八幡平温泉郷 後生掛温泉 後生掛温泉

温泉名はちまんたいおんせんきょう ごしょがけおんせん
八幡平温泉郷 後生掛温泉
施設名ごしょがけおんせん
後生掛温泉
所在地あきたけんかづのしはちまんたいあざくまざわこくゆうりん
秋田県鹿角市八幡平字熊沢国有林
場所概略東北自動車道の松尾八幡平ICより県道45号線を西へ行き、さらに県道23号線(アスピーテライン)を西へ行ったところ。
駐車場専用駐車場あり。30台くらい停められる。ちょっと離れたところに公共駐車場あり。こちらは100台くらい停められる。両方とも無料。
営業時間7:00〜20:00
料金\400
風呂数混浴半露天風呂1、男女別内風呂各1、男女別気泡湯各1、男女別打たせ湯各1、男女別泥湯各1、男女別むし湯各1、男女別サウナ各1
脱衣所男女別各1
泉質単純温泉
湯色灰色
問合せ先0186-31-2221
入湯日2001/7/2
感想7つのお湯があって、充分楽しめた。泥湯はちょっと泥が少ないのでは。露天風呂は混浴だが、板で仕切られていてほとんど男女別。
評価4

 八幡平温泉郷 後生掛温泉は、私が「一人旅 −北へ−」編で31番目に行った温泉です。そして、25番目に入った温泉です。
 後生掛温泉は、田沢湖の北、八幡平にあります。八幡平とは秋田県と岩手県の県境付近にある火山台地のことです。
 後生掛温泉の名前の由来は、妻がいる男が大湯沼で知り合った巡礼と結ばれてしまいました。その後、妻が夫に逢うためにやってきました。それぞれが苦悩の末、巡礼、そして妻の二人の女が夫に後生を掛けて大湯沼に身を投じたという話に基づいています。今でも大湯沼には、オナメ・モトメと呼ばれている噴出口があり、互いに競い合って噴湯(奮闘)しています。オナメとは妾(めかけ)、モトメとは本妻のことを指しています。何だか切ないですね。(ToT) この大沼湯を散策するのもいいかもしれません。
 後生掛温泉に行くには、東北自動車道の松尾八幡平ICより県道45号線を西へと向かいます。それから、突き当たったT字路を右折して県道23号線に入ります。この道は八幡平アスピーテラインと呼ばれていて、火山台地・八幡平の山頂を通り、秋田県と岩手県の県境を横断しています。山頂付近はこんな高いところまで来たのか、というくらいに雄大な景色を見下ろすことができます。また、直線が長い場所もあるのでスピードが出やすいのですが、たまに小動物たちが飛び出してくることもあるので気を付けてください。ちなみに、私が走っていたときは私の前の車が小動物(リスかな?)をひきそうになって急ブレーキしました。動物たちを大切にしましょう。
  八幡平山頂には広い駐車場があります。その駐車場にはまっすぐ行く道と、左に入る道があります。後生掛温泉へ行くならば直進してください。
 岩手県から秋田県に入って、下り坂を行くと蒸ノ湯(ふけのゆ)温泉などが現れてきたら八幡平温泉郷に到着です。
 蒸ノ湯温泉を通過し、カーブにある分かれ道を左に曲がると後生掛温泉に到着することができます。
 左折するとすぐに、後生掛温泉の立て木があります。その奥には後生掛温泉の施設があるのですが、施設の前にはもくもくと煙が立ち昇っているではありませんか。その煙が施設を見え隠れさせていて、何だか秘境の地に来たような気分になります。ちなみに、この地帯は火山地帯観測のため後生掛自然研究路が設けられています。ここに日本一の大泥火山をはじめ、大沼湯やオナメ・モトメなどがあります。
 私は施設の近くに駐車場があることを知らなかったので、後生掛温泉に入る道を曲がらずに、すぐ下にある公共駐車場に駐車して歩いて行きました。歩いていると、硫黄の匂いがしてきました。施設の周りは木々で囲まれていて、山奥にきたという感じを誘発させます。
 道をまっすぐ行くと左側に駐車場があります。後生掛温泉に一番近い駐車場です。右側には黄色い建物の売店があります。そして、売店の右側には下り坂になっていて、右側の門構えには「湯治村」、左側の門構えには「後生掛温泉」と書いてあります。ここを下れば後生掛温泉に行くことができます。
 入口は男女別になっていました。中に入ると、広くて天井が高い浴場です。後生掛温泉には7つの浴槽があります。そして、ユニークな名前が付いているものもあります。まず、私が入ったのは「神恵痛(しんけいつう)の湯」です。これは俗に言う内風呂ですね。神様の恵みが肌までしみわたるお風呂という名の由来があるそうです。この神恵痛の湯は広くてくつろげます。それから、「火山風呂」に入りました。この火山風呂は気泡湯です。さらに、頭だけ出して温まる「蒸し風呂」や「サウナ風呂」があります。蒸し風呂は後生掛温泉の名物になっているみたいですが、玉川温泉の大浴場にも同じものがあります。そして、反対側には打たせ湯の「打たせの湯」。これは「の」を付けただけですね。隣りに、泥湯の「泥風呂」があります。この泥風呂は、泥が沈殿しているのはわかったのですが、泥が少ないような気がしました。泥の手触りがあまりしなかったです。こういう泥の手触りなのでしょうか。それとも、私が入った日がたまたま泥の少なかった日だったでしょうか。いずれにしてももっと泥を多く入れて、「泥湯に入っている!」と咆哮させるくらいにしてほしかったです。泥を顔につけていたら肌がすべすべになったからよしとしましょう。
 最後はやはり露天風呂ですね。露天風呂は扉を開けて外に出るとあります。女性の浴場にも扉があり、外に出ると同じ露天風呂に到着します。ということは、混浴です。しかし、男性諸君の期待を裏切るかのごとく、露天風呂の真ん中には大きな仕切り板が! たった一つの喜びは、仕切り板の奥のほうが空いているということです。そこから男女とも出入りすることができます。お湯の色が灰色なので、お湯に浸かっていれば下の方は見えません。女性の方は恥ずかしがらずに空いた箇所から男性側の方に入ってきて、みんなで露天風呂を楽しんでほしい、というのが率直な私の意見です。入口で別れて露天風呂で逢瀬をして愛を確かめあう・・・、そんな演出もカップルにはいいかもしれません。誰もしないかな?
 とにかく、蒸し風呂、泥湯そして露天風呂まであり、7つのお風呂を楽しめることができて、よかったです。

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