パイステ・アルファシリーズのハイハットです。ブリリアント加工されてルックスも派手ですが、パイステらしい明るくパワフルなサウンドですが、ブロンズ素材のようで粗めの音です。13インチモデルは現在国内販売はないようで貴重品かもしれません。14インチのもので販売価格24624円になっています。
14インチモデルは国内でも販売されていますが、エイトタムなどを並べる時にハイハットが邪魔になるので、コンパクトな13インチのハイハットをセットする必要があって試してみました。さすがパイステ!13インチにも関わらず他社の14インチのハイハットと変わらない音圧が得られました。エントリーモデルでよく使用される銅素材なので、上位シリーズに比べると荒っぽいジャラジャラした音がしますが、オープン時の音の立ち上がりも早く、タッチは硬めでダブルストロークもしやすいので、実貧品として十分にライヴで使用できます。同じタイプだとセイビアンのB8シリーズが銅傾向のサウンドですが、ブリリアント加工のせいか、このハイハットの方が輝きのある上品なサウンドが得られます。14インチのものを使用するとパワーがありすぎてポップスやフュージョンに使用するにはうるさいかもしれません。コンパクトなハイハットを使いたいが、音圧は下げたくないというドラマーにピッタリのハイハットだと思います。
バンドを掛け持ちしていて、エレドラを使わなければならないバンドの時には、ハイハットとシンバルだけは本物を使用していますが、エレドラの音をあまり大きくできないので、音圧の小さなジルジャンなどを使っています。一度、このハイハットを使った事があるんですが、バンドのメンバーに音が大きすぎてバランスが悪いと苦情を出されました。ジルジャンの14インチのハイハットよりもパワーがあるわけです。ジルジャンの繊細なサウンドが好きな方には向かないと思いますが、へヴィなサウンドを好むロックドラマーでタムを多めに並べるプレイヤーにとっては便利なハイハットです。サンプル動画は14インチのものです。音質の傾向を知る参考にしていただければと思います。