温泉名 | くさつおんせん 草津温泉 |
施設名 | ならや 奈良屋 |
所在地 | ぐんまけんあがつまぐんくさつまちくさつ 群馬県吾妻郡草津町草津396 |
場所概略 | 関越自動車道渋川伊香保ICより国道17号線、国道353号線、国道145号線、国道292号線経由で草津方面へ行く。草津交差点を右折し、バスターミナル交差点を左折して湯畑方面に行く。湯畑近くにあるセブンイレブン手前の道を左折すると、右側にある。 |
駐車場 | 施設から離れた場所にある。宿泊者は玄関手前に停めたあとに従業員が移動してくれる。宿泊者は\0。 |
営業時間 | 宿泊者は24:00〜1:00以外は24時間 |
料金 | 宿泊者は\0 |
風呂数 | 男女別半露天風呂3、男女別内風呂3、貸切半露天風呂2、貸切内風呂1 |
脱衣所 | 男女共用3、男女別各1 |
泉質 | 酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)(低張性酸性高温泉) |
湯色 | 無色透明 |
問合せ先 | 0279-88-2311 |
入湯日 | 2020/7/11 |
感想 | 1877年(明治10年)創業の老舗旅館。浴場は「将軍御汲上の湯」と「花の湯」と呼ばれる男女別大浴場と「檜」、「信楽」、そして「家族風呂」の3つの貸切風呂がある。男女別浴場は24:00〜1:00に清掃に入る。そこから男女が入れ替わる。お湯は草津のお湯を感じさせる酸っぱさだった。でも、湯守さんが管理しているだけあって、肌触りが良かった。強酸性のお湯なのになめらかな肌触りだった。将軍御汲上の湯の浴場には、丸い形状の内風呂が1つと四角い形状の半露天風呂が1つあった。実測温度は、内風呂は41.9度C、半露天風呂は42.6度Cだった。花の湯の浴場には内風呂が2つと半露天風呂が2つあった。内風呂は六角形の浴槽と松の浴槽があった。松の浴槽は1人用の浴槽だった。半露天風呂は隅切りがある四角い浴槽と壺の浴槽があった。壺の浴槽は1人用の浴槽だった。花の湯のお湯もなめらかだった。実測温度は、内風呂の六角形の浴槽は40.7度C、松の浴槽は41.4度Cだった。半露天風呂の四角形の浴槽は40.5度C、壺の浴槽は41.4度Cだった。加水なし、加温なし、循環・ろ過なし、入浴剤なし、そして消毒処理なしの源泉掛け流し。源泉は白旗源泉。源泉温度50.8度C。pH値2.1。 |
評価 | 5 |
新型コロナウイルス感染症の影響で2020年4月16日に緊急事態宣言が発令されたため、2020年のゴールデンウィークに私はどこにも行きませんでした。
5月25日に緊急事態宣言が解除、そして6月19日に外出自粛要請が解除されたので、私は温泉宿泊旅行に行くことにしました。行った場所は草津温泉 奈良屋です。
草津温泉 奈良屋は1877年(明治10年)創業の老舗旅館になります。
奈良屋には「湯守」という温泉を管理する職人さんがいらっしゃいます。この湯守ですが、江戸時代に温泉(源泉)の管理人としてその地位が与えられたことから始まった職業だそうです。
奈良屋の源泉は草津温泉の白旗源泉になります。白旗源泉は共同浴場の白旗の湯と同じ源泉になります。
奈良屋の外観です。老舗旅館という雰囲気を漂わせています。
私たちが宿泊した部屋です。ゆけむり館4階の客室「ききょう」です。
奈良屋は大きく分けて「泉游亭」、「ゆけむり館」、そして「湯館」の3つの建物があります。泉游亭は高級客室、ゆけむり館は標準客室のような区分になっています。湯館は浴場です。
ゆけむり館は2階から5階まで客室になっています。各階ごとに名称があり、2階は「つばき」、3階は「あじさい」、4階は「ききょう」、そして5階は「なでしこ」と呼ばれています。
部屋に着いて早速、私は大浴場に行きました。
大浴場は「将軍御汲上(おくみあげ)の湯」と「花の湯」と呼ばれている2つの浴場があります。夜の24時〜1時は大浴場の清掃が行われ、そのあとに男女が入れ替わります。そのため、宿泊すればどちらの浴場にも入ることができます。男女別の時間帯の区分は下表のとおりです。
時間帯 男性 女性 14:00〜24:00 将軍御汲上の湯 花の湯 1:00〜10:30 花の湯 将軍御汲上の湯
ちなみに、日帰り入浴もやっています。日帰り入浴時間は12:30〜14:00です。ということは、10:30〜12:30の間に再び男女が入れ替わることになると思われます。
「将軍御汲上の湯」の入口です。
脱衣所からは階段を下りて浴場内に入ることになります。
御汲上の湯の内風呂です。実測温度は41.9度Cでした。
草津のお湯は酸性が強いため(白旗源泉だとpH値2.1)刺激が強く、ピリピリするような肌触りがあります。しかし、奈良屋のお湯はなめらかな肌触りでした。
奈良屋では、源泉を湯小屋に溜めて一晩寝かせることによって、46〜47度Cまで下げるそうです。さらに、湯もみをすることによってなめらかな肌触りのお湯ができるそうです。湯守さんの職人技によって、最高のお湯とおもてなしを感じ取ることができました。
御汲上の湯の半露天風呂です。実測温度は42.6度Cでした。
上空は屋根で覆われていました。
夕食です。
夕食は会席料理でした。味ですが、濃い味の料理はあまりなく、全体的に薄い味の料理が多かったです。でも、おいしかったです。
奈良屋には貸切風呂が3つあります。「檜」、「信楽」、そして「家族風呂」です。檜と信楽は半露天風呂、家族風呂は内風呂になります。
私は檜に入りました。
借りた鍵で檜の扉を開けると、いきなり部屋がありました。部屋の奥に半露天風呂がありました。
貸切半露天風呂は2人が入ればいっぱいになるほどの大きさでした。
次の日の朝、私は男女が入れ替わった花の湯の浴場に行きました。
花の湯の内風呂です。実測温度は40.7度Cでした。
六角形の浴槽でした。肌触りは、湯守さんが管理しているだけあって、相変わらずなめらかな肌触りでした。
六角形の浴槽の奥に松の木をくりぬいた浴槽がありました。1人用の浴槽です。実測温度は41.4度Cでした。
松の木の浴槽は「不老長寿の湯」と呼ばれています。古来より松は千年の寿と云われています。その松と草津の名湯が調和して不老長寿に良いということが書かれていました。
花の湯の半露天風呂です。実測温度は40.5度Cでした。
花の湯の壺の形をした半露天風呂です。1人用の浴槽です。実測温度は41.4度Cでした。
朝食です。朝食も薄い味でした。