7月15日 → 7月16日へ
KinKiが横浜スタジアムでやると何かが起こる――。光一さんはそんなこと言ってましたけども、確かに前回(2000年9月)は2日目が雷雨で中止。 実は1日目も光一さんがバイクで花道から転落したりと、ケガこそなかったものの、見てる方としてはかなり衝撃的な出来事がありました。 だから今回こそ、と思っていたところに、前々日に剛さんが突発性難聴のため映像出演となることが明らかになり。 奇しくも浜スタ何かが起こるジンクスが継続してしまいました。人の力でコントロールできないものが出てきちゃうのが野外の醍醐味。 それは今回の剛さんの件にも多分にそういう要素があるわけで。そういうままならない自然と対峙することになったのがこの浜スタだったというのは、なんとも。
久々にきた浜スタは割とコンパクトな印象。3万人規模の野球場にいうことじゃないけど、ドームに比べたらかなりぎゅっとしてるし、
スタンドの上の方からでもよく見えました。それから今回は剛さんが映像出演だったこともあって、ビジョンがすごく大きくて見やすかった。
ステージ奥が剛さん専用ビジョン。左右もほぼ同じ大きさのビジョンで、これはビジョンの剛さんとステージの光一さんが一緒に入るように写されることが多かったですね。
でもスタンドの見切れ席(ケツ見席)の辺りはビジョンも全然見えなかったかもしれない。
ちなみに、自分はところどころあまりによく見た過ぎて双眼鏡でビジョン見てたんだけど、LEDのあの発光ユニットっていうか粒子が気にならないほどの高画質でした。
花道はなしで、全面ステージは赤と青のシンプルなブロック装飾があるのみ。ステージ裏になっちゃう外野側はもちろん客入れてなかったんですが、
空席の座席が上手が青、下手が赤(オレンジか)でステージに偶然にもマッチしてた。ステージ上には楽器がスタンバイされており、演奏するんだな、ってこの時ようやく実感しましたね。
それぐらい何をやるかわかんないまま来てたところもある。
入場の際に記念品のタオルが手渡されました。こういう町内会的なノリ、ほっこりします。ハンドタオルじゃなくて結構大判。 さらにそれが入ってるビニール袋に二人の絵と字がかいてあって、ファンはもらうたび「かわいー!」と絶賛してました。
雨降ったらあのタオルも袋も結構活躍しそうだし、そんな町内会的な配慮もありがたかったです。
ビジョンに客席の目立ってる人(主にうちわ)をカメラで抜くという球場っぽい演出あり。客入れの音楽はKinKi Kidsです。しかも大音量。ありそうでないんだよなコレ。 1日目は結構ギリギリに入って、「永遠のBLOODS」から「心に夢を君には愛を」で終わったので 、てっきりリリース順にシングルを流してたのかと思ってんたんですけど、2日目少し早くきたら全然曲順違った。でも最後はやっぱり「心に夢を君には愛を」でした。私にとってこの曲はFコン追加のテーマ曲なんですよね。剛さんが過呼吸で休み休みステージしてた頃の。歌詞の内容もあいまって、これはここで流すのにピッタリだなと思いました。 でもそんなこといったらあの曲もこの曲も今の状況にピッタリ…ってのが実は沢山ある。KinKiの曲って一体?!と改めて思わずにはいられません。
ほぼ時間通りに開始。開始と言っても暗転するわけでも二人の姿が見えるわけでもなく、光一さんの影ナレで始まりました。
でもこの時点でも客はかなりまだ着席しておらず、別会場の物販から駆けつけてる人が多いのかなと感じました。
光「KinKi Kids Partyにようこそ!良かったみんな来てくれて。とにかく今日はパーティですよ。皆さんにはいろいろご心配をおかけしました。じゃあみんなで彼を呼んでみようか。せーの!
「つよしーーーーーー!!!
早速剛さんがビジョンに登場します。鼻眼鏡にでか耳(左のみ…)を装着しているもので、光一さんから「情報量が多い!」と苦情が。 「なんかいつもと違いますかね?」とあくまですっとぼける剛さん。「まあええわ」とすぐ諦める光一さん。甘っ。剛さんは手のこんだ編み込みのまとめ髪。
ポンパ気味にしてるの似合うよねえ。こんなにいろんなヘアアレンジみせてくれる男性タレントいないよ…。今回お客さんも編み込んでる人が結構いて、あれは間違いなく剛さんの影響だと思います。
で、黒いジャケットに白シャツで、下はモノトーン柄のハーパン。足元は後に写ったときは裸足でした。
剛さんがいる場所は、曰く「会場からは結構離れてる」「スタッフが三人ぐらいしかいない」「冷房が効いている」「オレ(光一さん)もよく行ってる」ところだそうです。
割と普通の広さのお部屋で、剛さんはソファーに座り、ピンマイクじゃなくてラインのスタンドマイクを使ってました。
いきなり現状説明です。わかりやすく紙芝居風に…とスケッチブックを取り出す剛さん。
「ねえねえ剛くん。もうちょっとお金かかってるふうにしてもらっていいですかね?」とつっこむ光一さんはとても嬉しそう。剛さんの紙芝居の内容は大体こんな感じの文字と絵。
① 19日の夜に、突発性の
② 何丁(なんちょう、豆腐屋さんの絵)
③ しかも重度
④ 略して
⑤ 鹿重(しかじゅう、重なる鹿の絵)
⑥ しかし仕事がある
⑦ 略して
⑧ 鹿仕事(しかしごと、スーツを着た鹿の絵)
⑨ 1週間は仕事をしながら治療
⑩ でもよくならず、ドクターストップ(ベタな博士よりの医師の絵、でも実際は女医さんらしい)
⑪ 入院して特化した治療へ
⑫ 1日4時間~4時間半のステロイド点滴(治療しながら♪ひーとりーじゃないーと歌っている絵)
⑬ 鼓膜に4回のステロイド注射(医師がジャンピング注射する絵)
⑭ 高酸素気圧マシーン(治療しながら♪ぼーくーはおもーうーと歌っている絵)
⑮ でも完治せず、鍼灸治療へ
⑯ 耳周りに35本、肩首周りに35本。痛いけど、ガマン
⑰ 医者からは、体を動かしストレスを減らし眠りなさいという難しいオーダー
完治してないというか、左はほとんど聞こえないままだと。この2週間が快方に向けて大事と言われているので、今回は出演を見送ったということでした。特に大きな音を聞くことが良くないと。
剛 「立ち位置変えないと、光一くんのボケもツッコミも全然きこえないのでね。
光 「ギリギリまでいろいろ検討したんですよ。ステージの上に防音室作るかとか。
でもオレとしても万全じゃない剛くんを横に置きたくないと思った。ドクターストップもあったし、光ちゃんストップでもあります。これで今後二人で歌えなくなるとか嫌だし。
「万全じゃない剛くんを横に置きたくない」って言葉、会場では拍手が起きてましたけど、各メディアではこの言い回しは使われてなかったですね。 多分に誤解されやすい言葉だとも思う。というか自分も理解に自信はない。一つは十分なパフォーマンスができないことで剛さんが辛い気持ちになるのではないかという配慮でしょうか。
そうなれば剛さんが辛いだけでなくて、会場全体が「可哀想」という気持ちになってしまうかもしれない。そんな痛々しい思いは剛さんにもファンにもさせたくないと。
でも、どう理解しようとしてもちょっと違和感があって。 というのは、光一さんはこれまでも万全じゃない剛さんを横に置いてきたし、万全じゃなくともその時しかできないパフォーマンスがあるということをよく知っているはずだからです。
だから、とにかく完治を目指して大事を取ってほしいという思いに尽きるんだと思います。 しかも「光ちゃんストップ」って言うことで、剛さんは出たかったのにそれを止めたのは自分だってことにしちゃってる。
浜スタで起こることの全責任は自分が取るぐらいの意気込みでこの場に立っていることがわかりました。 いや、まだ立ってないんだけど。最初に自分の姿を見せないのも光一さんの考えだと思いました。
ちなみにここまでずっと剛さんは鼻眼鏡だし、光一さんは影ナレ。
ようやく「光一くんはボクの口の中にいるので吐いていいですか?」と剛さんが言いだして、ん、んんっ…と咳払いし、
ステージ上のビジョンの剛さんの口のところが開いて、後ろから光一さんが登場しました。この登場シーンがものすごいシュールでしたね。
あと、剛さんの吐く音とか「唾液まみれでごめんなさいね」というセリフとかがいちいちエロくてあざっす。
光一さんはビシっと黒タキシード。チーフとか裏地とかに赤が効いてる。中のベストの背中もワイン色でした。もう2次元から抜け出てきた感がすごい。
個人的には堂本光一史上最高にかっこいいと思いました。剛さんも鼻眼鏡をようやく取ります。
光 「パーティだからと思ってタキシード着てきたんですけど、若干服装間違えました。
剛 「光一くんはどんな衣装着るんですかってきいたら、『タキシードみたいです』って言うから、間違ったなと思ってました(笑)。暑いでしょ?
光 「暑いです。
剛 「何曲持つんですかそのタキシード。
光 「もう脱ぎたい(笑)
この会話…キンキだなあ…。ビジョンに大写しの剛さんと、小さい光一さんの会話がステージ上で繰り広げられます。それはパース以外はいつもと何も変わりありません。
光 「今日は何するか全然決めてません。
剛 「いいでしょう。それがKinKi Kidsでしょう。
光 「二人でステージに立てたら勿論一番よかったけど、今回こういう形になって。
でも、二人の信頼関係、あとファンの皆さんとの信頼関係がなかったらこんなことできるわけない。普通に考えてできないでしょ?
剛 「今日は皆さんのわがまま何でも聞きますよ。暑いならこうやってあおぎますから。
光 「風、こないです(笑)
剛 「そうなんですか?
ここでバンドの方を呼び込みます。建さん、堂島くん、外園さん、小野さん、コーラスの皆さんあたりは直前ドームコンの面々かな。
ドラムは女性の方でしたね。ブラスとストリングスもあり。早速堂島くんを「なんでいるの?」「何しにきたの?」といじる二人。
モニター越しでも息ピッタリか。「そういうのはもっと後じゃないの?」と返す堂島くんもさすがっす。
光 「今日はずっとここ(上手寄り)にいます。こっち(下手寄りの剛さんの立ち位置)は空けておきます。あと僕からのお願いと約束。
今日はそんなに音楽は多くできないかもしれないけど、剛くんのパートは一切歌わないから、皆さんが歌ってください。
剛 「一緒に歌いたいんだけど、タイムラグが出ちゃうんだよね。
光 「ちょうど一拍ぐらいずれるんだよね。
剛 「だからあいつリズム悪なったなって思わないでください。
光 「じゃあ一曲目はこれかなっていうのがあったんで、聞いてもらっていいですか?
(♪~~)
剛 「ちょっと今オレ弾けるぜみたいな感じでアコギ鳴らした人誰ですかー?
(顔を覆う堂島くん)
剛 「気をつけてくださいねーそういうのー。
光 「こういうときはPAさんも音出してくれたほうがいいんだよ!(笑)
01 Hey!みんな元気かい?
ここから始まった横浜フォークジャンボリー(違う)。光一さんはいつもどおりに歌い、ハモのところはハモで。
でも客の声がかなり大きくて、光一さんとセッションしてる雰囲気が味わえました。こういう体験はほんとレア。
剛さんもピンクのアコギを鳴らしてのってます。「最後は剛くんシメて」と光一さんがお願いして画面越しにシメ。
でも剛さんはあまり手応えがなかったらしく、「合ってた?」と首を傾げてました。やっぱり互いに見てる映像が遅いのでずれるんだろうなあ。
歌終わりで、「大丈夫だな。今日行けるな!いつもより一つになれてる気がする」と光一さん。ようやくこのイベントにようやく手ごたえを感じたようでした。
しかし、「ただ、『ヘイ、剛元気かい?』に変えようと思ってたの忘れた」ということで、ワンコーラスだけすぐさまアンコール。みんな、を、つよし、に変えて歌いました。
剛 「YO-KINGさんが病室にいる大切な友達に向けて作った曲ですからね。この曲を最初聞いたときの感動とか切なさとか、いろいろ思い出しました。
でも、『ヘイ、剛どうしてる?』といわれても、『室内にいます』としか言いようがないんですが(笑)
光 「あ、皆さん座っていいですよ。
剛 「いま光一が座っていいですよって言ったら、お客さんすーぐ座ったのめっちゃオモロかったですね。
「座っていいですよ」からの「早い!」のやり取りがこの日は何回も繰り返されたという。KinKiさんにイジられてたよオレたち!
ここから何するか全然決まってないと繰り返し言う光一さん。じゃあ用意してある映像を見ますかということで、デビュー会見のめざましテレビの映像(2分)を見ます。
途中で画面を横切るおじさんを「今の人、気になったよね」とか言い合う二人。
光 「髪の毛が長い!あと白目の白さが違う!
剛 「すごいとこ見てますね。
光 「今は澱んだね。
剛 「そんなにマイナスに持ってかないで。あきらめないで!
光 「なんかきいたことある(笑)
続いて円盤化されてないライブ映像も見せてくれるということで、二人の手元にそれぞれ結構な分量の紙のリストがあり、ペラペラとめくりながらみています。
剛さんが「騎士道が気になる」というので、97年のA・SO・BOコンから光一ソロ「騎士道」(田原俊彦カバー)の映像。 「こわいこわい」言うてたくせに、結局「なんだオレかっこいいじゃん!」と自分絶賛の光一さん。
続いて「じゃあ剛のソロ」ということで、同コンの「愛してる愛してない」(米倉利紀カバー)を。はあ伝説…。 「オレこれが剛くんってイメージやわあ」「剛くんかっこいいよ」「膝が元気!」と絶賛の光一さん。あんたキンキキッズほんま好っきゃな…。
さらに同コンから「FRIENDS」も見ます。どうやらこのコン映像がリストでは最古らしい。デビュー前のやつは除外したんでしょうね。
光 「じゃあ『FRIENDS』歌う?
剛 「原キーでやるの?
光 「(建さんにきく)半音下げだそうです。ありがとうございます。
剛 「♪緑の風が…、のところしんどいもんね。
02 FRIENDS
光 「この曲すごいいい曲。当時そんなこと全然思ってなかったけど。
剛 「思ってて(笑)
光 「みんな歌ってくれたのはいいけど、キーの問題で、♪とりたちが(急にオクターブ下げ)とーびたってくよ…、ってなるよねー(笑)
剛 「もっかいやって今のやつ。
光 「♪とりたちが(急にオクターブ下げ)とーびたってくよ…
剛 「(笑)
ゲスト① 生田斗真くん
一塁ベンチから外周歩いて生田くんがステージにやってきます。結構遠い。
剛 「入場の仕方がイケメンぽい。歩き方がもうイケメンやもんね。
斗 「おめでとうございます。すいませんこんなところに上がらしてもらって。剛くんもおめでとうございます。
剛 「ありがとう。
(画面越しに斗真の頭をよしよしする剛さん!)
光 「斗真もバックについてくれてたんだよね。
斗 「17年前の浜スタにも出てました。土砂降りでステージがツルツルで楽しくなっちゃって、シャーーーって滑ってたらサンチェさんにめっちゃ怒られました(笑)。
その時の光一くんのソロのとき、ちょうどテンポが変わるところで雷がズバーンって落ちて、すごいかっこよかったんですよ。
「Falling」の稲妻落としまで知っているとは…デキる後輩は違うなあ!斗真が出てるの何か見ようぜ、ってことで、アソボコンの「DISTANCE」を流しますが、
斗真は映らず。光一さんがとあるジュニアを指して「これ誰だっけ?」ときいて、斗真が「浜田一男です」と答える場面に古参ヲタは皆ぶはっとなってました。
光 「思い出の曲とかある?
斗 「このセットリスト見てるだけでもお酒飲めますね。『Natural Thang』とか好きだったなあ。
(「みたーーーーーい!!」)
光 「何でも見れると思ったら大間違いやで!
剛 「見せてあげーや(呆)
光 「そお?
剛お母さんに諭されてすぐ見せてくれる光一お父さんチョロイ…。「Domoto Dome de Daininki」から「Natural Thang」の映像をみます。
これにようやく斗真が出てました。「最近踊ってないけど振付おぼえてるでしょ?」ってことで、「雨のMelody」を斗真に踊ってもらうことに。
光 「特別に剛くんの場所で踊っていいよ。剛も踊れよ。適度な運動はいいんでしょ?
剛 「おっけー。ただ、改めて見るとここで一人で踊るのすごいシュールやからね。でも踊るわ。
※「剛も踊れよ」って言い方が妙にぞんざいでツボった。
03 雨のMelody
斗 「17年前のオレに教えてあげたーい!光一さんの横で踊ってるオレー!剛さんすいませーん!
光 「でも剛も一緒に踊ってたからね。
剛 「ここで踊るとは思わへんかったな。
光 「斗真すごい覚えてるね。今は本当に素敵な俳優だからな。
斗 「トゲがあるなあ。
剛 「オレからもいわして。ほんとに今は…すげえ俳優だからな。
斗 「やめなさい(笑)
光 「斗真も長いもんね。
斗 「96年から会社に入って…(笑)、小学5年生から会社員です。
光 「斗真がコンサートやったらバックで踊るから。恩返しさせて。今は素敵な俳優だけど。
斗 「やめなさい(笑)。お二人が揃うのを後輩一同心待ちにしておりますので。
斗真がはけて、「暑いので着替えていいですか」と光一さん。舞台上でジャケット脱ぎ始めます。
「蝶ネクタイってどうやってとるんだ?」と言って同じく蝶ネクタイをしている堂島くんのところに行き、取ってもらいます。
「どうもありがとう。どうもすいませんね」とか言ってるけど甘えん坊か。
ゲスト② ふぉ~ゆ~
突然、剛さんの部屋にふぉ~ゆ~が登場。三角帽姿でケーキを持ってきてくれました。ステージにも同じくケーキが出てきました。
ケーキの上には「2」と「0」の形のロウソクが。「一緒に消しますか」と光一さんが言って、バンドさんが演奏開始。
04 Happy Happy Greeting
♪New Year、が♪20 Years、に替え歌されたハピグリのサビだけ。最後は♪お・め・で・と・うーー、からの「KinKi Kids!」でシメでした。
歌の間光一さんは火をつけては消えを繰り返してましたが、風が下手側から来てたみたいなので立ち位置変えれば風を防げたのかとも思うのですが、
下手側は剛くんと決めているからか、上手側から動かず、結局火はつきませんでした。
剛 「吹き消した?
光 「消えてたけど吹きました。こっち野外なの(笑)
「お手紙を書いてきたので読んでもいいですか」ということで福ちゃんが朗読。
皆さんがKinKi Kidsになって20歳ですね。成人おめでとうございます。
僕らも事務所に入って20年ですから、ほぼ同い年ですね。
思えばバックで「硝子の少年」を踊っている回数は僕たちが一番多いと思います。
何調べか知りませんが。
皆さんと一緒にいる時間が長いせいか、亀梨くんこと亀梨くんに、…
ここで回線不良につき音声が途切れ途切れに。
光 「声が、遅れて、聴こえてくるよ、状態なのでちょっと前からお願いします。
福 「じゃ、一番最初から…
光 「そこ時間とってもしょうがないから(笑)
辰 「ちょっと何でですかー、僕らが素晴らしい俳優じゃないからですかー?
福 「光一さん今日髪型キマってますね。
光 「お前らホント適当(笑)
剛 「何調べか知りませんが、がウケてたから、その後からでいいんじゃない?
剛お母さんのフォロー完璧か…
亀梨くんこと亀梨くんに、そんな感じでKinKi Kidsと話せる後輩はふぉ~ゆ~くらいだよ、
と言われたことがありました。
ぼくらはどんな感じでお話していたのでしょうか。
もし失礼があったのであれば、この場を借りて謝らせて下さい。
どうもサーセン。
何で僕らはこんなにKinKi Kidsが大好きなのでしょうか。
それはきっとお二人がKinKi Kidsだからです。
これからも大好きでいさせてください。
最後はなかなか粋な手紙でした。優しいからとか面倒見てくれるからとかかっこいいからとかじゃないんですよ。
KinKi Kidsであるということ自体への賞賛と憧憬。そして、KinKi Kidsだから大好き→大好きでいさせてください→KinKi Kidsでいてください、という結論を真っ直ぐに言わない感じ。
ふざけてるけどこういうことができる子たちなんだよなあ。
光 「君たちは扉をあける感じがすごいよね。ガッサー開けてくるよね。
剛 「そうねー。
光 「それが君たちのいいところなんだけどさ。じゃ、折角だから剛のバックで踊ってなんか曲やろ?
剛 「すいません、結構ここ狭いのわかってます(笑)?
光 「わかりますよ。でも大体の曲知ってるでしょ。何がいい?
辰 「KinKiさんに編曲してもらった曲もあるんですよ。
「肋骨ミュージック」を歌い始めるふぉ~ゆ~。懐かしい。♪チ、チ、恥骨もミュージック…と歌いだした辺りで光一さんが「ヤメ(笑)!」と中断し、「やめピュアとかどう?」と提案。「ケーキは光一くんのストロベリータイムのために取っておきますね」とか何とか言いながら、早速部屋のその辺のものを総出で片付け始めるふぉ~ゆ~、と剛さん。その様を「ゆるい」と笑いながら見てる光一さん。片付けたものの狭い室内ではどうしてもみっちりしたフォーメーションになってしまい、渋滞感がすごい(笑)。
05 やめないで、PURE
渋滞しながらも踊り終え、「さすがだよMA、じゃねえやふぉ~ゆ~!」と間違える光一さん。わかってたけど天然か。 この辺から花火大会が始まって、会場はうわあああ…とか歓声が上がってたので、「花火には負けますね」「電車で帰ります」とかガヤガヤしながらふぉ~ゆ~ははけていきました。
「踊ると暑いから着替えていいですか」とのことで再び光一さんがステージ上で生着替え。 「剛くんつないでてください」といわれ、「じゃあ小麦粉と水…」とボケますがガンスルー。光一さんは客席に背中向けてシャツ脱いで上半身裸になり、白いTシャツを着ます。
この背中がものすごい逆三角形なのはいつものことですが、細かい筋肉が積み重なっているバッキバキの質感でした。 皆がゴクリ…となっているとところにぱっと振り返った光一さんの胸には、デカデカと剛さんの顔がプリントされてまして。しかもデビュー当時の顔!
「すげーいいTシャツ着てるやん。めっちゃええやん」と剛さんは何故か受け入れ態勢。
すると、剛さんがおもむろにカメラの視界からフェードアウト。これは…生着替えが見れない?!(そこかよ)と思ってたら、 こっち向いてTシャツかぶる瞬間がちょっとだけ見えて、一瞬ですが剛さんの上半身裸も拝むことができました。
いやー、近年ガード固すぎなんですっごい久々に見た感あったー。胸からオナカにかけての脂肪が薄くて、皮下の筋肉がうっすら見える感じでしたね。 あざっす!勿論剛さんも光一さんのデビュー当時の顔がデカデカとプリントされたTシャツに着替えました。
光 「何やってんの?!ばかか?(笑)
剛 「何がですか?僕も踊ったんで私服に着替たんですけど。何か変わったことあります?
なんとなく自分の腹にある相方の顔を撫で合う二人。「…キモチワル!」とか言いながら何やってんでしょうか。 すると「剛くん、どうしても歌いたかった曲があるのできいてもらっていいですか」と光一さんが言い、イントロが始まりました。
06 ひとりじゃない
剛ソロをまさかの熱唱。剛さんはビジョンの中で、Tシャツの中に手を入れて、 プリントされた光一さんの顔をビョンビョン動かすピョン吉プレイをずっとやってました。それに気付いた光一さんもピョン吉をやり返すっていうね…2人とも腹チラあざっす!
光 「明日何しようかなって思ったときに、家で思いついたのがこの曲だったんです。だって歌詞もめちゃくちゃ今にあってるやん。
剛 「あってますね。♪だかーら…、ね。
♪だかーら、を繰り返し言う剛さん。ちょっと「♪だかーら変なおじさん」を思い出してしまったのでしょうか。私は思い出しました(笑)。
光 「あそこよくわかんなくて歌っちゃったけど(笑)、合ってましたかね?
剛 「♪だかーら、合ってましたよ。♪だかーら(笑)
光 「『FRIENDS』もそうだけど、すごくいい曲だよね。
剛 「あの頃はちょっと恥ずかしさもあって、良さを知らないで歌ってた部分も多いですけどね。
光 「実は、堂島くんと一緒に曲を作ってるんですよ。剛くんに詞を書いてもらおうと思ってんだけど。途中経過のやつきいてるよね?
剛 「病室で書こうとしたけど全然浮かばへんかったわ。
光 「そりゃ考えること沢山あっただろうからね。それのもうちょっと進化したやつができたので、こっちでラララで歌うから、そこから受けるフィーリングを受けて詞を完成させてくれる?
剛 「え?この間に?
光 「それは無理なのはわかってますよ(笑)。でも、パソコンとかで聴くより、ライブで聞いた方が思い浮かぶことってあるじゃない。 絶対それを完成させて、絶対また二人でステージに立った時にこの曲を皆に聞いてもらおうよ。製作段階のものを聞いてもらうってのは、本当はやっちゃいけないことなのかもしれないけど。でも、メロディーと、この光景を見て、
今の想いみたいなことを詞にするのもいいじゃない。花火も上がってるし。
光一さんは「絶対」「絶対」ってここで急に2回も言いました。
剛 「病室で歌詞を頑張って書こうとしたんですけど、これに関しては全然浮かばなかったんですよ。 なんだけど、病室で浮かんだメロディーがあって、それも後日形にしたいと思ってるんで。耳が多少戻ってきたら作業に入ろうと思ってるんです。それ光一くんに歌詞を書いてもらおうかなって。
光 「…詞はもう…
剛 「僕と合作でもいいし。それもあるんで今度きいてください。
光 「わかりました。
07 (歌詞のまだない新曲)
光一さんが作曲したKinKiの曲の中では一番サワヤカなんじゃないでしょうか。
光一さんの曲ってほんと特徴的な湿度があるんですけど、これは堂島くんの影響もあってか、かなり湿度は低めでポップな感じがしました。
ちょっと「まだ涙にならない悲しみが」あたりを彷彿とさせる。大サビではメロディーが2つにわかれて掛け合いみたいになるところがあります。
この辺は少しミュージカルっぽくもあるのかもしれない。剛さんが「詞が全然浮かばなかった」って何回も言うのが正直すぎて笑ったんですけど、
この曲をききながら、スケッチブックにいろいろ言葉を書きつけているようでした。
それにしてもさ…こういうことがあって、二人とも考えることはほんといろいろあったと思うんですけど、「曲を作ろう」というところに二人ともが行きついたというこの事実。 「痛みがあるから輝く」ことを、「一つ苦しめば一つ表現が生まれる」ことを本当に信じているんだなあと思い知らされましたね。 表現者としての性、なんていうと俗っぽくなっちゃうけど、もっと純粋な、音楽の力に対する信頼だと感じました。 2人がお互いに、またはファンに対して面と向かっては決して言えないようなことも、音楽には託すことができる。 今この瞬間の温かさや愛しさや切なさを、かけがえのないものとして残すことだってできる。それはきっと、困難を乗り越えていく力になる。そう信じているんだなって。
そして、「曲を作った!」ということを敢えてこの場で発表する光一さんの態度ですよ。 「曲作ろうや」という剛さんの呼びかけに、長いことのらりくらりだった光一さんが、恐らく剛さんの「陽炎~kagiroi~」に触発されて曲を作った。
それを想定よりもかなり早いタイミングにも関わらず発表してくれた。これはKinKiの「次」をみせたい、ということですよね。 立ち止まるんじゃなく、次に進むんだ、と態度で示してくれたこと。そして、そこには勿論絶対に剛さんが必要であるということを、これほど直接的に示してくれたこと。
ファンにとってはこれ以上ないプレゼントだったと思います。
光 「剛くんできた?
剛 「言葉はいろいろふりました…ベタですけど、『言葉のないメロディを口ずさむ勇気を持つ僕ら』っていうフレーズがちょっと気にいってます。
光 「すげーな、よく思いつくな。
剛 「これのデモはいただけるんですよね?
光 「勿論(笑)。後ほどお送りしますから。いろんなことが突発だったから、タイトルは『突発的』でもいいかもね。
剛 「『突発LOVE』とかどうですか?
光 「すげーキャッチーだけど、ダメかな(笑)
剛 「候補として一応。
光 「これはシングルにしようとかアルバムに入れようとか何でもなくて作ったんでね。
まだ歌詞もできてないのにメロディ聞いてもらうなんて今までないことですよ。完成を楽しみにしててください。
剛 「風が出てきましたね。
光 「浜風だ。
光一さんの髪が風になびいてる様がビジョンに映ってすごい素敵で、ホゥ…と思ってたところに剛さんがそう言ったので、見てた?見てた?と心の中で盛り上がった。
光 「(ドリンクを飲んで)ぬりーーー!ビックリした!
剛 「(ドリンクを飲んで)つめたーーい!
光 「そりゃそうだろ!(笑)
光 「じゃあちょっと剛くんつないでてもらっていい?
剛 「はーい。じゃあこのマイクでどこまで拾えんのかな。「To Heart」をワンコーラスいきますよ。
ここで何か他の準備をしてた光一さんが、ビジョンを見て、急に剛さんの方にだけ聞こえる音声で「歌って大丈夫なの?」と言うようなことをきいて、 剛さんが「ギターで弾いて歌う分には全然」「アンプ通してないし」と返すというやり取りがありました。
剛さんが歌うというのは段取りになかったんでしょうね。しかしここの光一さんはなかなかの剣幕でしたね…。 リアルに光ちゃんストップをかけそうになってましたもん。ほんと剛さんのことを心配してるんだなって。
08 To Heart
剛さんはギターを弾いてるのですが、一つのマイクでは拾えず、会場には剛さんの歌声のみがアカペラで流れました。
歌声を聴いた瞬間に、ああ、この歌が聴きたかったんだと。今ここに足りていないピースの存在を思い知らされ、そしてその存在があまりに大きすぎて、胸がぎゅーっとなりましたね…。
会場中が同じ気持ちだった気がします。勿論、何とも言えない表情で見守っていた光一さんも含めて。
剛 「聞こえてた?
光 「ギターはほとんど聞こえなかったけど、アカペラでいいんだよ!よかったよ。自分で歌ってて耳の中はどんな状況?
剛 「左は一定の音にしか変換されてないので。下はほとんど聞こえてなくって、上は微かに聞えてるだけ。
光 「自分で歌ってても?
剛 「そう。右で何となく歌ってる感じ。室内だったら今ぐらいの感じで歌えるけど。
光 「でも素敵でしたよ。
ここら辺のやりとりをみるに、光一さんは剛さんの口から直接詳しい病状をきいてはいなかったのかなと思いました。 2人はいつだって、特に何を打ち合わせするわけでもなく、ステージに出て、その日の相方の様子をみて、自分が何をしたらいいかをその場で判断してきた。
勿論、今回はセッティング自体が特殊な状況ですから、全く何も知らないわけではなかったと思いますが、 光一さんとしては、いつも通り、ステージに出て、剛の様子をみて、その日自分が何をしたらいいかを考えればいいって思って出てきたところも大いにあったのかなと思います。
だって、ずっとそうしてきたんですからね。
ゲスト③ 長瀬智也くん
「キンキキッズ つよし」とマジックで大きく書かれた白Tを着て長瀬智也がやってきました。
長 「イエーイ!光ちゃん!
光 「いやー嬉しいわー。長瀬ドラマ中でしょ?
長 「たまたま空いてたからさ。つよちゃん大丈夫?年なんじゃない?
剛 「元気は元気ですよ。
光 「オレは今回長瀬の愛を一杯感じてる。イッコ謝らせて。オレ、TOKIOの20周年にいけてないのよ。
長 「ひどいよねー(笑)。でも、僕らはデビューする前から一緒だったじゃない。なかなか会うことはないけど、どこかでつながってますよ。
そんなふうに僕はずっとキンキキッズを見てますよ。
光 「一時期ホテルで隣同士に住んでたこともあったしね。最近また近くなったからね。長瀬が箸をもらいに来るんだよ。
長 「お茶くらい出してよー。全然お茶出してくれないんだもん。玄関ちょっと開いて箸がスッと出てきて閉まるっていう(笑)
※ナニこの光一さんのそっけないエピソード…激萌える…。
光 「やっぱり忘れられないのは3人でのエピソードだよね。神奈川の湖に釣りにいったやつ。長瀬が3時ぐらいに『行くんだよ!』って言いだして。
※3人でボートで寝てたやつね…そしてラブホに入ったんだっけか?
長 「剛とはお台場でストリートミュージシャンやったよな。
剛 「やったね。
光 「デビュー前?
長 「デビュー後だね。ほんとに2人とはいろんな思い出があるんで。
光 「こないだのテレ東音楽祭も急遽手伝ってくれて。
長 「逆にオレじゃなかったら嫉妬してたから。
光 「終わった後に長瀬にありがとうってメール送ったのよ。そしたら今と同じことを言ってくれて。嬉しかった。
長 「剛が戻ってきたらまたあつかましくもお邪魔させてもらうから。
光 「あつかましくないから!
長 「剛、ゆっくり休んでね。また剛のライブにもお邪魔さしてもらいたいし。
剛 「是非ね。
長ちゃんとのエピソードを話すとき、光一さんはファンだけじゃなく剛さんにもずっと語りかけるようにしてたのが印象的です。
09 全部抱きしめて
「じゃあ折角だからこないだの再現しよっか」ということで、テレ東音楽祭でやった「全部だきしめて」を。ギターを弾きながら。「キンキキッズが横浜にきたーーー!」「20周年おめでとーーーー!」という長ちゃんのシャウトがまあかっけえ。 でもお約束のコールは、「こうちゃーん!」のあと「つよ…」「トモ…」みたいな感じでグダグダっとなりましたが。 歌終わりで長ちゃんが光一さんをハグしてそのまま頬にチューを!
長 「やっとチューできた。
光 「またBLって言われるだろ!
※「また」とは?
長 「ベーコンレタスね!
光 「昨日、長瀬が来てくれることになって連絡したときに、『硝子の少年を誰かと歌っちゃヤだよ』って言ってたけど、今歌っちゃう?
長 「でもそれはファンの方がさ…。いいんですか?
光 「ほんとにこんな予定じゃなかったけど、やるとしたら長瀬しかいねえよ。
長 「じゃあ恐縮ですが。流石に振りはわかんないけど。
光 「そこは剛くんが全力で踊りますから。
剛 「全然踊りますよ。こっちはクーラーも効いてるし。
10 硝子の少年
長ちゃんと光一さんの「硝子の少年」。多分二人で何かするにしてもやっぱりこの曲は敢えて選ばないだろうと思う。レアな共演です。でも、長ちゃんのパフォーマンスが確固たるオリジナリティを持ったものであるが故に、それが基軸となって、
そこからの違いとして剛さんの息遣いや声や仕草を事細かに頭の中に再現してしまって…。個人的にはそんなどうしようもない状態になってしまってました。
ああ、何故ここに剛はいないんだろう…とこの日一番感じたところでもありました。
光 「今度ちゃんと恩返しさせてね。
長 「お茶出して(笑)!
剛 「ありがとー!
※本当に光一さんはお茶出せ(笑)。
光 「剛くんバックダンサー状態でしたけど、気持ちは一緒に歌ったつもりだよ?
※このフォロー…本妻への気遣いにしか…(泣)
剛 「僕も気持ちは一緒ですよ。
光 「三人で『硝子の少年』ってないよね。
剛 「いい『硝子の少年』でした。すごい新鮮で良かったですね。
光 「元々このパーティは2時間を予定してました。もう終わろうかな。
剛 「えーーーー?!
光 「オマエがか(笑)。でも中継でも一緒にやってる感ありましたね。
剛 「めっちゃありますね。
光 「剛くん、何か言い残したことはありますか。
剛 「2週間後には、どこまで戻ってるかはわかりませんが、戻っていようがいまいが、音の仕事をやっていこうかとは思ってます。
光 「それはドクターとよく話をしてね。
光 「俺が思うにだよ。光一はまた決まってないのに先走って、とか言われるかもしれないけど、東京ドームで二人が立つ姿を見てもらおうよ。
剛 「その時には流石に、治っていようがいまいがどうこういう状況ではないと思いますので。 その時までにいい状況にもっていけるように治療を続けていこうと思います。
光 「二人で立つ姿をね。
剛 「その時に『突発LOVE』の方もね。
光 「『突発LOVE』になっちゃってんじゃねーか(笑)
光 「20年以上、剛くんと一緒に歌ってきたわけじゃないですか。今回歌番組で1人で歌うこともあったりして。
そうすると、剛くんがいるからこういうふうに歌おうって意識してきたつもりはそんなになかったんですけど、
ああ、剛くんがいたからオレこういうふうに歌ってたんだって思うことが多々あってね。不思議な感覚でした。
※剛さんの歌を思い浮かべながら歌ってたってことですよね…。
剛 「突発の突発の突発だったもんでね。光一にも迷惑をかけちゃったし、そこが一番心苦しかったです。 建さんも、堂島くんも、長瀬くんも、後輩にも、いろんな人にただ迷惑をかけているだけのこの時間っていうのが辛くて。
絶対にこのステージに立とうといろんな治療をしましたが、難しいという判断になって。そこでもいろんな人の愛情をまたさらに感じながら、こういう形になったわけですけど。
今日は、離れた場所からも、皆さんとつながるということを体感させてくれてね。光一も、一人で歌ったりとか、他のメンバーと歌ったりとか、そういうシーンを沢山見せてくれて。
僕たちはやっぱり音楽がとても大事だし、こうして支えてくれている人たちが大事だなって。そういうことを教えてもらう時間になりました。心から感謝しています。
自分でも情けないと思う時間が沢山あるんですけど。一日も早く皆さんに恩返しできたら。そして光一にも恩返しできるように。
光 「20周年を超えて、先輩にも、後輩にも恩返しできる我々でありたいね。
剛 「そうですね。テーマは恩返しですね。
剛 「今日、離れた場所で過ごしてみて、ある意味とても客観的に見れたんです。
すごく雑な言い方かもしれないけど、そこに君(光一)がいるということだったり、君と僕がつながるということだったり、
そしてファンの人達と僕らがつながるということだったり、それを支えてくれる人たちがつながるということだったり。
こういうことだけで、良いんだなと思いました。そこで何をしていても、強い愛みたいなものでつながってるんだろうなと、客観的に感じることができました。
そこに僕がいなくても、君がいて、君と僕がつながっているのだから、君を通して僕も皆もつながることができる。そこにはもう特別なことなんかいらない。
こういう気持ちを剛さんが感じてくれたのだとしたら、本当にこのパーティをやってよかったんだなと思いました。この日の感想はこれに尽きる。
剛 「画面の先のカワイコちゃんたち。いつもありがとう。僕は、きみたちのことをいつまでも愛してる(キリッ)。これからも僕のことを変わらず愛して欲しい(チュッ)。
…ステージじゃないとこんなことも言えるんですよ。
光 「こっちにいるオレの身にもなれよー(笑)
剛 「光一くんも言ってくださいよ。20周年なんやから。
光 「ボクはいつまでたってもこんな感じなんで。
剛 「皆さん、素晴らしい一日にして下さって本当にありがとうございました。
11 Anniversary
最後に光一さんと、ファンが剛さんパートを歌います。当然のようにこの曲を歌うだろうなって誰もが思った。 記念日に歌うのがふさわしいからじゃなくて、記念日じゃなくたって、20周年じゃなくたって、いつだって君のことが大切だよという気持ちですよね。
光一さんを真上から捉えたカメラには、ステージ上に記された「T × K」の立ち位置のマークが。「T」のところには誰も立っていませんが、光一さんと同じように照明が当たっています。
剛さんはカラーペンも使いながらスケッチブックにずっと筆を走らせてました。演奏が続く中で二人からご挨拶。
光 「皆さんのおかげで今回のイベントが成立したと思います。剛くんが戻ってきた際には、完全な二人が皆さんにお届けできるように。
それまで待っていて欲しいと思います。皆さん今日は本当にありがとうございました。
剛 「ありがとうございました。
完全な二人ってのは、いろんなふうに取れるなあと思いましたが、今だって二人だけど画面越しだからね、って意味だと思う。
二人が同じ場所にいる、ってことが光一さんにとっての「完全」の定義なんだよね…二人がいれば完全なんだよ…すげえな…。
ご挨拶終わりで、正面ステージから沢山の花火が打ち上がり、最後にもうワンフレーズ歌って本編終了でした。 最後に見せてくれた剛さんのスケッチブックには、KinKi2人のカワイイ絵と「いつもありがとう」という感謝の言葉が綴られていました。同時にスタジアムのナイター照明が点灯し、客席を明るく照らしました。
光 「剛くん、絵上手だね。
剛 「僕は君の絵も好きなんですけどね。
光 「オレはやめたほうがいい(笑)。あの場でよく書けるもんだなー。みんなの声聞こえてた?みんなすっげー、すっげー…
※光一さんかわいすぎか。
剛 「聞こえてた。それを聞きながら書きました。
光 「よかった。KinKiのライブでここまで歌ってくれたの初めてじゃないかな。
剛 「ちょっと鳥肌立ちました。
※えーアニバコンとかもありましたからね!思いだして(笑)
光 「恐らく二人で立つステージってのは最短が東京ドームとかなのかな。
剛 「その時には『突発LOVE』も歌いたいですね。
光 「その前にシングルカットする可能性もあるし。でもその前に『The Red Light』を歌いたいですよ。
剛 「歌いたくて仕方ないんですけどね。僕の耳がレッドライトなんでほんとすいません。
光 「でもこういった状況で、今日イベントやって本当に良かったと思うし、なんかオレはワクワクしてます。今後に対して。
そのワクワクみたいなものを今後形にしていければいいなって。
「それではこのへんで僕もお暇します」といって、ステージ奥に歩いていく光一さん。「じゃいつもの感じで…」と言い、 ビジョンの剛さんの横に立って、「オレタチ…キンキキーーッズ!」と二人で照れくさそうに声を揃えて手を掲げ、はけていきました。
すぐに客出しになりましたが、会場には「硝子の少年」から順にシングル曲が流れ初め、ファンがそれに合わせていつまでも歌っていました。
ちなみに「いつもの感じ」といっていますが、前回のウィアコンの曲中で言ってた「We are KinKi Kids!」を除いては、 「オレタチ…キンキキーーーーッズ!」と言ったのは10年ぶりぐらいなのでは。97年の映像見て「オレ、これが剛くんって感じやわあ」と古参ヲタみたいなことを言ってましたけど、
二人の記憶の中では、20年前も昨日もさほど変わりがないというか。そこに特別な何かがあるわけでもなく、「あれ、いつも言ってるよね?言ってないっけ?」みたいな。
そういう何気なさを大事にしてきたグループだよ…。だから彼らはここぞという時に「Anniversary」を歌ってきたのだと思う。
そして終わってからじわじわくる光一さんのすごさですよ。ほぼ一人で、何を話すか、何を歌うかを、2時間半即興でコンダクトした。 こんなことをこの規模で、なんて、恐くて普通できないって。でも、逆境にある時ほど燃えるのが光一さんだとも思いますのでね。
これをやらいでかという気持ちだったんだと思います。しかも、そこには剛さんへの配慮だって最大限にありました。 これでもかと「剛くんいいよ!」を連発し、憚らずにそのパートナーシップをノロけ、ステージにいない剛さんを誰よりも尊重していた。
こんなどストレートな振る舞いに励まされない人はいない。大胆かつ繊細。今まで見たいつの時間よりも堂本光一が堂本光一らしかったと思う。王子でした。
とにかく、こんなありえないイベントを、ひとまずは皆が幸せな気持ちで終えることができた。その高揚感に酔いしれた1日目でした。
以 上
KinKi Kids Party!~ありがとう20年~
@横浜スタジアム , 2017.07.15-16
