小糸川温泉 老人保養センター 小糸川温泉

温泉名こいとがわおんせん
小糸川温泉
施設名ろうじんほようせんたー こいとがわおんせん
老人保養センター 小糸川温泉
所在地ちばけんきみつしにっとね
千葉県君津市日渡根206
場所概略館山自動車道の君津ICより県道92号線(君津鴨川線)を東へ行く。糸川神社を過ぎて、看板どおりに右折する。少し行ったところに看板が現れるので、左折して細い道を進む。しみずばしの手前にある。
駐車場専用駐車場あり。10台くらい停められる。無料。
営業時間10:00〜16:00
料金\1,000、14時以降は\500
風呂数男女別内風呂各1
脱衣所男女別各1
泉質ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉(低張性弱アルカリ性冷鉱泉)
湯色茶色
問合せ先0439-37-2108
入湯日2003/5/4
感想料金は1,000円と書いてあるが、私が行ったときは500円で入れた。浴槽は2つあったが、1つにはお湯が張っていなかった。内風呂が1つだけの素朴な場所だが、お湯とお水が出る蛇口からは源泉があふれ出てきて、とてもよかった。一人で入れば貸切風呂で、源泉の掛け流しができる。場所的にものどかなところにあり、のんびりと入浴することができた。
評価5

 小糸川温泉はマザー牧場がある鹿野山の東にあります。
 小糸川温泉に行くには、館山自動車道の君津ICより国道127号線を南へ行きます。約3km南下すると県道92号線と交差するので、左折して県道92号線に入ります。そこから県道92号線(君津鴨川線)を東へ行きます。しばらく行くと糸川神社という神社が現れます。その神社を通過してさらに直進すると、小糸川温泉への案内板が見えてきます。その看板どおりに右折してください。あとは案内板の通りに行けば小糸川温泉に着くことができます。最後は左の写真の看板を左折することになります。この看板を左折するとすぐに民家のような建物があります。これが小糸川温泉?と思うかもしれませんが、これはただの民家です。その民家の奥に小糸川温泉 老人保養センター 小糸川温泉があります。屋根の上に赤い文字で、「小糸川温泉」と書いてあります。施設のすぐ隣りに民家があるというのも、親密度がある感じがしていいですね。(^o^)
 小糸川温泉 老人保養センター 小糸川温泉はのどかな場所にある温泉施設です。周囲は民家しかないために、静かな雰囲気の中入浴を楽しむことができる場所だと思います。
 施設内に入ると、入浴料金は1,000円と書いてありました。ちょっと高いなあと思いつつも受付で1,000円を払おうとすると、「500円でいいよ。」と言われました。「ラッキー!」と思い、私は500円を払って浴場へと向かいました。でも、あとになってわかったのですが、14時以降は500円で入浴できるそうです。だったら、「500円でいいよ。」なんて言わないでよ、受付のおばさん!(T_T) そんなことも知らずに当時の私は心の中で喜んでいました。
 浴場に入ると、大きい浴槽と小さい浴槽がありました。大きい浴槽は10人くらい入ることができる大きさでした。小さい浴槽は5人くらい入ることができる大きさでした。でも、大きい浴槽のほうにはお湯がありませんでした。う〜ん、経費節減か!?と思ってしまいました。
 私はお湯が入っている小さい浴槽に向かいました。お湯の色は外から見ると真っ黒でした。俗に「黒湯」と呼ばれているお湯でした。祖師谷温泉、そして曽呂温泉なんかと同じ種類ですね。
 この黒湯ですが、なぜ関東地方に多いのかというと、有機物の色に起因しています。大昔、関東平野は海の底にありました。そのため、現在の関東平野を形成する地層の中には、海藻などが埋まっている地層があります。その地層に残った海藻などの有機物がフミン酸という腐植質に変化します。そのフミン酸というのは水に溶けやすい性質を持っています。そのため、地下水に溶け込んだ状態で存在することができ、温泉となっているのです。そのフミン酸の色が黒褐色をしているので、「黒湯」と呼ばれているような茶褐色になるわけです。う〜ん、温泉って奥が深い!
 話がそれてしまったので、元に戻しましょう。
 私は浴槽の中に身を沈めました。お湯の中に入ってお湯をすくい上げて見ると、茶色でした。黒湯という感じがしていいなあと思いました。さらに肌もつるつるになってきました。アルカリ性ということもあると思いますが、炭酸水素ナトリウム重曹)の成分が効いているなあと思いました。炭酸水素ナトリウム重曹)は、皮膚の角質層を軟化し、分泌物を乳化する作用があります。ナトリウム−炭酸水素塩泉重曹泉)は「美人の湯」とも呼ばれています。そのため、入浴後は肌がつるつるになります。この小糸川温泉もまさにそのとおりでした。そんな温泉に入ることができてよかったと思いました。
 浴槽には湯口がありませんでした。その代わりに水道の蛇口が2つありました。それぞれお湯とお水が出る蛇口でした。自分で蛇口を調整して温度調整をするようになっていました。蛇口をひねると両方ともに茶色の源泉が出てきました。お水は源泉そのままの状態で、お湯は源泉を加温しているようでした。温度調整するときも源泉を使用するということは浴槽内の温泉成分を濃くしてくれるのです! すばらしい考えだと思いました。このあたりは同じ千葉県にある曽呂温泉と同じ温度調整方法だったのが印象的でした。千葉県の温泉はそうなのか!?と不思議に思いました。
 誰もいなかったので、私は自分好みの温度に調整しました。露天風呂はありませんでしたが、施設の周りがのんびりとした雰囲気だったので、温度調整しながら、のんびりと温泉に浸かることができました。
 のんびりとした場所で温泉に入ることができてよかったです。

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