温泉名 | くろがねおんせん くろがね温泉 |
施設名 | くろがねごや くろがね小屋 |
所在地 | ふくしまけんにほんまつしながたあざながさかこくゆうりん 福島県二本松市永田字長坂国有林 |
場所概略 | 東北自動車道の二本松ICより国道459号線を西へ行く。岳温泉街を通り過ぎ、安達太良山への坂道を上る。あだたら高原スキー場方面に向かう。あただら高原スキー場近くのあだたら高原駐車場に駐車する。そこからは登山で行くことになる。安達太良奥岳登山口から徒歩約2時間登山するとある。 |
駐車場 | あだたら高原駐車場を利用できる。1,500台くらい停められる。10月の紅葉期の土休日は第1駐車場のみ1,000円。あとは無料。 |
営業時間 | 10:00〜13:00 |
料金 | \500 |
風呂数 | 男女別内風呂各1 |
脱衣所 | 男女別各1 |
泉質 | 単純酸性泉(低張性酸性高温泉) |
湯色 | 白濁色 |
問合せ先 | 090-8780-0302 |
入湯日 | 2022/10/2 |
感想 | 登山でしか行けない温泉施設。山小屋に温泉がある。内風呂のみの素朴な浴場だった。お湯は白濁で、硫黄のにおいがした。口に含めると、すっぱかった。実測温度44.6度C。源泉温度56.7度C。pH値2.5。 |
評価 | 5 |
地元の登山仲間と登山に行くことになりました。私の希望で念願のくろがね温泉 くろがね小屋に行くことになりました。
くろがね温泉 くろがね小屋は奥岳温泉から登山しなければいけない温泉施設です。奥岳温泉にある奥岳登山口からだと、コースタイムで上りは約2時間、下りは約1時間40分かかります。
私はくろがね小屋に行くためだけに登山をすればいいと思っていたのですが、登山仲間は登山をするなら近くにある百名山の安達太良山(あだたらやま)の山頂に行きたいとのことでした。また、安達太良山だけでなく、近くにある鉄山(てつざん)にも行きたいとのことでした。ここで、意見の相違が出てしまいました。
そこで折衷案として、安達太良山の山頂から鉄山の山頂に行って、それからくろがね温泉に行こうということになりました。
登山コースおよびコースタイムとして、私たちは以下のように計画しました。
くろがね小屋への登山コース計画 登山コース コースタイム 到着予定時刻 備考 奥岳登山口〜あだたら山ロープウェイ山頂駅 0時間10分 9:10 ロープウェイ使用 あだたら山ロープウェイ山頂駅〜安達太良山山頂 1時間15分 10:25 安達太良山山頂〜鉄山山頂 0時間50分 11:15 鉄山山頂〜くろがね小屋 1時間15分 12:30 くろがね小屋〜奥岳登山口 1時間40分 14:10 合計時間 5時間10分
ここで一番に考えなければいけないことがあります。それはくろがね温泉 くろがね小屋の日帰り入浴の時間帯です。くろがね小屋の日帰り入浴の時間帯は10:00〜13:00です。それに間に合わなければ今回の登山をする意味がなくなってしまいます。
私としては、12:30までにくろがね小屋に着ければいいと考えました。そこで上表のような到着予定時刻で行くことになりました。
さあ、準備は整いました。また新たな温泉に入るための登山が始まるのです!
安達太良奥岳登山口です。ここから登山開始です。といっても、最初はロープウェイに乗ります。
奥岳登山口〜あだたら山ロープウェイ山頂駅は、普通に登山をすると約1時間20分かかります。しかし、私たちは時間の関係と楽をしたいために、あだたら山ロープウェイで行くことにしました。あだたら山ロープウェイだと、あだたら山ロープウェイ山頂駅まで約10分で行くことができます。
あだたら山ロープウェイですが、運行時間は8:30〜16:30で、料金は片道が1,050円、往復が1,750円になります。私たちは片道券を購入して、ロープウェイに乗りました。
あだたら山ロープウェイ山麓駅です。ロープウェイといっても、スキー場のゴンドラです。
このロープウェイで山頂駅まで約10分かけて行きます。
あだたら山ロープウェイ山頂駅に着いて少し歩くと、道標がありました。
「この上の空がほんとの空です」
高村光太郎の詩集『智恵子抄』の「あどけない話」の一節です。
高村光太郎の妻、智恵子が病床に伏していたとき、東京には空がない、本当の空が見たいと言っていました。智恵子が遠くを見ながら言うには、安達太良山の上に毎日出ている青い空が本当の空だ、という詩の一節を道標にしたものになります。
ちなみに、『智恵子抄』の中では、私は「レモン哀歌」が好きです。
さらに少し歩くと薬師岳の山頂に行くことができるので、私たちは薬師岳山頂に向かいました。
薬師岳の道標です。薬師岳の標高は1,322mです。
私たちは再び「この上の空がほんとの空です」の道標に戻りました。
左写真の赤い丸印が安達太良山山頂です。標高は1,700mです。山頂部には溶岩の突起があり、遠くから見ると乳首に似ているので、「乳首山(ちちくびやま)」とも呼ばれています。
私たちは安達太良山山頂を目指して出発しました。
安達太良山山頂付近です。道標がありますが、突起のほうが本当の山頂なので、私たちはさらに上を目指しました。
安達太良山の本当の山頂です。
安達太良山から鉄山まで縦走するコースがあったので、私たちは鉄山に向かいました。
鉄山山頂に到着しました。鉄山山頂にはソーラーパネルがありました。これで監視カメラを動かしているみたいです。
鉄山から見た沼ノ平火口です。
鉄山からはいったん安達太良山方面に戻ります。そして、峰の辻というところでくろがね小屋方面に向かいます。ここからは下りになります。
ひたすら下りて、くろがね温泉 くろがね小屋に到着です! 到着時刻は12:25でした。13:00までの入浴可能時間に何とか間に合いました。
くろがね温泉は漢字で書くと「鉄温泉」になります。近くにある山は鉄山と書いて「てつざん」と呼びますが、温泉や小屋は「くろがね」と読むみたいです。
くろがね温泉 くろがね小屋は内風呂だけの素朴な浴場でした。
白濁のお湯が温泉!という感じで、すばらしかったです。硫黄のにおいもいいです。
実測温度は44.6度Cでした。ちょっと熱かったです。お湯を口に含めると、すっぱかったです。pH値は2.5です。