セイビアンのハイハットですが、ボトムにシズルが付いたレアなタイプです。サイズは15インチと平均的なサイズより大きめで、シズルによる独特な装飾音と、15インチの迫力あるパワープレイが可能です。
私はジョン・ボーナムを敬愛しているので、パイステ2002シリーズという定番のシンバルを愛用していますが、ハイハットに関しては、音が硬く、粗い音なので、ガチャガチャした音が苦手でハイハットだけは、このセイビアンのハイハットを使用していました。ハーフオープンでの繊細な音は、シャーンという感じで伸びがあり、シズルのシャラシャラという独特の装飾音がサウンドに厚みを与えてくれるようです。ハーフオープンのプレイで、フィルインを入れた途端に音が薄くなることも無いので、曲のバランスも崩さずにオープンプレイができます。スティックの当たり加減もやわらかく、硬質なハイハットのように、はじき返されるような硬さがないので、細かいハイハットワークもプレイしやすいのも魅力でした。14インチのセイビアンを使用していた時は、やはりパイステに比べてパワー不足を感じましたが、15インチになるとスケールの大きい音でパワー不足も解消されました。色々試しましたが、ハードロックやブルースロックをプレイする方には最高級のハイハットだと思います。
クリームのジンジャー・ベイカーなどもシズル付きのシンバルを使用していましたが、ギター、ベース、ドラムという3ピースのバンドでは、より効果的だと思います。ハードロックやプログレは勿論、ブルースロックなどにも向いていると思います。シズルつきのハイハットは珍しいので、新品で探すと14インチのセットで5万円前後のようです。15インチになると楽器屋さんに委託品で注文して探してもらうなどしないと見つからないかもしれません。とにかくレアなタイプなので、もし見つけることができたら迷わずに買った方がいいと思います。