温泉名 | もとゆおんせん 元湯温泉 |
施設名 | えびすや ゑびすや |
所在地 | とちぎけんなすしおばらしゆもとしおばら 栃木県那須塩原市湯本塩原153 |
場所概略 | 東北自動車道の西那須野塩原ICより国道400号線を西へ行く。元湯方面へ。秘湯の宿 元泉館の隣り。 |
駐車場 | 専用駐車場あり。10台くらい停められる。無料。 |
営業時間 | 10:00〜17:00 |
料金 | \500 |
風呂数 | 混浴内風呂2、女性専用内風呂1 |
脱衣所 | 男女別各1 |
泉質 | 含硫黄−ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉(硫化水素型)(低張性中性温泉) |
湯色 | 白濁色 |
問合せ先 | 0287-32-3221 |
入湯日 | 2001/7/9 |
感想 | 「梶原の湯」と「弘法の湯」がある。梶原の湯は元湯最古の湯で、ちょっとぬるい。飲泉できる。飲んでみたらやっぱり苦かった。弘法の湯は間欠泉になっていて、5、6分くらいの間隔で湯が出てくる。こちらはちょっと熱い。 |
評価 | 4 |
元湯温泉 ゑびすやは、私が「一人旅 −北へ−」編で69番目に行った温泉です。そして、56番目に入った温泉です。
元湯温泉は栃木県の塩原町にあります。
元湯温泉に行くには、東北自動車道の西那須野塩原ICより国道400号線を北西に、道なりに行けば着くことができます。
元湯温泉近くの温泉地は、塩原温泉郷と呼ばれています。塩原温泉郷とは、愛宕山(あたごやま)温泉、大網温泉、福渡温泉、塩釜温泉、畑下(はたおり)温泉、塩の湯温泉、門前温泉、古町温泉、中塩原温泉、上塩原温泉、甘湯温泉、元湯温泉、そして新湯温泉の13箇所の温泉地を総称した名称です。その中で元湯温泉は、塩原温泉郷発祥の地ともいわれていて、最も奥に位置しています。
国道400号を北西方面に向かっていくと、まず「大網温泉」という看板が見えてきます。このあたりから塩原温泉郷に入ります。国道400号線沿いには温泉街らしく、宿などの建物が並んでいます。しかし、その温泉街を通り抜けてください。西那須野塩原ICより約23.5kmで、元湯方面の看板が出てきます。そこを左折してください。あとは山道を行けば元湯温泉に着くことができます。
元湯温泉には3つの宿があります。「秘湯の宿 元泉館」、「ゑびすや」、そして「大出館」です。私は秘湯の宿 元泉館を訪れたあと、隣りのゑびすやに向かいました。
ゑびすやは秘湯の宿 元泉館の隣りにあります。秘湯の宿 元泉館はコンクリート構造の近代的な建物ですが、それとは対照的で古めかしく情緒ある建物です。木の色が黒ずんでいて昔からある建物という印象を受けました。
ゑびすやには元湯温泉の最古の湯である「梶原の湯」があります。元湯温泉最古ということは、塩原温泉郷の最古の湯ということになります。そのためのたたずまいなのでしょうか?
中に入ると、薄暗い宿でした。最古の温泉の演出は、やはり薄暗いシーンから始まるのが定説みたいです。脱衣所に向かうと、脱衣所もやはり薄暗かったです。ちょっと気になったのが、薄暗くても黄色が混在しているような脱衣所でした。これは明かりのせいなのか、それとも日光のせいなのかはわかりませんでした。幻想的といえばそうかもしれません。
ゑびすやには混浴内風呂が2つあります。混浴内風呂のうち、1つは先ほど述べた元湯最古の湯、「梶原の湯」です。そして、もう1つはその隣りにある「弘法の湯」です。
梶原の湯の方が脱衣所から近かったので、私は梶原の湯から入浴しました。梶原の湯はぬるかったです。最古の湯というだけあって、源泉の温度が低くなってしまったのでしょうか。というのは私の勝手な憶測です。でも、その最古のお湯に入ることができただけでもうれしかったです。サイダーのようにはじける泡が私を包み込んでいき、お湯から体が舞い上がって行くような感覚がしました。なんて、また詩人になってしまいました。
梶原の湯から出て、次は弘法の湯に入りました。こちらは梶原の湯とは対照的に、熱いお湯でした。あまり長くいることはできませんでした。
弘法の湯は間欠泉です。湯口からは5、6分間隔でお湯が出てきます。ここでも吹上温泉の鬼首かんけつ泉と同じように、自然の偉大さを感じました。弘法の湯は、鬼首かんけつ泉ほど吹き上げる量は多くありませんが、出てきたときにはじっと見つめてしまいました。吹き出すお湯は熱く、新鮮なお湯という感じがしました。
他にもゑびすやには女性専用の内風呂もあります。女性専用の内風呂は梶原の湯しかないみたいですが、ぜひ間欠泉の弘法の湯も入ってみてください。