温泉名 | うばゆおんせん 姥湯温泉 |
施設名 | ますがたや 桝形屋 |
所在地 | やまがたけんよねざわしおおさわ 山形県米沢市大沢1 |
場所概略 | 東北自動車道の福島飯坂ICより国道13号線を西へ行く。東栗子トンネルを過ぎたら看板があわられるので左折する。あとは山道をひたすら行く。滑川温泉と分かれる道を姥湯温泉方面へと向かう。もっと山道になる。また、未舗装箇所あり。私が行ったときは工事中で、自家用車の進入はできなかったためシャトルバスか徒歩でしか行けなかった。徒歩の場合は、約30分の道のりを歩く。 |
駐車場 | 専用駐車場あり。20台くらい停められる。無料。 |
営業時間 | 9:00〜16:00 4月末〜11月初めまで |
料金 | \500 |
風呂数 | 混浴露天風呂1、女性専用露天風呂1 |
脱衣所 | 男女共用1、女性専用1 |
泉質 | 硫黄泉 |
湯色 | 白濁色 |
問合せ先 | 090-7797-5934 |
入湯日 | 2001/7/6 |
感想 | 行くのに大変なところ。山道がかなり急になる。温泉は露天風呂は広くて隣りはがけになっていて豪快である。風が冷たくて気持ちよかった。 |
評価 | 5 |
姥湯温泉は、私が「一人旅 −北へ−」編で48番目に行った温泉です。そして、41番目に入った温泉です。
姥湯温泉は山形県と福島県の県境にある吾妻山の北のふもとに位置しています。
姥湯温泉に行くには、東北自動車道の福島飯坂ICを降り、国道13号線を西へ行きます。約21km西へ行くと、東栗子トンネルという全長2,376mのトンネルが現れるので、そのトンネルをくぐります。そして、トンネルをくぐると、左側に看板と出光が見えるので、出光の手前を左折します。ここから先は山道なので、ガソリンが足りないと思ったらこの出光で給油してください。あとはひたすら山道を上ります。約10kmの山道を上ると滑川温泉との分岐点が現れるので、その分岐点を左折してください。そうすると、もっと急な山道になります。途中からは未舗装道路が続きます。また、スイッチバックをしなければいけない箇所も出てきます。スイッチバックとは、2箇所の連続した急カーブを、最初のカーブで方向転換せずにギアをリバースに入れて後ろ向きのまま進入し、それから次のカーブでギアを前進に入れ直してカーブを切り抜ける方法です。車の向きを変えずに進むような感じです。そのスイッチバックを通過してひたすら山道を行くと、吊橋の手前に駐車場があるので、そこに駐車することができます。しかし、この駐車場から姥湯温泉へ行くには、さらに10分程度歩く必要があります。吊橋を渡り、上り坂を登ってください。崖にへばりつくように桝形屋が建っています。
また、電車でも行くことができます。電車の場合は、JR奥羽本線の峠駅から吾妻山へ向かって南へひたすら山道を登ってください。徒歩で約2時間20分かかります。宿泊者の方は送迎バスが出ているので、バスを利用することもできます。
私が行ったときは、滑川温泉との分岐点に左写真のような看板が立っていました。この看板によると、スイッチバック改良工事と書いてあったので、以前はスイッチバックだった箇所が、2001年11月以降ではスイッチバックがなくなっているのかもしれません。不便な場所と言えばそうなのですが、なくなってしまうとなると名残惜しい気がします。今もスイッチバックがあるかどうかご存知の方はぜひ教えてください。m(_ _)m
看板には、少し先に進むと仮駐車場があるので、そこからシャトルバスを利用してください、と書いてありました。私はどうしても姥湯温泉に行きたかったので、とりあえず仮駐車場まで行くことにしました。
滑川温泉との分岐点からはさらに山道になっていました。起伏も激しくなりました。また、未舗装になっている箇所もありました。しばらく行くと、仮駐車場に着きました。仮駐車場は本当に仮に造った駐車場という感じでした。道路の路肩に砂利を敷き詰めて駐車場にした感じの場所でした。そこに私は車を停めました。そして、滑川温泉との分岐点にあったのと同じシャトルバスの時刻表が載っている看板があったので、それを見てみました。私は仮駐車場に午後12時30分ごろ到着しました。これ以降は何時のバスになるのかな、と思って探してみると、なんと午前11時30分にバスが出て行ってしまったではありませんか! 次のバスとなると午後2時5分です。約1時間半も待たなければなりません。そんなに待っている暇なんかない! と思って看板の下のほうを見てみると、「徒歩でご利用の方は仮駐車場より約30分(成人)で温泉に着きます。」と書いてありました。徒歩30分で着くことができるならそっちの方が早いと思い、徒歩で行くことにしました。外は小雨が降っていたので、傘を持って行くことにしました。
仮駐車場からの道のりは相変わらず勾配がきつかったです。私が行った時期は夏だったので雪が積もっていませんでしたが、もし雪が積もっていたらタイヤチェーンのない車なら前進できなくなるくらいの勾配に思えました。しかも未舗装の砂利道なので、姥湯温泉は不便な場所にあるなあと思いました。スイッチバックを徒歩で通過し、途中から雨が本格的に降り出してきたので傘を差しながら前進しました。
約20分くらい歩くと、山の中に囲まれていた道が開けて、広々とした風景が見える道になりました。そして、その先には目的地である、姥湯温泉 桝形屋が遠くに見えました。目的地が見えるところまで来ると、疲れも吹き飛んで足が速くなります。本来の駐車場である場所を通り過ぎ、橋を渡り、坂道を上るとへばりついているように桝形屋がありました。ようやく到着です。
姥湯温泉 桝形屋は標高1,250mの場所にあります。山形県では最高所の温泉施設です。外は7月なのにちょっと肌寒かったです。受付に行き料金を払い、露天風呂へと向かいました。露天風呂は混浴露天風呂と女性専用露天風呂があります。私は当然、混浴露天風呂のほうへ向かいました。混浴露天風呂の周りは岩の崖に囲まれていて、野性味があふれていました。かなりワイルドな場所だなあと思いました。でも、そんな場所が私は好きなので早く入りたくなりました。混浴露天風呂に行くと、若いカップルが入浴していました。女性の方は水着を着ていました。水着はいいのかなあ、と思いましたが、あまり気にせず入浴しました。私が入ってくるとそのカップルは私を避けるように、私から見えないように大きな岩のうしろに隠れて入浴していました。そんなに嫌がることはないだろうと思ったのですが、私はカップルを気にせずに温泉を堪能いたしました。
姥湯温泉の混浴露天風呂の浴槽は大きな岩で囲まれていました。景色もワイルドならば、浴槽もワイルドでした。お湯は白濁色の硫黄泉です。これは色からも、そして匂いからも感じ取ることができます。お湯の掛け流しをしているから、色も匂いも特徴があるんだなあと思いました。お湯の温度はちょっと熱めでした。でも、崖の近くにあるので、崖から降りてくる風が冷たくて、よく頭が冷えて心地よかったです。夏でもこんな冷たい風が吹いてくるから、冬はもっと冷たいんだろうなあと思いました。冬は温泉に浸かったまま出れなくなりそうな気がしました。私は熱くなったら上半身を浴槽から出して風に当たり、冷えてきたら肩まで浸かる、ということを繰り返して、姥湯温泉のお湯を堪能しました。充分に堪能して出ました。私が出てもカップルはまだ入っていました。私は結構長い時間入浴する方なのですが、それ以上入浴するなんてすごい根性だなあ、と思いました。いつまで入っているつもりなんだろう、と心配をしてしまいました。二人きりになっていちゃつくつもりだったのかな?
姥湯温泉はゴールデンウィークや繁忙期には人気があるみたいです。行くには不便ですが、それでも行きたい人は行く場所なんだなあと思いました。あのワイルドな露天風呂に入った私ももう一度行きたいと思ったくらい、いい露天風呂でした。皆さんも一度行ってみてはいかがですか。