英雄とテロリスト
(プロローグ)
暗い部屋の中で、彼等は話をしていた
世界のこと、国のこと、街のこと…………
世界が変化しても変わらない
彼等が望むのは、変化
長い間渇望し続けた事
―――今ならば―――
それは、吐息にも似た囁き声
―――今ならば―――
それは、水が大地へとしみいる様に、人々の間に浸透した
―――もしかしたら―――
その思いは、さほど時間をかける事なく大きくなり
彼等はある決意をした
ラグナサイドへ
スコールサイドへ