温泉名 | おいがみおんせん 老神温泉 |
施設名 | ごろうかく 伍楼閣 |
所在地 | ぐんまけんぬまたしとねまちおいがみ 群馬県沼田市利根町老神602 |
場所概略 | 関越自動車道の沼田ICより国道120号線(沼田街道)を東へ向かう。約17km行き、大原交差点を右に入ると老神温泉街に到着する。老神バス停を過ぎて、坂を下る途中を左に入った所。 |
駐車場 | 専用駐車場あり。30台くらい停められる。無料。 |
営業時間 | 12:00〜20:00 |
料金 | \1,000 |
風呂数 | 混浴露天風呂4、混浴打たせ湯1、男女別露天風呂1、男女別内風呂各1、貸切露天風呂1 |
脱衣所 | 男女共用2、男女別各1 |
泉質 | 単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉) |
湯色 | 無色透明 |
問合せ先 | 0278-56-2555 |
入湯日 | 2003/6/21 |
感想 | 混浴露天風呂の「赤城の湯」、「岩鏡」、男女別露天風呂の「水鏡」、そして、男女別内風呂の「ひうちの湯」、「しぶつの湯」で、5つあることから五湯めぐりをすることができると謳われている。しかし、男女別内風呂があるので、日帰り入浴客は最多でも4つしか入れない。「岩鏡」は上下2段に浴槽が分かれている。また、上段には打たせ湯もある。景色はいい。「赤城の湯」も2つの浴槽に分かれていて、温度が違っていた。混浴露天風呂は両方とも景色がよかった。「水鏡」は「ひうちの湯」からしか行けず、「ひうちの湯」が女性専用時間帯だったため入れなかった。貸切露天風呂もある。 |
評価 | 5 |
老神温泉は赤城山の北にあります。
老神温泉に行くには、関越自動車道の沼田ICより国道120号線(沼田街道)を東に行きます。約17km行くと大原交差点という交差点が現れます。その交差点を右折してください。右折すると長い下り坂になります。その下り坂を最後まで下ると老神温泉街になります。下り坂を降りると紫翠亭 やまぐちがあります。その紫翠亭 やまぐち付近にT字路交差点があるので、道なりに左に行ってください。その先に老神温泉 伍楼閣があります。
老神温泉 伍楼閣は2005年2月12日までは利根郡利根村にありましたが、現在は沼田市にあります。沼田市、利根郡白沢村、そして利根郡利根村は2005年2月13日より、合併して沼田市になりました。なぜ2月13日という中途半端な日に合併したのかというと、2005年2月13日が日曜日だったからだと思います。
老神温泉 伍楼閣は3つの露天風呂と2つの内風呂、そして1つの貸切露天風呂があることをうたっている温泉施設です。混浴露天風呂の「赤城の湯」、「岩鏡」、男女別露天風呂の「水鏡」、男女別内風呂の「ひうちの湯」、「しぶつの湯」、そして、貸切露天風呂の「もみぢ谷」があります。
これらの浴場ですが、それぞれの浴場が時間帯によって男女が入れ替わったり、女性専用になったりします。
まず混浴露天風呂ですが、赤城の湯は20:00〜22:00は女性専用になります。そして、岩鏡は6:00〜9:00が女性専用になります。内風呂はひうちの湯は12:00〜22:00は男性用内風呂になります。また、しぶつの湯は12:00〜22:00は女性用内風呂です。でも、その時間帯以外は男女が入れ替わります。
ひうちの湯、しぶつの湯ですが、日帰り入浴客が入浴できる時間帯が12:00〜20:00のため、日帰り入浴客はどちらかの浴場しか行けないことになります。さらに、水鏡はしぶつの湯からしか行くことができないため、男性の日帰り入浴客は入ることができません。
つまり、日帰り入浴客に関して言えば、男性の日帰り入浴客は、混浴露天風呂の赤城の湯、岩鏡と男女別内風呂のひうちの湯に入浴することができます。女性の日帰り入浴客は、混浴露天風呂の赤城の湯、岩鏡と男女別露天風呂の水鏡、そして男女別内風呂のしぶつの湯に入浴することができるということになります。男性の日帰り入浴客は3つの浴場、女性の日帰り入浴客は4つの浴場に入ることができるというわけです。
すべての浴場を堪能したいのであれば、宿泊しなければならないということです。このあたりは宿泊客に優先権を持たせている感じですね。
で、ちょっとややこしいので、表を作ってまとめてみました。
伍楼閣浴場一覧表 浴場名 風呂数 備考 赤城の湯 混浴露天風呂2 20:00〜22:00は女性専用。 岩鏡 混浴露天風呂2
混浴打たせ湯16:00〜9:00は女性専用。 水鏡 男女別露天風呂1 しぶつの湯からしか行くことができない。
そのため、12:00〜22:00は女性用。それ以外は男性用。ひうちの湯 男女別内風呂1 12:00〜22:00は男性用。それ以外は女性用。 しぶつの湯 男女別内風呂1 12:00〜22:00は女性用。それ以外は男性用。 もみぢ谷 貸切露天風呂1 宿泊客は500円/30分、日帰り入浴客は1,000円/30分。
施設内にこのような表があればわかりやすくていいと思ったのですが、ありませんでした。浴場案内図のとなりにでも書いてほしいですね。(^o^)
私は最初に岩鏡へと向かいました。岩鏡は浴槽が上下段に分かれていました。上段には浴槽が2つあり、1つが打たせ湯でした。下段には浴槽が1つありました。
岩鏡の下段の浴槽
上段の浴槽はそれぞれ岩と木で囲まれた浴槽になっていました。岩で囲まれたほうの浴槽が打たせ湯になっていました。
お湯は単純温泉なので、そんなに特徴もないという感じのお湯でした。でも、景色がよかったです。冬に行けばすばらしい雪景色を見ることができる露天風呂だと思います。
次に、私は赤城の湯へと向かいました。この赤城の湯は岩鏡と方角が違うため、違った景色を見ることができます。パンフレットによると、 赤城の湯は全国露天風呂百景の1つだそうです。さすがですね。
実際に浴場に入ってみると、薄暗い感じでした。照明を明るくしないで、落ち着いた雰囲気にしているような浴場でした。でも、そんなところがいいと思いました。宿泊客にとっては、夜にこのような落ち着いた雰囲気で入浴できることはのんびりできていいのでは?と思いました。
浴槽は2つあり、それぞれのお湯の温度が違っていました。気分によって入る浴槽を変えることができるのはいいと思いました。
全国露天風呂百景の1つといわれるだけあって景色もいいのですが、私としては岩鏡のほうが広々とした視野で景色を臨むことができるので、こちらのほうがいいと思いました。
最後に、私は内風呂のひうちの湯に行きました。ひうちの湯の壁には尾瀬沼の風景画が書いてありました。浴槽は1つだけで、大きさは10人くらい入れるほどでした。内風呂なので、外の風景は見れないし、大きさもそんなに大きいというわけではなかったので、あまり期待はしていませんでした。そのとおりの結果で、まあ、こんなものかなという感じでした。
一通り温泉を堪能したあと、私は伍楼閣をあとにしました。露天風呂はお薦めです。ぜひいってみてください。
あとでわかったのですが、伍楼閣のパンフレットには老神温泉の由来について書いてありました。それによると、老神温泉のお湯は赤城の神様が発見したそうです。そのため、老神温泉のことを「赤城湯」とも言うそうです。
赤城山の神である大蛇と日光の二荒山(ふたらさん)の神である大ムカデは大変仲が悪く、よく戦いをしていたそうです。ある戦いで、赤城の神は流れ矢に当たり、傷を負ってしまいました。避難するために、赤城の神は老神温泉の地まで逃げました。ここで、赤城の神が矢で岩を突いたところ、こんこんとお湯が噴き出してきたそうです。そのお湯に浸かるとたちどころに傷が治り、追いかけてきた日光の神を追い返すことができたそうです。
今日の「老神」という地名も、追われる神という意味で「追神」と書いていましたが、のちに老いた神が発見したということで「老神」となったそうです。
現在も老神温泉の近くには赤城山があり、その東には日光があります。そして、その間には県境線があります。仲が悪かったから県境線を引いて、群馬県と栃木県に分けたのかもしれませんね。(^o^)