大島温泉　元町　浜の湯

　大島温泉は伊豆大島の玄関、元町港近くにあります。
　大島は伊豆半島の東に位置している島です。面積は91.06km²です。また、周囲を約52kmで囲まれた島で、伊豆諸島の中では一番大きな島です。ちなみにこの大島は、宮城県気仙沼市にある大島、和歌山県西牟婁（にしむろ）郡串本町にある紀伊大島、山口県東南部の瀬戸内海にある周防（すおう）大島（屋代島）、長崎県の西彼杵（にしそのぎ）郡大島町にある大島、そして鹿児島県の奄美諸島にある奄美大島などと区別するために伊豆大島とも呼ばれています。こう見てみると、大島と名付けられた島は全国に点在していて面白いですね。
　伊豆大島と呼ばれているから静岡県と思っている人がいるかもしれませんが、伊豆大島は東京都です。それが証拠に、伊豆大島にある車は品川ナンバーなのです。さらに、伊豆諸島は全部の島が東京都になっています。海を隔てた都内といった感じでしょうか。
　大島温泉に行くには、元町港すぐの道を左に曲がります。そして約300m歩くと、左側に見えてきます。愛らんどセンター御神火温泉よりも元町港から近い場所にあります。

長根浜公園入口 奥にあるのが元町浜の湯

　大島温泉　元町浜の湯は長根浜公園内にある温泉施設です。この長根浜公園は芝生が多くて、広々としています。とてもいい公園です。そして、その中には何と、ゴジラの石像があります。なぜこんなところにゴジラの石像が!?と思って、その近くにある看板を見てみると次のようなことが書いてありました。ゴジラの故郷は大島で、ゴジラは三原山の噴火口から出現したそうです。そして1989年（平成元年）の「ゴジラVSビオランテ」では再び三原山の噴火口から出現しました。しかし、今では三原山の火口の奥深くに眠っているそうです。これには私も驚きました。プロ野球の松井秀喜選手も驚いたことでしょう。確かに、1984年の「ゴジラ」でのゴジラは三原山の噴火口に帰っていきました。そして、5年後の1989年、「ゴジラVSビオランテ」では三原山の噴火口から出現しているのです。その5年の間の1986年に、三原山が噴火しています。ゴジラ、そして御神火（ごじんか）と呼ばれている三原山・・・。発音も似ているし、何かあってもおかしくはない深い関係があるのではないでしょうか。ゴジラの名前は「ゴリラ」と「クジラ」を合わせた名前である、と聞いたことがあるのですが、「ごじんか」から「ゴジラ」になったのでは、と私は推測しております。ちなみに、「ゴジラVSビオランテ」では実際に噴火した三原山の噴火シーンを使っているそうです。

ゴジラの石像（正面）	ゴジラの石像（側面）

　ゴジラの話はここまでにして、元町浜の湯に話を戻しましょう。
　長根浜公園玄関のすぐ左側に元町浜の湯はあります。料金を払って奥へ進むと脱衣所になっています。脱衣所は男女別になっています。そこで水着に着替えて、露天風呂に向かうことになります。
　元町浜の湯は水着着用の共浴露天風呂です。あらかじめ水着を用意してきてください。水着を着用しないと入浴することができませんが、水着を持っていない人は水着の貸し出しも行っています。
　露天風呂へ行くと、コの字型をした大きな浴槽がありました。かなり大きいです。30人は一気に入れるのでは、と思いました。その向こうには大海原がありました。眺めは最高です！　空気が澄んでいれば、富士山も見ることができるそうです。私が行ったときは見れませんでした。
　お湯は少しぬるめでした。お湯を口に含めてみると、しょっぱかったです。ナトリウム・カルシウム−塩化物温泉とわかるくらいのしょっぱさでした。浴槽のふちからはお湯が溢れ出していて、どうやら循環湯ではなさそうです。愛らんどセンター御神火温泉とは明らかに違う味でした。近くにあるのにこんなにも温泉の質が違うのには、ちょっとがっかりでした。それだけに元町浜の湯に入ったときの喜びは大きかったです。
　海を見ながら塩味の温泉に浸かってのんびりできる、そんな場所が元町浜の湯です。