温泉名 | あばがひらおんせん 阿母ヶ平温泉 |
施設名 | せせらぎそう せせらぎ荘 |
所在地 | みやざきけんこばやししつつみ 宮崎県小林市堤1833-2 |
場所概略 | 宮崎自動車道の高原ICより国道221号線を北上する。途中で看板があるので右に入る。林の中の神秘的な暗い下り坂を降りた先にある。阿母ヶ平温泉入口バス停を曲がる。 |
駐車場 | 専用駐車場あり。10台くらい停められる。無料。 |
営業時間 | 6:00〜20:00 |
料金 | \300 |
風呂数 | 男女別露天風呂各1、男女別内風呂各2、男女別水風呂各1 |
脱衣所 | 男女別各1 |
泉質 | マグネシウム・ナトリウム・カルシウム−炭酸水素塩泉(低張性中性冷鉱泉) |
湯色 | 無色透明 |
問合せ先 | 0984-22-3581 |
入湯日 | 2003/8/21 |
感想 | 鉱泉のため源泉はほとんど水。露天風呂が源泉で水だったが、掛け流しのため体によさそう。内風呂2つも源泉でよい。内風呂の1つは備長炭入りで、わざわざ紀伊から送ってもらっているそうだ。 |
評価 | 5 |
阿母ヶ平温泉 せせらぎ荘は、私が「一人旅 −九州へ−」編で14番目に行った温泉です。そして、9番目に入った温泉です。
阿母ヶ平温泉はえびの高原の東にあります。
阿母ヶ平温泉に行くには、宮崎自動車道の高原(たかはる)ICより国道221号線を北上します。約3km行くと阿母ヶ平温泉への案内板が出るので、看板どおりに右側の道へ入ります。下り坂の道を行くことになります。最後まで下りていくと、阿母ヶ平温泉に着くことができます。
この道ですが、神秘的な風景に包まれた感じになる道です。最初は両側を木々に囲まれて進むことになります。そして、阿母ヶ平温泉に到着すると木々のトンネルから昔の町並みが復元されたかのような風景が現れます。かなりいい感じだと思ったので、私は写真を撮ってしまいました。(^o^) 皆さんもそう思いませんか?
この町並み?を抜けて突き当たりまで行くと、阿母ヶ平温泉 せせらぎ荘があります。景観にぴったりな長屋の建物です。
私が朝の7時半ごろ来たのに、もう営業している! 朝早く営業していていいですね。営業時間は6時から20時までです。また、料金が300円というのも安くていいです。
料金を払って、私は浴場へと向かいました。
せせらぎ荘は男女別の露天風呂1つと男女別内風呂が2つある温泉施設です。
お湯は冷鉱泉ということで冷たいです。源泉温度が18.8度C。温度は水同然ですが、ちゃんとした温泉です。炭酸水素イオン(HCO3-)が一番多く、659.5mg/kgあります。
私は内風呂から入りました。内風呂は左右に2つありました。源泉温度が低いため、両方とも加温しています。でも、どちらも源泉! お湯は無色透明で、そんなに特徴はありませんでした。
内風呂の一方には備長炭がたくさん沈んでいました。あとでご主人に聞いたところ、わざわざ紀州から送ってきてもらっているそうです。こだわりがあっていいですね。
2つの内風呂に入ったあと、私は露天風呂へと向かいました。露天風呂は源泉掛け流しだそうです。そのため、露天風呂が冷たい! さすがに長湯できませんでした。でも、源泉掛け流しなので、体にはよさそう。(^o^)
早朝で誰もいなかったので、すべての浴槽の写真を撮ってしまいました。人が入浴しているときに撮るのはあまり好きじゃないので。(^^;
内風呂です。右の浴槽には備長炭が入っていました。
露天風呂。冷たいです。(*_*)
貸切状態だったので、とても有意義な時間を過ごすことができました。
阿母ヶ平温泉 せせらぎ荘の泉質はマグネシウム・カルシウム・ナトリウム−炭酸水素塩泉(低張性中性冷鉱泉)。旧泉質名は含重曹−重炭酸土類泉です。
ここでちょっと気になったことがあったので記させていただきます。
旧泉質名において、「重曹」というのは斜里温泉 湯元館で書いたとおり、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)のことです。一方、「重炭酸土類」というのは、カルシウムイオン(Ca2+)とマグネシウムイオン(Mg2+)に炭酸水素イオン(HCO3-)が合わさったものです。炭酸水素カルシウム(Ca(HCO3)2)、および炭酸水素マグネシウム(Mg(HCO3)2)の総称を言います。なぜ、炭酸水素カルシウムと炭酸水素マグネシウムを「重炭酸土類」と言うのかを説明したいと思います。
カルシウムはアルカリ土類金属に属しています。また、マグネシウムも以前はアルカリ土類金属に属していると言われていました。そのため、炭酸水素カルシウムと炭酸水素マグネシウムが入っている温泉を重炭酸土類泉と言うのです。しかし、現在はマグネシウムはアルカリ土類金属に属していないと言われているのが一般的です。旧泉質名ではマグネシウムがアルカリ土類金属に属していたというなごりがあるのかな。(^^; 新泉質名と旧泉質名との違いを比較するのも勉強になります。
ちなみに、アルカリ土類金属という名称ですが、これはカリウム(K)やナトリウム(Na)などのアルカリ金属と鉱物や土壌中に広く存在しているアルミニウム(Al)の中間的な性質をもっているということで「アルカリ土類金属」と呼ばれているそうです。土類というから土が入っているというわけではないようです。当たり前ですね。これまた勉強になります。
話がそれてしまいました。元に戻しましょう。
源泉掛け流しということでよかったです。ご主人もやさしそうで、昔ながらの人情や風景があふれている場所でした。すばらしかったです。
気持ちよくせせらぎ荘をあとにしたのですが、このあと落し物をしたため再度来てしまいました(旅行記録表にその記録が載っています)。でも、落し物の鍵は見つからずじまい・・・。(T_T)
どこ行った〜!!