６０年代のスーパーヒット集！

１９８９年公開の映画『１９６９』のサウンドトラックアルバム。クリーム、ジミ・ヘンドリックスなどをはじめとした６０年代の大ヒット曲を満載。映画を観た事のない方でも十分に楽しめる６０年代ベストヒットアルバムになっています。

　６０年代から７０年代にかけてのアメリカン・ニューシネマの時代の作品には、６０年代、７０年代のロックの名曲が収録されたサウンドトラックの名盤が多いですが、このサウンドトラックアルバムは、究極の６０年代ヒット曲集という内容です。映画自体は１９８８年製作でキーファー・サザーランド、ウィノナ・ライダー、ロバート・ダウニー・ジュニアなどのスターが出演しているにも関わらずB級作品で褒められませんが、サウンドトラックアルバムは、驚くほど充実しています。収録アーティストは、ジミ・ヘンドリックス、クリーム、アニマルズ、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル、キャンド・ヒート、ゾンビーズ、ジェシ・コリン・ヤング、ブラインド・フェイス、ムーディー・ブルース、クロスビー・スティルス＆ナッシュ、フィフス・ディメンション、プリテンダーズ。プリテンダーズの曲以外は、それぞれのアーティストの６０年代の代表曲が収録されています。ちなみに、プリテンダーズの『ウィンドウズ・オブ・ザ・ワールド』は、６０年代の曲ではありませんが、６０年代の雰囲気を持つ曲なので違和感が無く、ジョニー・マーがプリテンダーズに参加していた時にレコーディングされたレアな曲です。

　クラッシックロック、映画ファンにはおなじみの曲ばかりですが、一応、ちょっと説明を書きたいと思います。１曲目の『オール・アロング・ザ・ウォッチタワー』は、ボブ・ディランの名曲をジミ・ヘンドリックスがカヴァーした名曲で、キーファー・サザーランド主演の映画『フラッシュバック』でも使われていました。４曲目はＣＣＲの名曲、この曲は映画『インディアン・ランナー』でも使用され、クロスビー・スティルス＆ナッシュの代表曲『木の船』は、『ウッドストック・愛と平和の３日間』でも挿入歌として使用されてます。また、キャンド・ヒートの『ゴーイング・アップ・ザ・カントリー』は、ショーン・ペン監督作品『イントゥ・ザ・ワイルド』でも聴く事ができます。ブラインド・フェイスの『キャント・ファインド・マイ・ウェイ・ホーム』と、ゾンビーズの『イム・オブ・ザ・シーズン』は、ケビン・コスナー主演の映画『ファンダンゴ』などでも使用されています。そして、映画『ヘアー』や『４０歳の童貞男』で使用されているフィフス・ディメンションの名曲『輝く星座』も収録！捨て曲無しの、なんとも豪華なサウンドトラックアルバムです。

　６０年代を代表するアーティストの名曲がたっぷり収録されているので、それぞれのアーティストのアルバムをすでに持っている方にとっては不要な曲もあると思いますが、アルバムを買うほどのファンではないが、この曲だけは聴きたいという場合にも最高でしょう。個人的には、フィフス・ディメンションの『輝く星座』や、キャンド・ヒートの『ゴーイング・アップ・ザ・カントリー』、ムーディー・ブルースの『チューズデイ・アフタヌーン』などは、アルバムを買う手間とお金が節約できて最高でした。６０年代のロックの好きな方には絶対にオススメです。

　  　

 

■　輝く星座　■

　映画化されたブロードウェイ・ミュージカル『ヘアー』でも使用され、２００５年度作品『４０歳の童貞男』のエンディングでも使用されていたフィフス・ディメンションの名曲。圧倒的なコーラスワークで美しいメロディを楽しめるます。

アナログレコードは、まだ買えます。楽天で探しましょう！

輸入盤で入手可能

　映画はコケたので、国内盤のサウンドトラックは発売されていないようですが、輸入盤で購入可能です。６０年代のロックを愛する方には、ちょっとかぶる曲もあると思いますが、このアルバムは、かなりお買い得なアルバムだと思います。売り切れる前に購入しましょう。

 

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