温泉名 | とびらおんせん 扉温泉 |
施設名 | みょうじんかん 明神館 |
所在地 | ながのけんまつもとしいりやまべ 長野県松本市入山辺8967 |
場所概略 | 長野自動車道の塩尻ICより県道63号線を北上する。県道297号線を経由して、県道67号線をひたすら行く。扉温泉まで行ったらY字路を直進するとある。 |
駐車場 | 専用駐車場あり。50台くらい停められる。無料。 |
営業時間 | 「白龍」および「雪月花」は24時間。「空山」は22:00まで。 |
料金 | 宿泊者は\0。日帰り入浴不可。 |
風呂数 | 男女別露天風呂各2、男女別半露天風呂各1、男女別内風呂各1 |
脱衣所 | 男女別各3 |
泉質 | アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉) |
湯色 | 無色透明 |
問合せ先 | 0263-31-2301 |
入湯日 | 2020/10/3 |
感想 | 食事やおもてなしがすばらしかった。浴場は3箇所あった。大浴場「白龍」、立ち湯「雪月花」、そして寝湯「空山」と名付けられている。お湯は循環しているが、ちょうどいい温度のお湯でよかった。また、浴場ごとにコンセプトが違っていて、お湯を楽しめる仕組みがされていた。実測温度は、白龍の内風呂は40.3度C、露天風呂は40.9度C、雪月花の露天風呂は40.9度C、そして空山の半露天風呂は40.4度Cだった。源泉温度40.2度C。pH値9.2。 |
評価 | 5 |
扉温泉 明神館は扉温泉の一軒宿になります。昔は湯元 群鷹館という温泉宿があったのですが、2020年10月現在では明神館だけになってしまいました。
明神館は日帰り入浴不可の温泉施設になります。しかし、近くにある桧の湯が日帰り入浴施設になっているので、扉温泉に日帰り入浴したいのであれば扉温泉 桧の湯に入ればいいです。
今回私たちはGo To トラベルで宿泊費が安くなったので、高級旅館である明神館に宿泊することにしました。
扉温泉 桧の湯の分岐点のY字路を右に行き、少し進むと扉温泉 明神館の駐車場が右側にあります。
駐車場には案内板がありました。私たちは明神館の正確な位置がわからなかったので、その案内板を見ていました。すると、明神館の従業員らしき人たちが私の車にやってきました。そして、明神館の玄関まで案内してくれました。
私はこの対応にびっくりしました。なぜ私たちが明神館の宿泊客だとわかったのでしょうか。私たちが初訪問で、車のナンバーを教えたわけでもないのに! 私たちが宿泊客だとわかっているような対応でした。監視カメラでもあるのか、と思いました。その理由はあとになってわかりました。
先ほども述べましたが、扉温泉 明神館は扉温泉の一軒宿になります。そのため、桧の湯の分岐点を過ぎれば、明神館に行くしかありません。しかも、案内板を見ているということは地元の方ではなく宿泊客だと、従業員の方々は察したのだと思います。
玄関まで車を誘導されて、明神館に到着しました。車の鍵を従業員に預け、私たちは明神館の中に入りました。
ロビーは広々としていました。バイオリンの生演奏も行われていました。ロビーはフロントだけではなく、売店、サロン、そして談話室などがありました。
受付を済ませ、私たちは宿泊する部屋に案内されました。ここで11,000円分の地域共通クーポンをもらいました。
私たちが宿泊した部屋です。305号室の「苧環」という名前の部屋です。明神館では各部屋に植物の名前が付けられています。
苧環は「オダマキ」と読みます。「小田巻」とも書きます。別名は「糸繰草(イトクリソウ)」です。キンポウゲ科に属する植物です。
苧環とは、布を作るときに糸を巻いて環状にしたものをいいます。糸の元となる植物として苧(お)が使われていました。そのため、苧を環状にしたものを「お・たまき」から転じて「おだまき」と呼ぶようになったそうです。ちなみに、苧は別名「カラムシ」と呼ばれています。
植物のオダマキは、その苧環に花の形が似ていることから付けられました。花の形が似ているだけで、植物のオダマキから苧環を作ることはできないそうです。
10畳の和室の奥には洋室の部屋がありました。2つの広々とした部屋があって、これだけでも満足でした。
洋室のテーブルには、お菓子として「采女(うねめ)」がありました。おいしかったです。扉温泉オリジナルのお菓子だそうです。山芋入りの生地に粒あんが入った和菓子です。私の友人がこれをおいしいと言っていたので、フロントの隣にある売店でお土産として買いました。Go To トラベルでもらった地域共通クーポンで買ったので、実質無料で買いました。すばらしい、Go To トラベル!
ちなみに、采女とは天皇の食事や身の回りに奉仕した女官のことをいいます。
部屋の冷蔵庫にはビールや清涼飲料が入っていました。無料で飲むことができます。さらに、持ち帰ってもいいとのことでした。太っ腹です!
洋室の奥には暖炉がありました。マントルピースと呼ばれている暖炉周りに装飾のある暖炉でした。といっても、本物の暖炉のように薪で火を点けるものではありません。
左写真をクリックすると、点火した写真が現れます。
大浴場「白龍」の入口です。
大浴場「白龍」の内風呂です。八角形の内風呂がありました。左奥には露天風呂があります。
白龍の内風呂の実測温度は40.3度Cでした。
大浴場「白龍」の露天風呂です。浴槽下には石が埋め込まれていて、足つぼマッサージのようになっていました。歩くと痛かったです。
白龍の露天風呂の実測温度は40.9度Cでした。
立ち湯「雪月花」です。手前のほうは普通の高さの浴槽ですが、奥のほうは浴槽の中に階段があり、深くなっています。深さは約1mほどです。奥のほうは屋根がないため、私的には露天風呂になります。
雪月花の露天風呂の実測温度は40.9度Cでした。
寝湯「空山」です。空山は旅館の外にあります。そのため、22時までの利用になっていました。
空山の半露天風呂の実測温度は40.2度Cでした。
夕食です。夕食は和食と洋食が選べます。和食は信州ダイニング「TOBIRA」、洋食はフランス料理で、ナチュレフレンチ「菜」と名付けられています。和食処は英語表記、洋食処は漢字表記という逆の表記になっているのは、何か理由がありそうです。
私たちは洋食を選びました。そのため、ナチュレフレンチ「菜」に行きました。
以下、料理の抜粋写真です。
左写真の左側は信州サーモンです。
信州サーモンとは、長野県水産試験場が約10年かけて開発したマスだそうです。ニジマスとブラウントラウトを交配した品種だそうです。サーモンという名前ですが、サケではなくマスです。
信州サーモンの味はサーモンに似ていました。サーモンよりもねっとりとしていて、とろけるような舌ざわりでした。おいしかったです。
メインディッシュの魚料理のオマールエビとアスパラガスです。
メインディッシュの肉料理の仔羊ロース肉です。
肉は歯ごたえがありました。ちょっと硬かったです。
夕食後に部屋に戻ると、テーブルの上に女将さんからのメッセージが書かれた置き手紙と弁当箱のようなものがありました。弁当箱のようなものの中にはおにぎりが入っていました。おにぎりの具は明神館オリジナルの「とっから味噌」でした。
花敷温泉 囲炉裏の御宿 花敷の湯と同じような演出でした。すばらしい!
ありがたくおにぎりをいただきました。
朝食です。朝食も和食と洋食が選べます。私たちは前日同様に洋食を選びました。ナチュレフレンチ「菜」に行きました。
ジュースです。左写真の左から、はちみつ入りの牛乳、リンゴジュース、そしてニンジンジュースです。
はちみつ入りの牛乳はおいしかったです。
朝食は1つのお皿に料理がまとめて載っているスタイルでした。あとは別にパンがありました。
ちなみに、以前は施設の外に混浴露天風呂があったのですが、2020年10月現在はありませんでした。混浴露天風呂に行くには、いったん施設の外に出て、階段を下りないと行けないような場所にありました。管理が難しい、階段の上り下りが大変などの理由でなくなってしまったのでしょうか。
至れり尽くせりの宿ですばらしかったです。さすが高級旅館という感じのおもてなしでした。