八幡平温泉郷 玉川温泉

 八幡平温泉郷 玉川温泉は、私のお気に入りのところなので、文章が長くなってしまいました。そのため、「玉川温泉 大浴場」はこのページで紹介して、「玉川温泉 玉川温泉露天風呂」は第2部で紹介いたします。

温泉名はちまんたいおんせんきょう たまがわおんせん
八幡平温泉郷 玉川温泉
施設名だいよくじょう
大浴場
所在地あきたけんせんぼくしたざわこたまがわあざしぶくろさわ
秋田県仙北市田沢湖玉川字渋黒沢
場所概略東北自動車道の松尾八幡平ICより県道45号線(八幡平アスピーテライン)を西へ行く。国道341号線に突き当たるのでそこを左折し、まっすぐ行ったところ。
駐車場専用駐車場あり。100台くらい停められる。無料。
営業時間7:00〜20:00
料金\600
風呂数大浴場(50%)、気泡湯、露天の湯、蒸し湯、蒸気湯、寝湯、浸頭湯、あつ湯、ぬる湯、源泉100%湯(全て男女別)
脱衣所男女別各1
泉質酸性−含二酸化炭素・アルミニウム・鉄(II)−塩化物泉
湯色無色透明
問合せ先0187-58-3000
入湯日2001/7/2
感想源泉100%のお湯はすごかった。お湯はそんなに熱くなく、むしろぬるいくらいなのに、肌にぴりぴりきて、痛かった。けがをしていた私はその部分が痛くなって、すぐに出てしまった。
評価5

 八幡平温泉郷 玉川温泉 大浴場は、私が「一人旅 −北へ−」編で29番目に行った温泉です。そして、23番目に入った温泉です。
 玉川温泉は、秋田県の田沢湖の北に位置しています。乳頭温泉郷の北にあるので、乳頭温泉郷のあとにはしごすることもできます。
 玉川温泉に行くには、東北自動車道の松尾八幡平ICより県道45号線を西へと向かいます。それから、突き当たったT字路を右折して県道23号線に入ります。この道は八幡平アスピーテラインと呼ばれていて、火山台地・八幡平の山頂を通り、秋田県と岩手県の県境を横断しています。山頂付近はこんな高いところまで来たのか、というくらいに雄大な景色を見下ろすことができます。また、直線が長い場所もあるのでスピードが出やすいのですが、たまに小動物たちが飛び出してくることもあるので気を付けてください。ちなみに、私が走っていたときは私の前の車が小動物(リスかな?)をひきそうになって急ブレーキしました。動物たちを大切にしましょう。
 岩手県から秋田県に入って、下り坂を行くと蒸ノ湯(ふけのゆ)温泉、後生掛(ごしょがけ)温泉などの八幡平温泉郷が現れてきます。それらの温泉は別に記すので、ここでは割愛させていただきます。その温泉を通過し、さらに直進します。すると、国道341号線へと突き当たります。突き当たりを左折してさらに行くと、玉川温泉に着くことができます。
 玉川温泉の駐車場は、昔は管理人がいなかったみたいなのですが、マナーの悪い人たちがキャンプをしたり、ごみの投げ捨て、駐車場内での設備の無断設置などの問題が深刻化してしてきたため、2001年より管理人が常駐するようになりました。皆さん、自分で出したごみはちゃんと持ち帰りましょう!
 また、車長が5.3mを越える車、または車幅が2.0mを越える車は玉川温泉ビジターセンターまで行かなければならないので、気を付けてください。
 玉川温泉の駐車場から急な下り坂を車道の道なりに歩いていくと、玉川温泉 大浴場に着くことができます。
 入口から入ろうとすると、何やら自動扉に「長湯にご注意」という警告を示す貼り紙が!? 読んでみると、「玉川温泉は体にきつい強酸のため長時間の入浴はお控え下さい」とのこと。ご丁寧にも「強酸」という箇所にアンダーラインまで引いていらっしゃるではありませんか! そんなに強酸ならばぜひ挑戦してみたい、という私の挑戦が、このときは無謀な挑戦だったとは予想できませんでした。
 大浴場の中に入ると、人がいっぱいいました。まだ午前の9時だというのにどこから沸いてくるのだろうと驚きました。あとで調べたら、玉川温泉は長期滞在の湯治客がたくさんいるからでした。それだけ玉川温泉が万病によく効く温泉だということです。
 さて、私は実際に浴場に入ってみました。浴場にも人はいっぱいいました。でも、浴場が広いためそんなに窮屈には感じませんでした。奥行きが長い浴場でした。浴場の右側にはその長さを利用して、長い浴槽がありました。
 その長い浴槽には「大浴場(50%)」と書いてある看板がありました。私は50%という数値が気になりましたが、すぐに源泉を薄めている割合が50%なんだな、と思いました。さっそく、50%のお湯に入ってみました。お湯の温度はちょうどいい感じでした。お湯を口に含めると、いかにも酸性、という感じで、お酢をなめたような味が口腔に広がりました。広々としてゆったりとくつろげました。
 この玉川温泉 大浴場にはたくさんの浴槽があるので、それら全てを入浴するだけでも充分楽しめます。大浴場(50%)のほかにも、気泡湯、露天の湯、蒸し湯、蒸気湯、寝湯、浸頭湯、あつ湯、そしてぬる湯とあり、温泉好きな私はやっぱり、全ての浴槽に入りました。特に面白かったのは、蒸し湯でした。蒸の湯というのは、蒸気で満たされた箱の中に体を入れて、頭だけを出して体を蒸すお風呂です。局部サウナという感じでしょうか。サウナとは違った感覚で楽しめました。
 また、浸頭湯というのは、寝湯が寝ながら頭を出して体をお湯に浸けるのに対し、逆に頭をお湯の中に浸けるお風呂です。これは珍しい浴槽だなあと思いました。
 最後に、私は源泉100%湯に入りました。玉川温泉の源泉はどんなお湯だろうと期待していました。強烈なお湯なのかなと思ったので、慎重に片足を沈めていきました。ひざあたりまで入れたとき、足にピチピチというちょっとした刺激を受けました。足だけしか浸けていないのにすごい刺激が強いなあと思いました。自動扉にあった警告文がようやく理解できました。そして、一気に体を沈めました。すると、私のおしりのほうから激痛がっ!(*_*) 思わず、「痛てっ!」と叫んでしまいました。何でおしりが痛いんだ!? 痔じゃないのに!? あまりにも痛いので、浴槽から飛び出してしまいました。そして自分のおしりをよく見てみると、なぜか右の方に長さ10cmくらいの引っ掻き傷が! いつの間に!? 50%湯に入っても痛みすら感じなかったのに、100%湯に入った途端に激痛です。それだけ100%湯が強烈だと、体で実感しました。
 私は再び100%湯に入りました。おしりは痛かったのですが、我慢して入りました。首まで浸かりました。首まで浸かると、源泉が私の体をマッサージします。病み付きの刺激になりそうです。顔にお湯をつけると、顔にもピチピチとした刺激がきました。すごい殺菌作用です! すばらしい! さすが日本一の強酸性の源泉です。pH値が1.2というのはだてではありません。この100%湯では細菌も死滅してしまうくらいだとか。アトピー性皮膚炎の方がこの殺菌作用によって治ったという事実もあるくらいです。アトピー性皮膚炎の他にも、がん、肝硬変、脳腫瘍、さらに糖尿病などにも効くと評判です。湯治客が絶えないのもわかります。
 飲泉場もあるので、一度この源泉を飲んでみてください。その酸っぱさに驚くと思います。でも、その酸っぱさが細菌をも死滅させる力なのです。もし、お気に召したなら、源泉水も1リットル300円で売られているので、買ってみてはいかがでしょうか。
 玉川温泉の源泉のすごさを体験することができて本当によかったです。また、行きたくなってしまいました。


地方別一覧表へ   Go Home