「討論のある授業」の実際


国語:『わらぐつの中の神様』(3)

 
◇「何と言って、弟や妹をなだめたか」を自学に書かせておきました。
 やはり、自分に弟や妹がいる子は、「なだめる」ように書いていましたね。
自分ががまんしないと、なかなかなだめられない、ということを
知っているのでしょう。
これじゃあ、ますます弟、妹が暴れ出す、みたいな言い方もあり、
読むだけでたくさんの笑いがありました。
 
 さて、今日は二の場面で、おみつさんが自分でわらぐつを作った場面です。

 おみつさんは、自分が作ったわらぐつのどこを見ているか。
 
黒板いっぱいに、ずら〜っと書かせていきました。
本当に黒板いっぱいになりました。

 ・きっちりと編みこまれているかどうか。
 ・わらぐつの底・底の所
 ・じょうぶかどうか。
 ・右と左の形、大きさ
 ・上からつま先まで
 ・足首の上の所
 ・つま先
 ・二つのわらぐつ全体
 ・すき間があるかどうか
 ・わらぐつの右と左
 ・足首

 これらが、意見の交流の後に残ったもの、
 どれも正しいとされたものです。
 「違う」とされたものもありました。ここが勉強なんですね。
 この後、次のように言いました。 
「まだ大事なことが出ていません。まとめると、何ですか?」
ノートに書いて持ってこさせました。なかなか正解者は出ません。
わらぐつの部分ではなく、全体をまとめて言う言葉だからでしょう。
Tさんが一番、Tさん二番目に正解しました。
 答えは、「格好」です。
Bさんが書いてきた「外見・見た目」という言葉も紹介しました。

(Mさん)たったのわらぐつなのに、こんなにいっぱいあるとは思いませんでした。格好を見るとは当たり前のように思えました。いっぱい出たなあ〜。

(Hさん)六つ書いてみたけど、二つが違っていた。黒板にあったものでもわからないのが三つぐらいあった。
 おみつさんは、小さなことを気にするんだなあと思った。それは、私と同じ。

(Nさん)最後に、「これをまとめてなんだ!」と小林先生が言い、教科書を見ると、最初「不格好」だと思ったら、ちょっと変だったので「格好だ!」と思って書いてみたら、T君が並んでいたのでピンチ!最初に○をもらえると思っていたのに!でも、2番目でも○はもらえた。
 本当に、このお話の主題は何だろうな。
 
 Nさん、なかなか鋭いです!
 実は、「主題」を考えるために、少しずつ区切って勉強しているんです。
 そろそろ、何か感じてきたかな?
 
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