温泉名 | くにみおんせん 国見温泉 |
施設名 | いしづかりょかん 石塚旅館 |
所在地 | いわてけんいわてぐんしずくいしちょうはしば 岩手県岩手郡雫石町橋場 |
場所概略 | 東北自動車道の盛岡ICより国道46号線を西へ行く。道の駅 雫石あねっこ いで湯の里を過ぎた先に県道266号線とのT字路があるので、県道266号線に入る。県道266号線の坂道を上まで上るとある。森山荘の手前にある。 |
駐車場 | 専用駐車場あり。15台くらい停められる。無料。 |
営業時間 | 宿泊者は24時間。日帰り入浴者は10:00〜16:00。5月中旬〜11月初旬。 |
料金 | 宿泊者は\0。日帰り入浴者は\600。 |
風呂数 | 混浴半露天風呂1、男女別内風呂各2、女性専用露天風呂1 |
脱衣所 | 男女共用1、男女別各2 |
泉質 | 含硫黄−ナトリウム−炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉) |
湯色 | エメラルドグリーン |
問合せ先 | 090-3362-9139 |
入湯日 | 2021/9/25 |
感想 | お湯の色がエメラルドグリーンの珍しいお湯で有名。浴場は混浴半露天風呂、薬師の湯と呼ばれる浴場、そして小浴場と呼ばれる浴場の3つがある。それぞれの浴場に脱衣所がある。すばらしい! エメラルドグリーンのお湯はまさに奇跡! 混浴半露天風呂はちょっと熱めだが、外の涼しい風が心地よくて、楽しめた。小浴場の内風呂はかなり熱かった。男性は小浴場の内風呂から外に出て、そのまま混浴半露天風呂に行くことができる。薬師の湯はちょうどいいお湯で、広くてよかった。実測温度は、混浴半露天風呂は42.5度C、薬師の湯の内風呂は42.1度C、そして小浴場の内風呂は45.0度C。源泉温度49.0度C。pH値7.0。 |
評価 | 5 |
国見温泉はお湯の色がエメラルドグリーンで有名な温泉です。以前から行きたいと思っていたのですが、今回ようやく行くことができました。
首都圏から1泊2日の旅行で国見温泉 石塚旅館に行くには結構大変です。首都圏から車で行くとなると、片道7時間もかかります。「温泉旅」のようにいろいろな温泉を巡りながら北上すれば問題ないのですが、1泊2日の旅行となると大変です。
しかも、国見温泉 石塚旅館は駅からの送迎を行っていません。以前は行っていたそうなのですが、人手不足により2021年9月現在では駅からの送迎を行っていません。
そのため、私たちは新幹線とレンタカーで石塚旅館に行くことにしました。新幹線で盛岡駅まで行って、盛岡駅でレンタカーを借りて行くことにしました。
旅行当日、東京駅から新幹線のはやぶさで盛岡駅まで行きました。2時間12分乗車して、盛岡駅に到着しました。
盛岡駅からはニッポンレンタカー 盛岡駅前店まで徒歩で行きました。徒歩3分の場所にあります。盛岡駅周辺にはレンタカー店が5箇所くらいあるのですが、トヨタレンタカー 盛岡駅南口店、オリックスレンタカー 盛岡駅前店、そしてニッポンレンタカー 盛岡駅前店が盛岡駅から近くておすすめです。
盛岡駅からは車で国見温泉に行くことになります。その途中に温泉があるので、私たちはいろいろな温泉に寄ってから国見温泉に行きました。
国見温泉に行くには、盛岡駅から国道46号線を西へ行くことになります。国道46号線を西へ行くと、道の駅 雫石あねっこ いで湯の里が現れます。ここには橋場温泉 新はしばの湯があります。その先に国見温泉に行く道(県道266号線)が出てくるので、右折して県道266号線を上れば国見温泉に着くことができます。
国見温泉は標高850mの場所にあります。夏は登山客が多く訪れる場所です。
国見温泉には2021年9月現在、「石塚旅館」と「森山荘」の2つの温泉施設があります。以前は国見山荘という温泉施設も営業していたのですが、現在は廃業しています。県道266号線を上って行くと、行く途中に廃業になった国見山荘を右側に見ることができました。
国見温泉 石塚旅館に到着です。さらに奥に行くと、森山荘があります。
以前は自炊館もあったのですが、災害と老朽化のため廃業となってしまいました。2021年9月現在では旅館部のみの営業となっています。
私たちが宿泊した44号室です。普通の客室という感じでした。
石塚旅館には、混浴半露天風呂、薬師の湯、そして小浴場の3つの浴場があります。
早速、混浴半露天風呂に行きました。いい色です。すばらしい! 硫黄のにおいもすばらしい!
浴槽の下には白い湯の華が溜まっていました。
飲泉できるので飲んでみると、苦かったです。
小浴場の内風呂です。この小浴場の男性用内風呂から扉を開けて歩けば、混浴半露天風呂に行くことができます。
こちらのお湯は熱かったです。実測45.0度でした。
薬師の湯の内風呂です。こちらは小浴場よりも広くて、お湯の温度もちょうどいい温度でした。実測温度は42.1度Cでした。
夕食です。豪華ではないのですが、お米が進むおかずが多かったです。特に、お米がおいしかったでです。
朝食です。
この国見温泉ですが、なぜお湯の色がエメラルドグリーンになるかというと、最近の研究では、多硫化イオンと炭酸カルシウムが起因しているという結果が出ているそうです。硫化イオンと硫黄により生成された多硫化イオンの「黄色」と炭酸カルシウムによるレイリー散乱で生じる「青色」の合成色で、温泉のお湯がエメラルドグリーンになると考えられています。
ちなみに、レイリー散乱とは、光の波長よりも小さいサイズの粒子(微粒子)による光の散乱のことです。イギリスの物理学者であるレイリー(Rayleigh)卿が発見したことにより、その名が付けられました。
レイリー散乱がわかるものとしては「空」が挙げられます。
光(光線)は波長によって色が変わります。私たちの見ることができる光線(可視光線)の色で、波長が一番長いのが赤で、一番短いのが紫になります。赤より長いと赤外線、紫より短いと紫外線と呼ばれ、これらは人間の目には見えない光線(不可視光線)です。
波長が長い順に表すと、
赤外線>赤>橙>黄>緑>青>藍>紫>紫外線
となります。
昼の空が青いのは、波長の短い青い光が大気中の微粒子によって強くレイリー散乱されるためです。実際は紫や藍の光も多く散乱されるのですが、人間の目は紫や藍を感じにくいので青が強調されて見えるそうです。逆に、朝や夕方の空が赤いのは、レイリー散乱により波長の短い青い光が失われ、波長の長い赤い光が私たちの目に飛び込んでいるからです。
う〜ん、化学的な根拠があって、神秘的なお湯の色になるのですね。まさに奇跡です。
ちなみに、今回の旅費ですが、以下の通りになりました。
1人当たりの旅費 項目 費用 備考 電車代 30,020円 東京駅〜盛岡駅往復 レンタカー代 11,000円 30.5時間レンタル ガソリン代 1,230円 盛岡〜国見温泉往復 宿泊代 12,030円 国見温泉 石塚旅館 1泊2日 合計 54,280円
電車代と宿泊代が別々だと、やはり旅費が高くなってしまいます。電車と宿泊がパックになったプランがほしいと思いました。