温泉名 | きさらづみかづきおんせん 木更津三日月温泉 |
施設名 | すぱみかづきりゅうぐうじょう スパ三日月龍宮城 |
所在地 | ちばけんきさらづしきたはまちょう 千葉県木更津市北浜町1 |
場所概略 | 東京湾アクアラインの木更津金田ICより案内看板にしたがって約5分。 |
駐車場 | 専用駐車場あり。乗用車1,300台、バス50台停められる。5時間までは無料。それ以降は1時間ごとに300円。 |
営業時間 | 平日 10:00〜24:00、土休日 9:00〜24:00 |
料金 | 平日 \2,300、休日 \2,800、18:00からは\1,800 |
風呂数 | 半露天風呂6、内風呂4、水風呂1、サウナ3(全て各男女別) |
脱衣所 | 男女別各1 |
泉質 | ナトリウム−塩化物強塩泉 |
湯色 | 薄黄色 |
問合せ先 | 0438-41-8111 |
入湯日 | 2002/5/18 |
感想 | 2001年7月に開店。でかい。すごい施設を造ったなあと感心してしまうくらい規模がでかい。お風呂だけでなく、プールもある。浴場は1階と3階に分かれていて、1ヶ月ごとに男女入れ替わりになる。3階の「富士の湯」は、内風呂として150m流水風呂、乙姫の湯、木の香の湯、水風呂、サウナがある。また、半露天風呂のほうは歩行浴、うみほたるの湯、望橋の湯、楊貴妃の真珠風呂、コーヒー風呂、薬湯がある。プールにも同じような風呂がある。1日中遊ぶことができる場所である。 |
評価 | 5 |
木更津三日月温泉は東京湾横断道路(東京湾アクアライン)の千葉県側近くにあります。
木更津三日月温泉に行くには、東京湾横断道路の木更津金田ICより看板が出ているので、それにしたがって行けば着くことができます。ICから車で約5分で行くことができ、非常に交通の便がいいところです。
木更津三日月温泉 スパ三日月龍宮城は、2002年7月にオープンしたそうです。東京湾アクアラインからも見えるのですが、外装は新しくて、きれいでいいなあと思いました。施設に入る入口には大きな門が建っていました。吉兆門と呼ばれているそうです。この吉兆門は幸福と健康を願う門だそうです。龍宮城に来て、幸運が訪れることを願って建てられたものだそうです。
施設内に入り、いざ目の前にするとその大きさには圧倒されます。鉄筋5階建ての建物がカメラに入りきらないくらいに幅を利かせています。施設前面には駐車場があるのですが、これまた広い! 駐車場だけでも乗用車が1,300台も停めることができます。さらに、バスが50台! 観光施設として建造されただけあって、駐車場も大きいですね。敷地面積約31,000坪(約102,479m2)、延べ床面積約5,200坪(17,190m2)もあります。すごい大きな建物を造ったなあと感じました。
スパ三日月龍宮城内に入ると、ロビーの床は総じゅうたん張り! 照明も明るい色に設定されていて、本当に龍宮城に来たのではないかと思わせるような造りになっていました。このロビーは「雅(みやび)のロビー」と呼ばれているそうです。いろいろと呼び名があるみたいで面白いですね。
大浴場は2つありました。それぞれ「龍宮の湯」と「富士の湯」と呼ばれていました。どちらも階全体を使っているくらいの大きさでした。また、ロッカールームもすごく大きなものでした。何と、階全体がロッカールーム! しかもそれが男女別にあるのですから、2つの階の全体がロッカールームになっているのです!! 2階と4階それぞれがロッカールームになっているのには驚きました。本当にすごい施設だなあと改めて思いました。
私が来たときには富士の湯が男性用浴場になっていました。龍宮の湯と富士の湯は1ヶ月ごとに男女入れ替わりになるそうです。浴場内に入ると、いきなり流れるプールではなく、流れるお湯?と呼べばいいのでしょうか、そんな感じで歩行浴ができる場所がありました。途中にはくつろげたり、楽しめる場所があり、それらにもいろいろと呼び名がありました。「滝の瀬」、「滝殿」、「竜の飛沫(ひまつ)」、「隆泉」、「想いの湯」、「夢の湯」、「湯楽」、そして「うねりの湯」などと呼ばれていました。滝の瀬や滝殿は文字通り滝が流れていて、そこが遊べる場所になっていました。他にもいろいろと面白い場所があり、歩行浴だけでも充分に楽しめる場所でした。歩行浴の浴槽にこれだけの施設を造ることもすごいアイデアだなあと思いました。
歩行浴から出たあと、私は木の香の湯へと向かいました。木の香の湯というのは、たるの形をした木の浴槽に入浴剤や花などが入っているお湯でした。私が入ったときにはバラの花が浮かんでいました。バラの湯といったところでしょうか。しかし、バラの花が浮かんでいるだけで木の香りがしませんでした。バラの香りがする入浴剤が入っているためか、バラの香りはするのですが、木の香りはしませんでした。もっとも、6、7人が入ればいっぱいになってしまうくらいの小さな浴槽では、漂うほどの木の香りはするはずもありませんね。木の浴槽に入っているという雰囲気を味わう意味ではいいかもしれません。
ここまでの歩行浴と木の香の湯はいずれもただのお湯でしたが、ようやく温泉と呼べる浴槽に入ることになりました。乙姫の湯です。乙姫の湯は温泉が入っている内風呂です。ようやく温泉に入ることができると思い、ワクワクしながら乙姫の湯に入りました。乙姫の湯のお湯の色は薄い黄色でした。泉質はナトリウム−塩化物強塩温泉です。旧名だと食塩泉ですね。なめてみると確かにしょっぱい。う〜ん、温泉だなあと思いました。この木更津三日月温泉は地下800mから自噴している温泉だそうです。東京湾近くの温泉によくあるナトリウム−塩化物温泉です。柏温泉もそうですね。
浴槽は広くて20人くらいは余裕で入ることができます。入浴している人たちは歩行浴や露天風呂のほうに目が行ってしまい、内風呂の温泉である乙姫の湯に入る人はあまりいませんでした。それでも、温泉に入っているという実感が湧いてきて、私としてはすばらしいと思いました。
次はいよいよ外です。外には屋根が付いた半露天風呂がありました。こちらの浴場も規模が大きいものでした。半露天風呂の浴場は上段と下段に分かれていました。上段には「楊貴妃の真珠風呂」、「コーヒー風呂」、そして「薬湯」がありました。下段には、「歩行浴」、「うみほたるの湯」、そして「望橋の湯」がありました。
私はまず下段の方から攻めました。下段の歩行浴は、内風呂にあった歩行浴とは規模も大きさも違っていました。浴槽の長さは10mくらいしかありませんでした。また、お湯の深さも10cmくらいで、足首までしか浸かれないようになっていました。しかし、足の裏に刺激を与えるための石が埋め込まれていて、歩くたびに足の裏に刺激を与えてくれました。
次は、うみほたるの湯に入りました。うみほたるの湯は温泉が入っている半露天風呂です。こちらも乙姫の湯と同じように薄い黄色のナトリウム−塩化物強塩温泉が入っている浴槽でした。外にある分開放的に入浴できました。
そして、望橋の湯です。字の通り、橋を望むということで東京湾アクアラインを望むことができる浴槽でした。中に入っているのはただのお湯に入浴剤を入れただけのものでしたが、ジャグジーでよかったです。私が入ったときは天気が悪くていい景色が望めませんでしたが、冬になると東京湾アクアラインだけでなく、富士山も見ることができるそうです。だから「富士の湯」なんですね。(^o^) こちらから望む東京湾アクアラインは遠くにあったので、向こうからはよほどの望遠レンズを用いなければ見えないと思います。
これら下段の浴槽を楽しんだあと、私は上段の方へ行きました。上段には3つの浴槽があり、それぞれ色の違うお湯が満たされていました。しかし、どれも入浴剤を入れただけのものでした。薬湯は薬の成分が入ったものが入っていました。コーヒー湯はコーヒーの色と香りがしました。そして、私がもっとも興味深かったのが、楊貴妃の真珠風呂でした。これは白い色をしていました。解説によると、楊貴妃が好きだった真珠のエキスが入っているそうです。楊貴妃はこの真珠風呂を入ることによって、世界三大美女と呼ばれる美しさを保ったそうです。実際に入ってみると、お湯は絹のようになめらかでした。肌がつるつるしました。これが本物の真珠エキスを入れていたらどんなにすばらしいことでしょうか、と思いました。でも、そうすると値段が高そうですね。上段の浴槽は温泉ではなかったのですが、いろいろな成分入りの入浴剤が入っていて、楽しめました。
以上で裸で入る浴場の紹介は終わりなのですが、実はこのスパ三日月龍宮城には、水着着用のプール施設まであるのです。しかも、2つも! それぞれ「アクアパーク」、「オーシャンスパ」と呼ばれている施設があります。私はそちらにも入ったので、これから紹介させていただきます。
アクアパークは建物内にある屋内プール施設です。大きな流水プールがありました。そこに70mもある流水ジェットコースター(ドラゴンスライダー)が流れ込んできていました。なかなか迫力ありそうです。家族で楽しめそうな場所だと思いました。
オーシャンスパは屋外にあるプール施設です。25mプールもありました。また、100mの長さがあるプールもありました。そして、サウナや水着着用でのお風呂もありました。その中に、楊貴妃の真珠風呂もありました。それだけではありません。展望サウナと称したサウナまでもありました。まさに至れり尽せりでした。もう時間がいくらあっても足りない!というくらいに楽しめそうな施設ばかりでした。1日中遊んで過ごせそうでした。本当に巨大な施設でした。とても満喫できました。
温泉といういう点では満足できないかもしれませんが、遊ぶという点では楽しめました。東京湾アクアラインを通るときには、ぜひ寄ってみてください。