月居温泉に行くには、常磐自動車道の那珂ICより国道118号線をひたすら北上します。約40km北上すると国道461号線と合流します。その交差点を右折して、国道461号線に入ってください。袋田の滝の案内板が出ますが、それらにかまわずに袋田の滝を通り過ぎ、国道461号線をまっすぐに行ってください。しばらく行くとトンネルに入ります。新月居トンネルです。そのトンネルをくぐり、ちょっと行ったところにログハウスのような建物が見えてきます。それが月居温泉 滝見の湯です。
月居温泉 滝見の湯はログハウスが2つ並んでいる建物のうちの1つにあります。白木荘という宿屋が湯宿になっています。そのとなりは食堂兼休憩所になっています。この滝見の湯は管理運営のすべてが地元の人たちによって行われている温泉です。月居温泉の共同浴場です。それだけ地元の人たちに愛されているという場所でもあります。また、料金も格安です。入浴料は何と350円！ 近くにある大子温泉 大子温泉保養センター森林の温泉や袋田温泉 関所の湯は両方とも平日700円、休日は1,000円もするのに、この値段ははっきり言って価格破壊です。利益を求めずに地元の人たちが気楽に入れるような温泉施設を造ったからこその価格だと思います。
そんな地元の人たちに愛されている滝見の湯に入ってみることにしました。中はやっぱり共同浴場のような雰囲気でした。飾りもないシンプルな受付でした。さらに脱衣所もシンプルです。ちょっとせまいと感じるかもしれませんが、何度も共同浴場に入った私にとってはあまり気になりませんでした。
そしていよいよお風呂とのご対面です。最初は内風呂でした。内風呂は岩風呂になっていました。10人くらいは入れる大きさでした。無色透明で、あまり特徴がないお湯でした。泉質は単純泉です。共同浴場のせいでしょうか、たくさんの人たちでにぎわっていました。その中には地元の人たちが方言で会話している場所も見うけられました。やっぱりこの滝見の湯を利用する人たちは地元の人たちが多いんだなあと思いました。
内風呂の奥には露天風呂への扉がありました。露天風呂もあるのには驚きました。たいていの共同浴場は内風呂しかないものが多いのですが、ここは違っていました。扉を開けると、露天風呂が湯気を立てながら待っていました。実に気持ちよさそうです。露天風呂も内風呂と同じくらいの大きさでした。こちらも人でにぎわっていました。浴槽の深さが内風呂よりも浅かったです。でも、気持ちよく入浴することができました。
滝見の湯のパンフレットには、「泉質の良さが滝見の湯の誇りです。」と書いてありました。それだけにお湯は掛け流しです。さらに、こう書いてありました。
「この温泉は、奥久慈随一の単純アルカリ性の独特な泉質で特に、神経痛、腰痛、アトピー性皮膚炎に大変効果があり皆様から喜ばれております。」
アトピー性皮膚炎の方は行ってみてはいかがでしょうか。飲泉もできるので、飲んでみてください。
内風呂と露天風呂があって350円という値段！ そしてお湯が掛け流し！！ すばらしい温泉施設です。地元の人たちがうらやましく思いました。