
剛 よく間違えるのはアナタの方でしょ? ←こういう女房おるよな。
光 ハイ、そうです(笑)。
光 SHOCKでさ、子供時代の声を入れる子がこないだ来てくれて、9歳だって言うんだよ。ちょっとイケイケのお父さんやったら、オレの子供でもおかしくない歳なんやなー、って思ってさ。で、「昭和」ってどういう感じ?ってきいたら、「別の時代って気がする」って。
剛 金印が発見されたぐらいのね。漢の倭の奴の国王的な、それぐらいの感じですよ。なんか語感もさ、「ヘイセイ!」に対して「ショウワ…」みたいな。
光 ま、言い方やけどな。言い方やけどな。
明日のカウントダウンにHey!Say!JUMPが出られないということで、ここで別撮り映像の収録を行うことになります。Hey!Say!JUMPがやってまいりまして、一人一人ご挨拶。
八 平成2年生まれの八乙女光です。
剛 八乙女君、昔はこんなちっちゃくって、いつもオレの胸ポケットに入ってたのにね。
八 あったかかったです。
高 平成2年生まれの高木雄也です。
光 「たかぎ」じゃなくて「たかき」なんだね。ちょっと言いにくいね。
高 そうですね。
知 平成5年生まれの知念侑李です。
光 知念君はプレゾンにも出ててね。初舞台とは思えないぐらい堂々として、カッコ良かったよ。
岡 平成5年生まれの岡本圭人です。
光 岡本君は岡本健一君の息子さんなんだよね。どう?あんなかっこいいお父さんって。
岡 まあ、普通です。
光 家族やからなあ。そういうもんかもしれへんな。
森 平成7年生まれの森本龍太郎です。
光 (背がまだ小さい森本君の後ろに立って優越感に浸っています)…何?
剛 いや…こうして見ると、やっぱり老けてるんだなと思って。 ←剛さん最高。
森 あの、さっき光一君が言ってた9歳の子って、オレの弟です。
光 そうなの?!じゃあ、君が俺の子供でもおかしくないわけだ。
剛 光一さん、さっきから自分の子供でもおかしくないかどうかで判断するの止めてください(笑)。
山 平成5年生まれの山田涼介です。あの、宣伝してもいいですか?今度始まる「1ポンドの福音」というドラマに出演することになりました。
伊 平成2年生まれの伊野尾慧です。
光 いのうえ?
伊 伊野尾です(苦笑)。僕もKinKiさんのバックで踊ってました。「やる気マンマン」とか。
中 平成5年生まれの中島裕翔です。
光 中島君、声変わりしてきたね。声変わりするとジャニーさんに「ユー、オヤジくさいよ」って言われるぞ(笑)。次…オレこいつの横に立ちたくねえ。
藪 平成2年生まれの藪宏太です。
剛 昔はこんなちっちゃくって、キーホルダーについてたのにな。
光 身長いくつぐらいあるの?
藪 ひゃくななじゅう…
光 それでも170台?
剛 ええよなあ。「ひゃくななじゅういくら…」って確実にあるから言えるけど、オレ確実に170ないからな。
光 成長する時足が痛くなったりしなかった?
藪 普通に伸びました。
光 何食ってたの?
藪 にぼしです。
有岡くんだけコメント忘れた…。知念君を「カッコイイ」いう光一さんにちょっと萌えました。
光 実は重大発表があります。KinKi Kids、Hey!Say!JUMPに入ることになりました!
藪 一応全員平成生まれということになってますんで、昭和の方は…
光 「昭和のかた」って言われた!
剛 まあな、そういうジャニーさんのクリエイションを崩してはアカンよな。
「Ultar Music Power」を1曲やってハケていったHey!Say!JUMP。
光 ♪J、ジャニー、YOU、ウルトーラ、って歌ってると思ってビックリした。社長のセリフが入ってるのかと思ってさ。いやー、この子達見てるだけで酒がすすむね!そしてその後丸呑みしたい。
剛 酒がすすむて…どういう発想なんですか(爆笑)。
光 ホラね、彼らがいなくなったらなんか、会場がどんよりしちゃったでしょ?
剛 そんなことないですて。光一さんも輝いてますよ。
光 肌の張りつやが違いますよ。重力には勝てません。
剛 張りつやって(笑)。オバハンみたいなこと言わないで下さい。
光 この子達と同様に僕達もよろしくお願いします。いや、普通だったらね、「僕ら同様、彼らもよろしくお願いします」って言うトコなんだけど、なんかそう言わなくちゃいけないような感じですよ。
剛 じゃあ、光一君に捧げるラブソングを歌います。
光一さんの不甲斐無い発言を受けて、剛さんが立ち上がった(わけではないか)。バンドさんのキーボードの前に座り、コーラスマイクがついていないため、「誰かマイク持って」とスタッフさんにマイクを持たせます。
光 キミはホンマに、予定にないことをやるなあ。この間オレはどーしたらええねん。どうせコレ、オンエアされないよ?
剛 えっ!そうなの?!
光 …今の返し100点(笑)。
剛 (ちょっと弾いてみて)…違うなあ。こっち(隣のキーボードに移ります)。
光 富樫さんの楽器勝手に触ったらアカンよ。
剛 許可を得ています。
♪ 君が思うよりも まだ 大丈夫 大丈夫 老けてない
♪ 僕がいるよ いつも僕がいるよ 君は綺麗だよ
♪ 君を愛してる 君を愛してる 君を愛してる 大丈夫 老けてない 老けてないよ
♪ 君の毛根 愛してる 君の毛根 愛してる 君の毛根 愛してる
♪ 君の唇 愛してる
しっとりしたピアノ音の弾き語り。とても素敵な歌でした。ピアノ上手ーい。しかし、「老けてない」と「毛根」が入ってなかったらホンマにシャレになりません。あまりにイヤンな雰囲気なもんですから、「…頼むから早く終わってくれ!」と念じてしまったまだまだなワタシ。剛さんは別にシャレにする気もないんでしょうねえ。どんだけ愛の人なんだ。この間、光一さんは下を向いてステージ上をウーロウーロ。…その態度もどうかと思うよ?
光 キミらそこで「キャー」言うたらオカシイことになってまうでしょ?どう考えても喜ばしい歌じゃないですよ。 ←とてもボソボソ喋ってます。
剛 どうしてですか?なかなか毛根まで愛してくれる人なんていませんよ?
Φ Φ Φ Φ Φ
12月31日MC
光 知ってる?アキバハラに…
剛 ハイ、今軽い事故が起きました。アキハバラね。
光 アキハバラ?にね、「ユー達、入っちゃいなよー!」って言ってるベジータの看板があるんだって。友達が「こんなんあったわー」って写メ送ってきた。何かビデオ屋の看板らしいねんけど。多分「カカロットー!」って言ってるところだと思うんやけどね。
10周年イベントに続き再び登場、光一さんの「お友達」。一体誰なんだ(失礼)。しかもアキバネタ…ツボすぎる。いいお友達には違いない!それにしてもその店は「メディオ!秋葉原店」ではないのか。
光 2007年も今日で終わりですよ。なんかいつも以上に早かった気がする。
剛 こういう感じですか?(走り出すみたいなポーズ)
光 何?
剛 2007年が過ぎていった感じですよ。
光 非常口かと思ったわ(笑)。
剛 今年は7月に東京ドームでイベントとかもやりましたからね。アレがあったから、1年過ぎる感じがちょっと違うのかもしれない。
光 非常口といえば、あのー、今だから言いますけど、
剛 今だからいうんですか。
光 「愛されるより愛したい」って曲がありますけど、あれ最初は「EXIT」ってタイトルだったんですよ。そしたらジャニーさんが、「出口って何だよ?!」って(笑)。
剛 多分、英語が普通の人にしてみれば、感じで思いっきり「出口」って書いているのと同じことだったんでしょうね。
今日も剛さんは光一さんへのラブ・ソングを歌うようです。
剛 ちょっとこっちに来てください(と剛さんの近くに来るように光一さんに言います)
光 じゃあ、どうせだからコレ上げてくれる?(剛さんの近くの小さなリフターの上に上がります)…全然上がらんな(笑)。突然やから今頃下は大変なことになってるやろな。先歌ってイイよ。
しかし間もなくリフターも上がり、その上で光一さんは剛さんの歌をぼえーっと聞くハメに。かなりの放置&羞恥プレイですな。「上げてくれ」っつったの自分ですが(笑)。
剛 ♪君は… (なんか会場に笑いが起きました)
光 なんかねえ、1970年代やったわ。
剛 アホ、それはオレのボーカル力やがな。2000年代はこうですよ。♪きみぃはぁ〜、1970年代はこうです。♪君は…(さっきよりもさだまさし調)
♪ 君は僕の愛 君は僕の恋
♪ 愛してる 君を 僕の愛で護る 毛根を
♪ 君が僕を いつも強く 抱いてくれる 心の中で
♪ 君が僕を 君が僕を 君が僕を
♪ 僕は君を いつまでも愛していたいんだ
♪ 2人で歌うよ みんな 愛を みんな 愛を
「君が僕をいつも強く抱いてくれる 心の中で」っていう詞はかなり、かなりツボです。今回は本当に剛さんが絶好調で、実際ライブを思い出しても剛さんの感想が8割だったりするワケですけど。こんな剛さんがいてくれるってこと自体、光一さんのお陰なんですよね。それは絶対そう。いろいろ大変だった時、光一さんがKinKi Kidsの屋台骨をしっかりと支えてくれたからこそ、今の剛さんがあるわけです。そういうことを考えるとねえ、無性に光一さんに感謝したいというか、そういう気持ちになりました。ライブ終わってからだけどさ。この即興ラブ・ソング攻勢は、まあこれまでも繰り返されてきたネタではありますが、剛さんもそれに近い気持ちがあったからなんじゃないかなあ、と夢想したりしました。
ともかく、30日はピアノだけだったこの曲も、31日はバンドさんが乗っかり壮大なバラードに。大変な盛り上がりとなりました。光一さんは途中でちょいちょいツッコミ入れながら見てましたけど、もうなす術無しという感じで、リフターの上で胡坐かいたりしてました。
剛 ということで、皆さん今日はどうもありがとうございましたー。…えっ、そんな感じで聞いてたんですか?
光 いつ終わんのかなー、と思って。「君が僕を」しか言うてへんやないか。
剛 君が僕を愛する気持ち、僕が君を愛する気持ち、そして2人が皆を愛する気持ち、そして皆が…
光 ややこしい(笑)。
剛 皆が2人を愛する気持ちが、世界に広がっていくということですよ。
剛 まだコレ(リフター)下ろさないでくださいね。…オマエ、プールの監視員みたいやな。
光 見張るで。
剛 すごいな。コンサートやりつつ見張るって(笑)。いやー、気持ち良かった。
光 オマエは気持ちええかもしらんけど、オレは退屈で仕方ねえよ(笑)。
この日は、ギターを片手にした即興曲もアリ。剛さんは光一さんにも最初に参加を要請。ギターで背中合わせに剛さんに迫られたりしてました。困った光一さんは、♪ジャニーさん!ジャニーさん!…とかテキトーに歌ってたけど、途中からはまたなす術無しといった感じで、ギターコードをぼえーっと弾きながら剛さんの歌を聞くハメに。ゴ、ゴメンよ光一さん…。しかしそこで光一さんは、「オレだってできるぜ!」って感じにはいかないんですね。普通ジャニーズのグループだったら、オモシロ合戦みたいになっても良さそうなもんだと思うんですけど。それがなんかKinKiっぽくもある。
Φ Φ Φ Φ Φ
M10 全部だきしめて
M10から13までは2人並んでギター持って歌います。MC前にジャケットを脱いで、光一さんは黒いノースリーブのインナーだったでしょうか。ボトムとともにソロの時の衣装のままだったと思います。剛さんは上にツアーグッズのパーカーを着てました。でも売り物とはちがって、フード部分の「KinKi Kids」の文字がプリントではなくラインストーンになってましたねえ。ソレ欲しい。それにしても♪君のすべてを僕の自由にしたくて…(こぉちゃ〜ん!)っていう合いの手は永久に不滅なんだね…。ワタシはDMBBファーストライブのトラウマで絶対に言えません。
M11 一人じゃない
M12 僕は思う
ここは1人ずつワンコーラスのみでメドレーのように。最早ネタとしてしか引き合いに出されないこの2曲だったハズなのに…やりましたからねえ。あなどれないなKinKi Kids。ビジョンにはこれも冗談なのかどうなのか、思いっきりファンシーな音符マークやら青空に風船やらがとびかっているアニメーションが流れていました。
31日は、剛さんがMCで、「この曲の時、毎回皆に可愛く映っているのか気になってるんですよ」というようなことを言ったこともあり、2人とも可愛さをアピール。「僕は思う」の最初の方で、光一さんがユラユラ横に揺れながら歌い、スタンドマイクの前を顔が通過する時にしか声が拾えないというオフザケをしておりました。その後はほっぺに両の人差し指をさしたまま歌ったりしてましたね。剛さんは言うほどいろいろやってなかったような。
M13 ノーチューンド
ここでこの曲が登場かあー。車の中とかでぼやーっと聴いてると、思わず涙が出てくるほど感動的な曲なので、ラストの方かなと勝手に期待していた。中盤のギターコーナーの終わりという感じでサラリとした演奏だったと思います。でもストリングスとかやっぱり美しかったですよ。歌が終わると剛さんが先にはけてソロの準備をするので、後奏は光一さんのみ残って長めにやるんですが、ここでGLAYのポーズとかやって客席を沸かせてました。…か、感動はドコに?
M14 unchanged. <剛ソロ>
アルバムを聴いた時から楽しみでした。剛さんは踊るんだろうなと。前回の冬コンでも踊りましたけど、非常にダウナーな曲でしたからね。アッパーな曲で…ダンスありの…ソロ。海外公演を除いて、98年の夏コンからKinKiコンはすべて見てますが、多分初めて見る。すごいことだ。…と思うと同時に、ENDLIさんのライブを見た後ではまあ「当然でしょ!」とも思いました。とにかくやりたいことに枷をはめない。そういう姿勢がここ2、3年ですごく強まっているんだなあということを再認識。それはKinKiファンにとってもとても喜ばしいことです。
剛さんは上下黒のジャケット姿。オープニングの時かぶってた帽子を再び被ってたと思います。あ、足元はずっと白いスニーカーでした。MA(出てたよな?)、MAD、ダンサーさん全員出てきて踊ってましたけど、振り付けはあるようなないような自由な感じ。そういや、ステージ四方に小さなトランポリンが4つ置かれて、そっからステージ下にピョーンと跳び落ちるってのもやってましたね。剛さんはやってなかった(最後に別のところに落ちることになる)。落ちた人は下からまたステージに上がってきてました。
間奏部分では突然演奏が止み、ステージ上に出てきてた建さんのベースソロ状態に。その即興ベースに合わせて、剛さんと皆さんが思い思いに動いたり、止まったりを繰り返します。…アヴァンギャルドだなあ。再び演奏が開始されると、皆さん一列に並んでラインダンスのような状態に。ここの間奏はライブオリジナルな演奏だったと思います。さらに剛さんを先頭に縦一列に並んでの千手観音のようなダンスへ。ここがハイライトでしたね。千手観音ぶりは正面からじゃないとわからないので、ずっとビジョンを見てたんですけどれも、横に建さんがいて、建さんと剛さん(&千手観音ズ)が常にツーショで抜かれてて少々オモロイ絵面でした。剛さんのワンショットでいいんじゃないかっていう。千手観音は昨年の24時間テレビで中国の方々がやったステージがすごく反響を呼んだので、それにインスパイヤされたのかな。しかし、あの集団演技がなくっても、手を常に「アイ・ラヴ・ユー」の形にして掲げながら、♪power of love…と繰り返す剛さんからはすごいポジティブメッセージが発せられてました。曲終わりでは、剛さんが細長ステージを3塁側の方にばーっと走っていって、先端のステージ下にあるスポンジプールにダイブ!してシメでした。
しかしこれでキレイに終わらないのが剛さんの過剰なトコ。カラフルなスポンジに埋まりながらなんとか出てこようともがきます。この間、ずっと無音。手だけニョキーっと出したりして。なんとかステージに這い上がると、皆の声援を受けつつ、まるで足腰を負傷したように引きずりながらセンターへ。指で「スリー・ツー・ワン」とカウントすると、♪ジャッジャジャン!と突然音が鳴ってこれが本当のシメでした。フリ長っ!30日はそういう感じだったんですけども、31日は、長時間化するのを危惧したのでしょうか。光一王子がもんのすごい全力で走ってきて、「つかまれ!」という感じで剛さんに手を差し伸べていました。でも結局光一さんも落っこちて…というオチに。しかし光一さんが落っこちた時、上半身埋まりながら足をピーンとはって、ちゃんと「犬神家の一族」していたのには感心しました。剛さんよりも先にそれやってましたからね。
M15 snapshot
やばい。剛ソロを長々を書きすぎてしまった。…えー、急いで衣装替えした剛さんも合流してこの曲。ミディアムナンバーなんですけど、振り付けが入ってるんですよね。剛さんは端からみてもバテバテでした。衣装は青系の王子様衣装なんですけど、カッチリしてるんじゃなくて裾の方がヒラヒラしてた印象。
M16 月光
この前にちょっぴりMCが入ってました。主に「10th Anniversary」についてのことだったかな。31日は光一さん、「剛を助けに行ったところが今日一番体力使った…」とボヤいてました。
8本の大きなライトがドームの天井の中心に集まり、まるでそこに月があるかのように、ドーム内全体をほのかに照らします。この演出初めて見ました。感動しました。光の柱がステージを囲んでいるのもキレイだったし、やっぱり全体がぼぅっと明るくなる感じが新鮮だったなあ。月明かりをかなり再現してたと思います。
M17 Anniversary
M16と17は、「20th Anniversary」の再現という位置づけ。しかし「Anniversary」はストリングスが入ってた分、さらにゴージャスな雰囲気でしたね。ビジョンはセピア色になっており、そのストリングスさんとかKinKiさんの表情が映し出されるわけですが、ライブの映像なのにまるで前撮りしてたような美しさでした。
30日に勝手に感じたことですが、この日は剛さん、最初っからややテンション低めで…顔もはれぼったいような感じだったのですが…この曲を歌っているときに、前をキリッと見据えた表情がとても印象的で、「あ、上がったかな」なんて思ったのでした。この日に限らず、この曲でちょっと空気が変わるような感じは受けましたね。それは客席の醸し出す空気によるものも大きかったのかもしれません。
M18 愛のかたまり
ここからはバンドさんが入っての演奏。葛城さんのギターがやっぱり一味違います。音が太い。好き嫌いはあるかもしれないですけど、ワタシはすごく好きです。しかしビジョンに満開のバラの映像はヤバすぎると思いました。いろんな意味で(笑)。
M19 銀色 暗号
KinKiさんが一旦はけて、ビジョンにはデビュー当時からのKinKiさん(主にコンサート映像)をプレイバックする映像が流れます。98-99年の冬コン(の光一さんが剛さんの手をひっぱってったトコ!)に始まり、07年の「10th Anniversary」の剛さんから光一さんへのハグまで。過去から現在へ。そして現在のKinKiを体現する曲が「銀色 暗号」ということになるのでしょうか。現在のKinKiというよりは、皆へのプレゼント的な意味もあるのかなあ、この曲は。映像が流れている間の音楽は、オリジナルなインストなのかなーと思ってボンヤリ聴いてたんですけど、「銀色 暗号」の前奏の短いストリングスフレーズを伸ばしたものだったということに後で気づきました。
再登場したKinKiさんは、白のスーツに赤のコサージュ。でも剛さんのスーツはなぜか半袖。インナーはフリルのついたノースリーブシャツで、光一さんが黒、剛さんが赤。途中から細長ステージの両端が円を描くように動き出しまして、KinKiさん1人ずつを乗せてアリーナのお客さんの頭上を回ります。勿論ステージは透明なアクリル板。Bメロの演奏に合わせて照明が一瞬パァッとつく演出がなかなか効いてた。ドラマティックだ。この曲、ライブ終わってからも一番頭の中をグルグル回りました。
M20 愛されるより愛したい
M21 硝子の少年
「ラストスパート!」というような光一さんの掛け声ありーの、さらに頭上を回りながら、再び原点へと遡る2曲。過去も現在も自由に行き来できる、そんなフレキシブルな立ち位置にいるという印象を受けましたね。「愛されるより…」は可動ステージ上にいるKinKiさんは勿論踊りませんが、他のダンサーさんを見ていたら、オリジナルではない振り付けで踊っているようでした。あのアイイドルっぽい振り付けも好きでしたけどねえ。
そして個人的にココの「硝子の少年」は、これまでドームで聞いたどの「硝子の少年」より高揚感があった気がします。もっていき方が絶妙。ライブのクライマックスをキレイに形成してました。「愛されるより…」から「硝子の少年」に移るとき、シャッフルしたような感じで前奏にブレイクが入るんですけど、そこで剛さんが毎回ちょっとだけダンスしてたのがとってもツボでした。光一さんはライブ中ここまでほとんど客にマイクは向けてなかったと思うんですけど、ここでちょっと歌わせてたかな。そして皆すごく歌ってました。それから、2人ともすごく高くて危険そうな足場なのに、スタンドに近い端っこに立ってたのも印象的。
M22 永遠に
「それでは、僕たちの最新シングルでお別れしましょう」というような簡単なご挨拶があって(ない日の方が多かったか?)、この曲。ライブのトリにしては弱いよなと思っていたのですが、バンドさんの演奏は流石でした。再び2人からの挨拶がありましたが、アンコールありきなので至極簡単な感じでシメ。センターステージからステージ下に抜けていってKinKiさん退場。
Φ Φ Φ Φ Φ
E01 Night+Flight
2、3分くらいですぐアンコールが始まります。あー、再登場のカッコ全然覚えてないなあ…。たぶん直前の衣装のジャケットを脱いだスタイルだったんじゃないかと思います。剛さんが赤いフリルのついたシャツでカワイイなーと思った覚えがある。でも元旦は上にパーカー着てた。
そういやメンバー紹介をまだしてないよなあと思ってましたら(ワタシはメンバー紹介がとても好きだ)、ここでやりましたね。ダンサー、MAD、MA、バンドさん、ラストがバンマスで、バンマスから「KinKi Kids!」と紹介がありました。KinKiさんは紹介されるととりあえず向かい合ってテキトーな指差しダンスなんかをしてたんですが、30日は剛さんが突然光一さんに正面からコアラだっこで飛びついていました。しかし重かったのか(失礼)、崩れ落ちて成功せず。31日はこれはその場でか事前にかわかりませんが打ち合わせしたようで、剛さんが光一さんをお姫様抱っこしておりました。なんかこういうノリも久々だー。改めて思い出すと、狂乱の元旦への布石は至るところにありましたね(笑)。
E02 KinKiのやる気まんまんソング
01-02冬コン以来、実に6年ぶりの「やる気まんまんソング」。しかもフルコーラス!かなりテンション上がりましたね。個人的にバカバカしくて好きだー。今回は本当にしっとり大人なナンバーが続くコンだったので意外性がありました。ドーム中が手を横に振り振りでしたね。そういやこういう振り振りする曲すら1つもないんですよ。ある意味すげーよ。
E03 99% LIBERTY
続くナイリバでは、3日間ともKinKiさん、ステージから降りてアリーナの外周を走り回ってました。30日は光一さんが先に降りて、31日は剛さんが先に降りた。30日はスタンド最前だったので「大チャーンス!」と思ったけど、光一さんが最初に降りたあたりの場所だったので、フェンス際までくることなく走り去っていきました…。残念。しかしその後、再び光一さんか剛さんが眼前にやってくるのではないかと思ったスタンド上部の人たちが、階段をドドドドッと下ってまいりまして、スタンド最前かつ通路脇だったオレは大変なことに。通路の警備員、まったく機能せず。でも結局こっちまでKinKiさんが回ってくることはなく、皆さん三々五々戻っていきました。マナー悪いなあ。でも、席移動する人を久々に見て、「KinKiもまだまだ人気あるんだなあ」とか不謹慎にも思ってしまいました。わはは。
最後はバンドさんの演奏が流れる中、ステージ上でMAやMADも含めて円陣になってジャンプしてシメ!でした。31日は剛さん、歌うように「み・ん・な・の・こ・と・が・だ・い・す・き・ヨ☆」って言いながら外周を走っていったのが忘れられない。それから、最後のシメのときに、「そっちの人!もっとこっち来い!」ってステージから四方の客に向かって煽ってたなあ。「そっちの人!」っていう言い方がまた絶妙だよね。「オマエら!」じゃなくて。
Φ Φ Φ Φ Φ
最後のご挨拶。30日は、光一さんが、「28歳のオレに悔いはない!」と言い切ってくれて素敵でした。剛さんは、「元旦のコンサートが終わると、また部屋で一人になってしまうんですが、心細くなったりした時、この光景に元気をもらいながら過ごしていくことができるということを、僕は何度も経験をしています。また皆さんと僕たちでしか作れないこの空間で、濃厚なキスをしましょう」というようなことを言っておりました。泣ける。
最後は、「Φ」ステージからバックスクリーンに伸びる花道を歩いて、ライブ中ずっとオシリを向けてたスタンドとアリーナの皆さんに対し、1塁側、3塁側それぞれ2人揃ってご挨拶をしてから、バックスクリーン前ステージの真ん中の退場口から退場していきました。そういや、はけ際だったかに、「そして俺たちが、キンキキーッズ!」って、光一さんが剛さんの手をとって掲げたんですよね。もんのすごい照れて茶化した感じでしたが。これはちょっとしたサプライズでした。聞いたの3年ぶりぐらいかも。きっと、ファンがこれ聞きたいって言ってるってことは耳に入ってるんだろうなあ…だからやったんだろうなあ…。でもそんなに恥ずかしいなら別にやらなくてもネ!
31日は、光一さんは昨日に引き続き、「28歳のオレに悔いはない!」と。そして剛さんは、「今日は、ちょっとやりすぎた感はありますが…幕の裏に行ったらきっと怒られると思いますけど、僕は、君たちの笑顔が見れるなら、いくらだって怒られます」と。たしかに31日はやりすぎでしたー。そして元旦はもっとやりすぎでしたー(笑)。
それからこの日だけ、最後のご挨拶の時に、光一さんがどこかから指示を受け取ったらしく、「え?なんかアカペラで歌え?」と。「誰の演出なんですかコレは」とか言いつつも、「永遠に」をアカペラで歌うことに。剛さんから歌い始めたんですが、キーが違ったらしく、「ちょっともう1回ええかな?」とやり直し。ピアノのトコまで行って音を確かめてました。で、結局2人と客席とでワンコーラス。ワタシの近くにママさんコーラスみたいに歌い上げている人がいてビビったさ。これはアニバコンの再現ですねえ。本当に一体誰の演出なんだ。こうなると客席は単に歌いたくてたまらなくなってくるようで、口々に「もう1回!」「もう1回!」とアピール。しかしステージ上の皆さんには何を言っているのか全然伝わってないらしく。「何を言っているのかはわからないけど、客席がすごい一体になっているのはわかる。ちょっとすごいねこの空気感(笑)」と光一さんが妙な感心をしてました。ようやく「もう1回?」ということが伝わり、KinKiさんはごにょごにょ相談。ちょっとだけ「Anniversary」を歌ってくれました。
光一さんは、「今日はカウントダウンもあるので、この辺で…」みたいなことを言いかけたんですが、途中から、「…いっか!このままカウントダウンやっちゃおっか?」とか言ってたのがとても男前でした。最後、後ろの皆さんにご挨拶してた時、光一さんが剛さんのシリを頑張って触ってましたけど、ほとんど反応は無かったですね(笑)。最後は剛さんが「…バイバーイ!!」と両手をギャルのように思いっきり振ってハケていきました。
30日、31日、元旦と、どのコンに来た人も「特別なものを見た」という気がしたんじゃないかな。まあ元旦は10年に1度の祭りになってしまったのでアレですけど、30日と31日も、間違いなくその日だけのスペシャル感のあるライブだったと思います。何より剛さんの光一さんへ愛が溢れてドーム中が水浸しでした(笑)。今回は、MAも2人のみ参加ということで…いろいろ大変だったと思いますし、SHOCKを控えた光一さんにとってはさらに複雑な思いもあったんじゃないかなとか思ったりもしたんですけど。そんな杞憂を剛さんの愛が(半ば強引に)塗りつぶしたという印象も受けました。いいんです。それぐらいで。だから「2人」の意味がある。ワタシとしても10年目となる東京ドームでの冬コン。間違いなく、10年前より、KinKi Kidsを愛してます。
以 上