野沢温泉 共同浴場


 野沢温泉には共同浴場が全部で13箇所あります。共同浴場の名称は下の表のとおりです。
 公式サイトに書いてある泉質とそれぞれの共同浴場に掲載されている実際の泉質に差異があるので、両方とも掲載しました。また、源泉名も記しました。

 野沢温泉の共同浴場には、湯まもりの仏様として、大湯の薬師三尊をはじめとし、残りの12箇所の共同浴場には十二神将が祀(まつ)られています。
 薬師三尊というのは、薬師如来を中尊として、その左側に左脇侍の日光菩薩、その右側に右脇侍の月光菩薩(がっこうぼさつ)を配置した仏様の総称のことです。
 また、十二神将というのは、薬師如来を守護する十二の武将たちのことです。さらに、十二神将にはそれぞれ本地(化身前の本来の姿)の如来・菩薩・明王があります。それを本地仏といいます。その本地仏を「まもり仏」に併せて記しました。
 十二神将は、薬師如来の十二の大願(十二誓願)に応じて、それぞれが昼夜の十二の時、十二の月、または十二の方角を守るといわれています。そのため十二支(干支)が配当されています。その干支も記しました。ちなみに、野沢温泉では、干支とは方角を指しています。大湯を中心とした方角を指しているそうです。

野沢温泉の共同浴場
No. 施設名 公式サイトの泉質名 実際の泉質名 源泉名 まもり仏 十二神将 干支
1 おおゆ
大湯
単純硫黄泉 単純硫黄泉
(低張性アルカリ性高温泉)
大湯 やくしさんぞん
薬師三尊
2 まつばのゆ
松葉の湯
含石膏−食塩・硫黄泉 含硫黄−ナトリウム・カルシウム−硫酸塩泉
(低張性アルカリ性高温泉)
大釜 みろくぼさつ
弥勒菩薩
くびらたいしょう
宮毘羅大将
3 あきはのゆ
秋葉の湯
含芒硝−石膏・硫黄泉 含硫黄−ナトリウム・カルシウム−硫酸塩泉
(低張性アルカリ性高温泉)
大釜 せいしぼさつ
勢至菩薩
ばさらたいしょう
伐折羅大将
4 なかおのゆ
中尾の湯
含石膏−食塩・硫黄泉 含硫黄−ナトリウム・カルシウム−硫酸塩泉
(低張性アルカリ性高温泉)
茹釜、下釜混合 あみだにょらい
阿弥陀如来
めきらたいしょう
迷企羅大将
5 しんでんのゆ
新田の湯
含芒硝−石膏・硫黄泉 単純硫黄泉
(低張性アルカリ性高温泉)
茹釜、下釜混合 かんのんぼさつ
観音菩薩
あんちらたいしょう
安底羅大将
6 じゅうおうどうのゆ
十王堂の湯
含石膏−食塩・硫黄泉 単純硫黄泉
(低張性アルカリ性高温泉)
十王堂の湯 にょいりんかんのん
如意輪観音
あにらたいしょう
頞儞羅大将
7 よこちのゆ
横落の湯
含石膏−食塩・硫黄泉 含硫黄−ナトリウム・カルシウム−硫酸塩泉
(低張性アルカリ性高温泉)
茹釜、下釜混合 こくうぞうぼさつ
虚空蔵菩薩
さんちらたいしょう
珊底羅大将
8 くまのてあらゆ
熊の手洗湯
含石膏−食塩・硫黄泉 単純硫黄泉
(低張性アルカリ性高温泉)
熊の手洗湯 じぞうぼさつ
地蔵菩薩
いんだらたいしょう
因達羅大将
9 かみてらゆ
上寺湯
含石膏−食塩・硫黄泉 含硫黄−ナトリウム・カルシウム−硫酸塩泉
(低張性アルカリ性高温泉)
上寺湯 もんじゅぼさつ
文殊菩薩
はいらたいしょう
波夷羅大将
10 あさがまのゆ
麻釜の湯
含芒硝−石膏・硫黄泉 含硫黄−ナトリウム・カルシウム−硫酸塩泉
(低張性アルカリ性高温泉)
下釜 だいいとくみょうおう
大威徳明王
まこらたいしょう
摩虎羅大将
11 かわはらゆ
河原湯
含石膏−食塩・硫黄泉 単純硫黄泉
(低張性アルカリ性高温泉)
河原湯 ふげんぼさつ
普賢菩薩
しんだらたいしょう
真達羅大将
12 しんゆ
真湯
単純硫黄泉 単純硫黄泉
(低張性弱アルカリ性高温泉)
真湯 だいにちにょらい
大日如来
しょうとらたいしょう
招杜羅大将
13 たきのゆ
滝の湯
含石膏−食塩・硫黄泉 単純硫黄泉
(低張性アルカリ性高温泉)
滝の湯 しゃかにょらい
釈迦如来
びからたいしょう
毘羯羅大将


地方別一覧表へ   Go Home