湯西川温泉

 湯西川温泉には温泉宿もあれば、公衆浴場もあります。ここでは「湯西川温泉 金井旅館」について記します。「湯西川温泉公衆浴場」と「湯西川温泉 薬研の湯」については第2部に記します。
温泉名ゆにしがわおんせん
湯西川温泉
施設名かないりょかん
金井旅館
所在地とちぎけんにっこうしゆにしがわ
栃木県日光市湯西川822
場所概略東北自動車道の西那須塩原ICより国道400号線を西へ行く。そのあと、国道121号線を南下し、県道249号線に行くため右折する。あとはまっすぐ。小さな橋の手前。
駐車場専用駐車場あり。10台くらい停められる。無料。
営業時間8:00〜21:00
料金\300
風呂数混浴露天風呂1、男女別露天風呂各1、男女別内風呂各1
脱衣所男女別各2
泉質アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
湯色無色透明
問合せ先0288-98-0331
入湯日2001/7/9
感想露天風呂は熱い! 内風呂はいい温度。混浴は釣りをしている人からは丸見え!
評価5

 湯西川温泉 金井旅館は、私が「一人旅 −北へ−」編で72番目に行った温泉です。そして、59番目に入った温泉です。
 湯西川温泉は塩谷郡栗山村の山奥にあります。
 湯西川温泉に行くには、東北自動車道の西那須野塩原ICより国道400号線を北西へ行きます。途中、塩原温泉郷を通過して、ひたすらまっすぐ行きます。突き当たると国道121号線と交わるので、そのT字路を左折します。それから、国道121号線を約16km南下します。すると、県道249号線と交差するのでそこを右折します。県道249号線は山道になっていてカーブが多いですが、それほど険しい道ではありません。約16.5kmの道のりを行けば、湯西川温泉街に付くことができます。また、日光宇都宮道路の今市ICより行くこともできます。日光宇都宮道路の今市ICより国道121号線を約30km北上すれば県道249号線と交わります。あとは同じです。
 電車の場合は、野岩鉄道会津鬼怒川線の湯西川温泉駅が最寄り駅になります。しかし、そこからだと約16.5kmもの道のりを歩くことになりますので、バスを利用した方が賢明です。バスは東部ダイヤルバスから湯西川温泉行きのバスが出ているので、それに乗ってください。約30分で、山城屋ホテル前というバス停に着きますので、そこが金井旅館に一番近いバス停になります。駅は川治温泉と一緒で温泉名がそのまま駅名になっているのですが、湯西川温泉は駅から温泉までは遠く不便ですね。同じ路線でもかなりギャップがあります。これはどうにかならないのでしょうか?
 湯西川温泉は平家落人(おちうど)の地として語り継がれて来た場所です。湯西川に逃れた平忠実は川からお湯が湧いているのを発見し、傷を癒したそうです。今では、平家落人民族館、平家の里、そして平家塚などがあります。また、平家大祭が6月の5、6、7日に行われています。
 当初、私は川治温泉の薬師の湯で、「一人旅 −北へ−」の温泉巡りの旅を終わらせる予定でした。川治温泉に行ったあと私は車の中で、この14日間の間にいろいろと温泉に行ったなあ、と感慨にふけっていました。そして、行った温泉を確認するために、ガイドブックをもう一度読み直していたのです。すると、この湯西川温泉が目にとまりました。この温泉は川治温泉からも近い! ひょっとしたらまだ間に合うかも!!と考えました。即決でした。もちろん、行くしかないだろう! ということで、湯西川温泉に行くことになったのです。今あるチャンスを逃すな、という心がけが私を奮い立たせたのです。
 湯西川温泉 金井旅館は県道249号からはちょっと見えにくい場所にあります。左側にあるのですが、細い路地にあるため見逃してしまうかもしれません。ですから、山城屋ホテル前バス停を目印にして探してください。バス停には5台くらい停められる駐車スペースもありますので、そこに一時的に停めて探してみてください。あと、もう一つの目印としては「湯前橋」という小さい橋の手前にあるということです。これでわかると思います。
 また、金井旅館の近くには湯西川温泉公衆浴場、そして薬研の湯もあります。これらは第2部をご覧下さい。
湯西川から金井旅館を撮影
すだれで隠れていますが、右側に男性用露天風呂、左側に女性用露天風呂があります。さらに左の下がったところに混浴露天風呂があります(わかるかな?)。
 金井旅館は湯西川に面した素朴な旅館です。私が行ったときには、おばあさん2人が受付にいらっしゃいました。入浴したいと言うと、すんなり了解を得ることができました。気さくな感じでした。300円を払って、私はさっそく内風呂へと向かいました。
 内風呂は男女別でした。まあ、普通の温泉かな、という感じでした。泉質はアルカリ性単純温泉で、色もなく、臭いもなく、そしてくせもない、ちょうどいい温度のお湯でした。
 内風呂を出た私は、次に露天風呂のほうに向かいました。露天風呂は旅館の外に出ることになります。外に出ると、下には湯西川が流れていました。左上部では、湯前橋が赤いアーチを描いていました。何とものどかな風景でした。湯西川はゆっくりとした流れで、時間さえもゆっくりと進ませているのではと思わせるくらいでした。こんなのどかな場所に露天風呂はありました。ただ、露天風呂が高いすだれで覆われていることが気になりました。
 露天風呂は混浴の浴槽と男女別の浴槽がありました。私は男女別の浴槽から入ることにしました。旅館の入口に近いほう、つまり湯前橋に近いほうが男性用で、遠いほうが女性用になっていました。男女別の浴槽は高い囲いが風景をさえぎっていました。湯西川の流れも湯前橋のアーチも見ることができないくらいの高さでした。湯前橋からのぞかれないように高くしているみたいです。そのために男性用が湯前橋に近いのですね。
 男女別露天風呂はとても熱〜いお湯でした。あまり利用客がいなかったからなのでしょうか、それとも普段からこんなに熱いお湯なのでしょうか、すぐに飛び出してしまいました。温度以外は内風呂と同じで、アルカリ性単純温泉でした。眺めもあまりよくなく、がっかりしてしまいました。でも、パンフレットでは下からすだれを上げることができるような写真があるので、すだれを上げれば川の流れを見ることができるかもしれません。
 それから、私は混浴露天風呂に行きました。混浴露天風呂は男女別露天風呂よりも奥のほうにありました。男女別露天風呂から近いため、着替えずに行くことができます。囲いも何もなく、浴槽が外にポツンとあるだけでした。また、男女別露天風呂より1段低い場所にありました。階段を2、3段降りて行くとあります。低い場所にあるので湯西川にも近くなり、川のせせらぎも聞こえやすくなります。眺望的には最高だと思います。しかし、湯西川からは丸見え状態でした。私が行ったときは釣り人がいて、釣りをしていました。
 混浴露天風呂は2、3人が入ればいっぱいになってしまうほどの小ささでした。これもまた熱〜〜いお湯でした。でも、川の流れを見て、釣り人たちが釣りをしているのどかな雰囲気の中で入浴することができたのがよかったです。露天風呂はやはりこうでなくっちゃ、と自己満足してしまいました。先ほどの男女別内風呂でがっかりしていた気分が最後に払拭されました。
 露天風呂のお湯の温度が低ければもっとよかったかもしれません。


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