ENDLICHERI☆ENDLICHERI LIVE 2010

2010.08.28(Sat) / 2010.08.29(Sun) 大阪城ホール




2010.08.28(Sat)                ------------------->  next. 2010.08.29(Sun)


 sankakuによる注意事項アリ。「飲食は、だめとなっております。場内での録音・撮影は、ものすごくかたくお断りしています。 ステージに駆け寄る等の行為は、大変危険ですので、 ………やめてください(痴漢を告発する女子のような感じ)」。 あー、敬語わかんないくせにがんばってるなsankaku(笑)。どことなく東北訛りなような。和んだ。 このアナウンスが終わったあたりから「CHERI!」コールが始まるのですが、 客入れに流れているFUNK SESSIONとちゃんとタイム感をあわせてコールしていたのが、皆さん流石だなあと思いましたね。




M01  ENDLICHERI☆ENDLICHERI

 ステージ上には半透明の薄布が天井からピラミッド型に吊り下げられており、バンドセットもすっぽりその中におさまってしまっています。 だから始まる前までは、ステージ上には布のピラミッドがあるだけ、というとてもシンプルな作り。 しかしこのオーバーチュアが始まると、その四角錐に映像が投影され、まるでその内部でいろいろな現象が起きているような視覚効果を生んでいました。 水がゴボゴボとピラミッドの中を満たしたりさ。曲が終了すると、薄幕が左右に分かれて開き、昨年と同様にこの曲の生バンドバージョンが間髪入れずに始まります。 この流れは昨年のツアーと一緒。




M02  Let's get FUNKASY!!!

 明らかにファンカジーのイントロなんですが、まだ剛さんは出てきません。そこからバンドさんのイントロデュースへ。sankakuの声でメンバー紹介が始まります。今回は、Dr.屋敷豪太、Key.十川ともじ、Bs.kenken、Per.スティーブエトウ、Gr.竹内朋康、Gr.土屋公平、 Tb.サスケ、Tp.ふさはらただひろ、A.Sax.かわ島崇文、Cho.TIGER、Performer.TAMA、REMIKA(?)、SHUHEIというメンバー。 タケちゃんと師匠のWギターは私は初めてかな。kenkenがいるのが嬉しいー。それから男性ダンサーさんがいることにも個人的には色めきだったのですが、 不思議と客にはスルーされていたような。何でだ。踊りがフェミニンだったからなのか。

 メンバー紹介の最後にようやく剛さん登場。 暗くてよくわかんなかった(照明はMCまでずっと暗めだった)んですけども、とにかくガウンのようなものを着こんで、ピンクと水色の 花柄のスカートに、さらに下にピンクサテンのパンツを重ねばき。靴は白スニーカーだったと思いますが。 そんでもってサングラスをかけて、 ヘアスタイルはカチューシャでオールバックにしてました。 しかもそのカチューシャにはちっさい帽子がついていたという。 かなーりインパクトのあるスタイルで、私の周りなんかもかなり大ウケでした。




M03  傷の上には赤いBLOOD

 昨年のエンドリツアー(特に神戸!)では非常にアッパーな印象を受けたこの曲ですけど、今回は剛さんは非常に抑えめ。 途中なんかステージの段差のあるところに腰かけて歌ったりしてました。後半になると少し客をあおったりもしてましたけどね。




M04  Love is The Key

 前曲から演奏が途切れることなく、剛さんのギターソロへ。そしてそのままこの曲へつながっていきました。断然流れがよくなってます。 しかも演るたびにテンポが遅くなっていくような印象を受けてたこの曲のテンポも、かなり上がってた。 こういう疾走感をプラスしたのって、実はkenkenのベースなんじゃないかと個人的に思ってるんだけど。どーなんでしょ。 剛さんのボーカルは、上に行ったり下に行ったり、いっそう幅が出たような印象。アウトロのバンドさんの演奏もすごかった。




M05  Say Anything

 前曲の演奏が終わって数秒のはずなのに、剛さんは、さっきまでのジョージ・クリントンみたいな(言い過ぎか)ファンキーオッサンファッションから、 上のガウンみたいなんを脱いで、わりと襟ぐりのあいたピンクかオレンジっぽい細かい柄のTシャツに、白いビッグタンクトップ( 前にシルバーで▲柄があった)を重ねたスタイルに。下は同じ。このタンクトップが常に片方、肩からストンと下ちてて、それがめっちゃかわいかったっす。 それからさっきのカチューシャもとって、髪型も前髪を下ろしたスタイルに。いや数秒でこんなに変身するとは。

 出だしで珍しく声が一カ所だけ裏返りましたね。剛さんのライブで声が裏返ったの聴いたのって、初めてかもしれない。 こんなのが妙に記憶に残るくらいだから。 この曲は非常にアンニュイといいか、気だるい印象をうけますけども、今回のライブではアグレッシブに身体を動かしてた。 「♪Like the way I love you! you! you! …I want to love… everything!」と客席を指さしながら激しく歌ってました。最後は演奏の音が消えたところで「…CHU!」とマイクに向かってキスしてたぐらいですからー。







 ここでMCなんですが、剛さんのあまりのカワイさに客席がずっとザワザワキャーキャーしており、剛さんがMCに入れません(笑)。 「まあスターなんで皆が騒ぐのも仕方ありませんが……喋らしてもらいたい(笑)」ということで、ようやく剛さんのMCへ。


「CHERIE(シェリー)」というのは、(フランス語で)最愛の人、という意味があるんです。
最愛の人である皆さんに捧げるツアーになればいいなと思いまして。
急遽決まったツアーだったので、時間も非常にタイトだったんですけど。頭で考えるのではなく、怖がらずに、ありのままにやろうと。
愛している人にありのままをさらけ出さないのも違うような気がしたんで。いろいろ考えずに、今の自分が生み出すものを感じていただこうと。
スターですから、ステージに立つにあたって、目バリとか、ノーズシャドウとか、チークとか、……うぉーたーぷるふ?
いろいろ会議でも出たんですが(笑)。ま、ありのままいきなさいということで。洗顔のみでステージに立っております。


大阪の人には失礼かもしれないですが、大阪は、とりあえず何やっても大丈夫だと思ってるんですよ。
オープニング(の奇抜な格好)も、皆さんご心配されたかと思いますが。
つい先日、母と買い物に行った際に、アレ(ちっさい帽子のついたカチューシャ?)を見つけてしまったんですよね。
実は「Say Anything」までアレでいこうと思ったんですけど。とりました。 そこは多分僕も、モテたいんでしょうね(笑)。


最近なんだかわかんないんですけど、怖いものが何もなくなってしまって
良いことなのか悪いことなのかわかんないんですけど。何も怖くないんです。
どんなことが起こっても、受け入れてあげればいいんじゃないかなと。抱きしめてあげればいいんじゃないかなと。
すべてのトラブルが生じる原因は、愛を求めているからなんですよね。そうではなく、捧げる愛をみんな楽しんでいければいいと思うんですけども。


先日、キャンプに行ったんです。マネージャーさんと、お友達と。で、テント張ってるときに、角にいるマネージャーが、「うわあ!」って言うんです。
オレより年上のオッサンですよ?無視してたんですけど(笑)、ずっと「うわ、うわ!」言うてて。「なんやねん!」って訊いたら。
透明のクモだ!」って。……オカマか(笑)。
なおも「だって透明なんですもん!」って言うから、見に行ったら、さほど透明じゃなかった(笑)。しかもクモ自体が大分ちっちゃいんですよ。
そんでまたテントの設営をしてたら、「うわあ!」って。「キノコだ!」って(笑)。
またしょうもないキノコやろ、って行って見たら、小指の第一関節の先ぐらいちっちゃいキノコ。キノコっていうかもうスイッチみたいなやつでした。
「キノコがこんな自然に生えてるとこなかなか見れないですよ!」」とか言うねんけど。
彼の実家の周り山ばっかりなんですよね。確実に徒歩2分で見れると思います。
男やなくて女やったら、「アイツ絶対目立ちたいだけや」って言われてますよ。そういうポジションの役割を、なんか、一人でしてはりましたね(笑)。
料理のときも、「ボク料理できないんです」って見てるだけやし。魚釣っても魚とれへんし。……女子か(笑)。


まだまだ続きますんで、みなさん跳んで跳ねて、暑い人は脱いじゃってもいいですよ。
(脱いでー!!)
えっ?えっとお……コーフンしたら脱ごっかな。でも、ものすっごくコーフンしないと脱がないよ。それは君たちにかかってる。


今日は大阪なんで、なんでもアリということで、「透明なクモ」っていうファンクミュージックを即興でやってみようと思います。
「透明なクモ」って何て言うの?
(とバンメンに訊く)スケルトンか、インビジブル?インビジブルスパイダー?







M06  Invisible Spider

 突然始まったファンクセッション。剛さんはギターでしたけど、途中からちょっと歌いました。その歌い方がすごく力を抜いた感じで。 強いて言えば「真紅なSEPPUN」みたいな歌い方で、とってもツボでしたね。間奏のあたりでは苦し紛れに両手を蟹みたいな形にして、指を動かして、「クモ」を表現したりしてました(笑)。 歌終わりにあの手の動きがかわいかったと言われ、「ウン、僕がやるとかわいいですよね」と言ってましたね。ぬけぬけと!(笑)




M07  <Session>
M08  WHITE DRAGON

 わー、このへんだったかどうか忘れましたが、中央にある縦長のビジョンに、突如として菩薩立像が現れるんですよね。 前回のツアーで出てきた仏像は中宮寺の弥勒菩薩っぽかったけど、今回は薬師寺の日光菩薩っぽかった。腰のひねりとかが。 「WHITE DRAGON」はもうタケちゃんのための曲だよねえ。しかし、間奏のギターバトルはタケちゃんと互角に張りあうギタリストがいてこそさらに輝くと思うんですよ。 ツッチーとタケちゃんのギターはホント全然違うんで、異なる楽器のようで聞いてて面白かったなあ。 剛さんのボーカルは、「Love is the key」の時も思ったんですけど、なんか下の音域の響きが良くなったような気がした。




M09  Chance Comes Knocking.

 剛さんは最後の方、♪Higher〜、Higher〜、でギターを片手にもって掲げてた。 これはこの後の段取りでギターを下ろさなきゃなんないから、なんですが、客はそれだけでなんかすごくテンション上がってましたね。 今回はこの曲からの流れでお遊びコーナーに突入。お遊びコーナーちゅうかなんちゅうか。 定型フレーズの合間に、剛さんがパッと指さしたバンメンが瞬時にソロを取る、っていうのをずーっとやってました。 途中からは、剛さんの手ぶりに合わせてバンドさんが一斉に「♪ジャン!」と音を出すというのをやってたんですが、一糸乱れぬ演奏に客席から拍手が。 1回豪太さんがフェイントにひっかかったりしてましたけども。このコーナーの剛さんのアクションがねえ、ほんと渾身というか、無心な感じでとてもツボでした。 ずーっと客にオシリ向けてたけど(笑)。まあね、バンメンと本気に遊んで楽しんでいる雰囲気をこそ、ここでは見せたかったのだろうと思いますよ。 「オレ」じゃなくて、「オレたち」の音楽をみせたかったのかなと。 今回剛さんは、このバンメンは「もうバンドをやってるようなもの……というか家族みたいなもの」とも言ってましたしね。




M10  Blue Berry

 なだれこむという感じでこの曲へ。kenkenのブルーベリー初めて聞いた〜〜〜!ブルーベリーといえばカウントジャンプ、なんですが、今回はそれほど客に飛ばせる感じではなく。 むしろジャンプの間のセッションをたーっぷり楽しんでいるといった印象でした。剛さんはずっと腰を曲げて、低い体勢でリズムを取ってます。 客にオシリ向けて(笑)。 途中ではすごーく音が薄く、静かーになって、剛さんが「♪C'mon c'mon c'mon c'mon……もっともっと愛し合おう……」と即興で歌う場面もありました。 なんかこういうちょっと“引く”感じ。今回のライブは随所でそういう場面があった気がする。 “押し”だけじゃなくて“引き”を使うことで、さらに客の気持ちをひきつけるというか、 グルーヴを生み出していく感じをすごくうけました。 この曲だって、そのちょっとした静寂から再びノリノリのビートに復帰していくところでは、 最初よりもより大きな波が生まれてましたもんね。

 剛さんのダンスソロも思うさま炸裂してたなあ。これまでに見たENDLIライブのどの剛さんよりも動いてた気がする。 さらに、Tシャツの裾をまくってお腹をチラチラ見せたりとか(ポヨンとしたお腹に萌えた)。さらに腰をガンガンに突き上げる動きとか。 もう、「いたずら31歳やりたい放題」っすよ(笑)。 間奏ではツッチーをタケちゃんと剛さんが2人で挟んで演奏してるところかもあったなあ。…ぐぅ。なんつー3P(爆)。 いつもこの曲って終わった後のコーフンが半端じゃないんですが、今回は格別。客席のざわめきが止みませんでした。




M11  Help me Help me…

 ざわざわとした中に、十川さんの美しいピアノフレーズが流れてきて、客もだんだんと静まっていきます。 ENDLIライブでこの曲をやるのはとっても意外。 「Blue Berry」で大盛り上がりした後に、メッセージ性の強いヘヴィなこの曲をやるというのも意外。 私にとってはとてもインパクトがありました。でも違和感というのとは全然違ったなあ。 逆に、ビックリするぐらい自分の中に歌が入ってきました。しばらく口を開けて呆然としてしまったぐらい。 歌い手の気持ちに濁りがないのはもう当然のことですけども、それだけ、ライブのこれまでの過程で、心の壁が低くなっていたということなんだと思うんですよ。 そうじゃなきゃここまで入ってこない。「入ってくる」、というのは他に上手く言えないんだけど、剛さんの歌っていることを心で感じることができた、ということです。 「美我空」ツアーラストの「音楽を終わらせよう」以来の体験だったな。

 最後の歌詞は、リリース時には♪Help me…という絶叫だったはずですが(ライブではこの部分は歌わなったと記憶していますが)、 ♪I love you…という、祈りや感謝を込めた歌声に変わってました。 本当に美しい歌でした。 中央のビジョンで輝きながら鼓動を刻む心臓も、限りある命の煌めき、みたいなものを感じさせて切なかったな。ステージ背面一面に投影された空の映像も美しかったです。




M12  これだけの日を跨いで来たのだから

 この曲でお別れっていうのはもうお約束なのかしら。左右の上部にあったLEDビジョンも、中央にあったLEDビジョンも消され、ステージの向かって左側から、 白く、虹色に輝く光のみ放たれます。スモークとあいまって、ステージは白一色。しかし、正面から光が打たれているわけではないので、 ぼうっと白く輝く中に皆さんがいる、という印象です。 ♪憎しみに教えられるもの…、と演奏がちょっとブレイクするところでは、ステージ上が暗くなり、沢山の白いライトが舞台の天井の真ん中あたりを集中して照らし、 その光の束がすうっっとステージ上に下がってきて、剛さんを照らす、という演出がありました。 こういう演出って、実は昨年の光一さんのソロコンとか、剛さんの石舞台とか薬師寺でもあった気がするんですけど(その対象は寺そのものとかだったりした)、 音楽とものすごくタイミングがあっててすごくカッコよかった。

 後半は、いつものように、♪流した涙を〜〜〜、からアドリブで歌をどんどん紡いでいく形になりました。 紡いでいくというより、この曲のこの部分はなんか、その時の思いを出し切るようなところがありますよね。 この部分は他の曲に比べていつも切実度が高いような気がする。だから、聞いててちょっと苦しいこともある。 この日は特に、♪命を鳴らせ…、涙を流せ…、涙を流せ…、涙を流せ…、と 繰り返し歌ううちに、剛さんの声は涙声に。 ちょっと泣いてる、という程度ではありません。言葉になるギリギリの感じで声を震わせて、本当に泣きながら歌ってた。 しかし、歌ううちにちゃんと持ち直して、最後は、♪愛に生きて愛で死ね!と叫びに近いような声で歌い切りました。これにて本編終了。 剛さんはバンドさんたちとともにすぐにはけていきました。







 すぐにアンコールを求める「CHERI!」コールが始まりましたが、客は先ほどの剛さんの涙の意味を測りかねて動揺していたと思います。少なくとも私はそう。 あんな声で歌われちゃったら、聞いてる方の胸が潰れる。そういう事態を収拾する必要もあってでしょうか。すぐに剛さんは出てきました。


はぁ(ため息)……、僕の友達のことで悲しい話があって……………。(涙で言葉になりません)
正直者はバカをみるっていうけど、ホントにその通りだなって思うようなエピソードがありまして。人間って残酷な生き物だな、って思うような。
それでこの何日間かずっと考えてたんです。夜寝るときとかも。その友達に対して、僕は何をしてあげられるんだろうって。
何か力与えられたらなって、何か体感してもらおうと思って、こないだライブに呼んであげたりもしました。
その人の痛みはその人にしかわからないかもしれないけど、その友達とは縁で出会ったので、絶対に助けてあげようと思っているんです。
いまここにはいないけど、その友達に届けばいいなと思って歌ったら、なんか、こみあげてきてしまいました。


こういう話は、ライブではしないほうがいいのかなって思いますけど、……泣いちゃったから(笑)。話をせざるを得なくなりました。
でも、ステージの上でそこまで感情を露わにすることができる。音楽って素晴らしいなって思います。音楽やってなかったら、ホント危なかった。
僕は今、悲しいっていうよりも、悔しくて泣いたんです。その友達はものすごく真面目な、優しいコなのに。
すごく腹立たしいエピソードがあって。悔しくて泣けてくるんです。
でも一番辛いのはその友達やから、泣くのを我慢してたんですけど、みんなが先に泣いてたから、つられて泣いちゃいました。
でも、泣いた顔も見事にカワイイから、大丈夫です(笑)。「泣き顔もカワイかった」というふうに、ネットにはのせといてください(笑)。



 言える範囲で最大限の説明をしてくれたんだろうなあ。最後はちゃんと笑いに換えてたし。エライ。それに悲しい涙でないのなら、まだ良かった。 それにしても剛さんをこれだけ泣かせる友達…………なんて果報者。その関係にもちょっと萌えるね(オイ)。 でも、自称「カワイイ泣き顔」はあんまりよく見えなかったなあ。すぐさま双眼鏡で見たんだけど。←こういう自分に、「人間って、残酷な生き物だな…」って思った(ホントすいません)。


もうひとつカワイイ話があるんです。会場に入って、どうしても粉もんとご飯が食べたくなって、「お好み焼き定食」みたいにして食べたんです。
で、食べてから50分ぐらいたってたと思うんですけど、ぱって鏡見たら、おナカのところに、日本大陸みたいに米粒がついてたんです。
2、3粒とかじゃないんです。スタッフにびっくりされました。「いくつですか?」って。今世紀最大つけたと思います。
これも計算ですけどね(笑)。僕ぐらいになると、計算で母性本能をくすぐることができますから。



 とりあえず、「日本大陸って何だよ!」とつっこんでおきましょう。


家でも、オカンに仕事の話とかするんですよ。ファンの子の話も勿論するよ。「あの人たちに対してな、ぼくは……」とか話してるやん。
そんでお母さんの方見ると、確実に寝てたのに、ぱっと起きたら寝てたみたいなるから、こう、誤魔化して起きる、みたいなことをするんですよ(笑)。
年いくと眠くなるみたいで。こないだお姉ちゃんの誕生日に、コース料理を食べに行ったんですけど、10品ぐらいでてくる間に、3回寝てましたからね。
「お母さん眠いみたいやから、日を改めよっか」ってお姉ちゃんと小声で話してたら、「お母さんもう寝たから大丈夫やで」って。どんだけ自由やねん(笑)。
すさまじいというか、かわいいですよね。そういうのが最近怒涛のように襲ってきてます。



 親の老い、というのは確かにすさまじいですよ。子供としては複雑な心境でもあります。 同年代の女子とは、年々ユルくなっていく親についてよくこういう話をしますが、 こういう話を剛さんがするようになったんだなあ、ということにちょっと感慨を覚えました。


地方でレコーディングしたことがあったんですけども、その時に一軒家の旅館に泊ったんです。
両サイドを思いっきり、旅館のおばちゃんと旦那さんに挟まれて晩御飯を食べました。
しかも、「あそこに飾ってあるタヌキの写真あるでしょ?クロちゃんも…1か月前ぐらいまではエサやってたんやけど、最近顔見せへんなあ」とか。
おばちゃんがそういう話をちょいちょい入れてくるんですよ(笑)。
で、栗を絶対食べてくださいと言われて。油で揚げて食べてくださいと。すごく衣にこだわってて、とにかくヘルシーなものを使ってるからと。
でも、その衣の液体が入っている入れ物が、クマの船長さんがこう(敬礼)やっているコップで、入れ物にはそんなこだわってなかった(笑)。
それに栗を突っ込んで揚げるんですけど、すごく美味しかったんです。甘くて。十川さんが先食べて。
「おばちゃんコレすごいおいしいわあ。自然の甘みやなあ」言うたら、「結構お砂糖使ってるけどなあ」って。言わんでええのに(笑)。
あと何やったっけ。野生の鹿が山から出てきたのを見て、「おばちゃん鹿見たで!」って言ったら、「ぬけぬけと出てきやがって!」とか言うてた。
タヌキには優しいのに(笑)。鹿に関しては厳しい、っていうのもオモロかったわ。



 十川さんもいたとすると、これってNHKの「エコうた」とかの時の話かな。すると奈良の旅館のことなんだろうな。 ワタシの中ではこれを聞いて以来、「ぬけぬけと!」がブームになってます(笑)。







ENCORE

 (1) 剛さんのギターから始まり、ラフな感じでそれぞれのバンメンがソロをつないでいく、という感じのセッション。もうお馴染みですね。 サスケさんのソロのクオリティの高さにいつも感嘆します。実は今回のステージ、前面が客席に向かって三角形に微妙に張り出してるんですが、 その三角形の突端がさらにリフターになってるんですよね。剛さんは最後このリフターに乗って、セリ上がりながら、さらに回転しながらギターを弾いてました。


 (2) 次にダンサーさんが前に3人出てきまして、無音のうちに踊り出します。しかも背中には物販の「ENDLIバッグ」を背負ってた。 カドの丸さが絶妙なもんで、私はこれを「コメッコバッグ」と呼んでましたが(笑)。しばらくして演奏スタート。剛さんはここではベースを弾いてたんですね。 2日目にようやく気付きました。この曲は剛さんとkenkenのWベースと、ダンサーさんと客がコミュニケーション(クラップとかするんです)を楽しむコーナーなのかな。 しかしここに至るまでまったくダンサーさんの存在を忘れていたオレ。 登場時なんて、女性ダンサーさんはキャッツアイみたいな蛍光色のレオタード着てたし、インパクト大だったはずなんですけどね。あまりフィーチャーされるところがなかった。 というか今回のこのENDLIライブにはもうあまりダンサーさんのいる必然性が無いような気がした。


 (3) MCタケのラップコーナーへ。あのー、ギターの人ですよね?と毎回聞いてみる(笑)。剛さんはベースからギターに持ちかえてた。 タケちゃんはすごく剛さんのギターをフィーチャーしてくれるのですが、いかんせん剛さんのギターソロは盛り上がりドコロがよくわからないんだよねえ……。 ドップリ心酔しているように見えるオーディエンスですけども、剛さんのギターソロには特段の喝采がないんですよ。客って正直。 一回剛さんのギターソロで大盛り上がりしてみたいものだ。 タケちゃんは途中で、「本日のスペシャルMCを紹介するぜ!MCの中のMC!その名は、メンドリケリー!!!」と叫んで、よりによってかわ島君を中央に引っ張ってきます。 これは無茶ブリというやつでしょうか。 しばーらくあふあふしてたかわ島君ですが、「メンドリケリー!メンドリケリー!」とかって連呼したのみで、片手にハンドマイク、 片手にサックスをもってサックスソロに突入。うーん、これはちょっとした惨事(笑)。 かわ島君に対してはトコトンSな剛さんは、かなり引いた感じで、演奏の手も休めてしばし静観。 しかしなんとかその後タケちゃんがつないで、オーディエンスを巻き込んでのスペルチェックタイムに。 客席の半分を「ENDLI組」と「CHERI組」に分けて、「E-N-D-L-I」「C-H-E-R-I」と言わせてました。 「(このスペルチェックを)各地でやってきたけど……ほとんどダメでした(笑)」と言ってたタケちゃん。大阪は「過去最高!」と言ってましたが。正味どうだったんでしょうか。


 (4) 「また皆さんとこうやってつながれる日を楽しみにしています。会えない日は、皆さんのことを思って、窓開けて寝たりしています。空は皆さんとつながっているから…」 と言っていた剛さん。あんなにタケちゃんが盛り上げた直後ですが、めっさマイペースに小さな声でこんなMCをしてた。 っていうか、危ないから窓開けて寝ないで!とか思ったどこまでも乳母気質なオレです(笑)。 そして最後に、剛さんの即興による「今日だけの歌」を。 これまで、最後に歌われる歌ってスローな曲調が多かったと思うんですが、今回はアップテンポ。新しい。 剛さんの感傷的で、ともすれば停滞してしまいがちな音楽を、ちょっとぐっと前に進めたような感じも受けた。 「♪今夜眠る前に、夜空を一緒に旅しようよ そこで熱くキスしようよ…」と歌いながらエアーキッスを連射したりもしてたー。 「♪怖いものなんてもう何もないさ 愛している人の前で涙を流したから…」っていう歌詞は、今日この会場にいた人には格別に響いたね。最後は「愛してるよ!」とシメました。


 最後は再び布ピラミッドがステージをすっぽりと蔽い隠してエンド。改めて皆さんが出てくることはなく、代わって映像のsankakuが最後のご挨拶。 「本日はご来場いただき、まことにさんかくありがとうございました。ばーいばーーーい」。……なんかさんかく入ったケド(笑)。 終わってみれば、涙あり、笑いありの、まことにさんかく楽しいライブでした。






以 上
(注釈日記 2010年9月4日改)